石貨とは? わかりやすく解説

せっ‐か〔セキクワ〕【石貨】

読み方:せっか

石でつくった貨幣ミクロネシアヤップ島用いられた。パラオ諸島産の石を円盤状に加工したもので、大きなものでは直径メートルもある。


石貨

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2011/01/02 00:50 UTC 版)

石貨(せきか)


石貨

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/27 06:47 UTC 版)

ヤップ島」の記事における「石貨」の解説

詳細は「石貨 (ヤップ島)」を参照 巨大な石の貨幣のようなものを用いていることで知られる。ただ、個々の石貨には価値厳密に設定されているわけではない。石貨の価値決めるのは個々の石貨の来歴であり、それを所有している者とそれを譲られる者の話し合いによって譲渡条件決定される例えばこの石貨はサイズ大きく白人が来る前からヤップにあったので極めて価値が高いから、あのパンの木何本と交換しよう、というような条件である。また普通の貨幣のように人が携帯するものではなく、特に大きくて動かせないものは屋外一定の場所に据えられた状態で、所有者変わってその場所は変わらない。よって、経済学的には石貨は貨幣とは見なさないとするのが今現在も続く主流派経済学での見解である。ただし、かつては石貨は来歴によらず貨幣として通用してたとする記述日本国内文献には存在している。 また、このヤップ島の石貨がどのような使われ方をしていたのかを調べた人物アメリカ人探検家ウィリアム・ヘンリー ・ファーネス3世という人物がおり、その彼の研究結果(島民からの聞き込み調査主な論拠)をまとめたレポート読んだある人物従来経済学にはない重大な気付きもたらした。それが、第2次大戦後世界経済安定化寄与したブレトンウッズ協定策定の際にハリーホワイトと案を出し合ったジョン・メイナード・ケインズである。 1898年、同島のドイツ人監督官がある村の住人に、補修要する道路工事出てくることを命令した。しかし村人たち面倒くさがって作業に出なかったので、監督官村人資産差し押さえた(具体的には、の石貨にペンキ×印をつけた)。財産取り上げられ驚いた村民は、直ち作業出てきて働いた作業完了後、監督官ペンキの印を消し村民に石貨を返してやった。 ヤップの石貨には、古代石器切り出してパラオから航海カヌー運んで来たものと、1872年から1901年にかけてデービッド・ディーン・オキーフというアイルランド系アメリカ人機械切り出して機帆船持ち込んだものがあり、前者のほうが価値が高いとされている。また1990年代日本NPOアルバトロス・クラブ」がマウ・ピアイルック協力得てパラオから航海カヌーで石貨を運ぶ実験行いその時運ばれた石貨をヤップ酋長寄贈している。

※この「石貨」の解説は、「ヤップ島」の解説の一部です。
「石貨」を含む「ヤップ島」の記事については、「ヤップ島」の概要を参照ください。

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