原父(プロパテール)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/03/11 07:23 UTC 版)
「EDEN 〜It's an Endless World!〜」の記事における「原父(プロパテール)」の解説
もとはとある研究者の一団であったらしいが、世界中で猛威を振るうクロージャーウイルスに十分な対処ができない国連ならびに先進各国の特権的体質に反発した勢力が独自に立ち上げた国際組織。活動末期の国連の下部組織であった。 北米、欧州(トルコなど東端を除く)に拠点を置く。2086年、ニューヨークの国連本部を武力制圧した原父は、北米とEUを拠点として原父連邦(グノーシア)の樹立を宣言。以後はWHOをはじめとした国連機関は原父連邦に引き継がれ、20年の間に多くの領土がこれに併合された。連邦領内は「グノーシア地帯」、領外は「アグノーシア地帯」と呼ばれることがある(ちなみに「グノーシア」は「智」、「アグノーシア」は「無智」という意味である)。主な領土は南米の北半分、中東の一部、アフリカ南部、東南アジア、オーストラリア、そして日本である。 クロージャーウイルス感染者への差別等を禁止する法整備を進めるなど多くの「正義」を実行してきたが、一方で生命倫理に反する生物兵器の研究、暗殺用ナノマシンの研究、大量破壊兵器の戦場での使用、麻薬(主にヘロイン)の密造などの裏の顔を持ち、なにより武力をちらつかせた強引な周辺国の併合などで連邦の内外を問わずにイメージが芳しくない。世界中にネットワークを持つエンノイアのカルテルと敵対しており、また、多くの教権を切り取られたバチカンも絶望的な抵抗を続けている。 キール・シリンガー 原父連邦の極秘プロジェクトのメンバーで、連邦政府にも大きな影響力がある。北米出身の中年男性、アングロサクソンの白人。若年時のソフィアの非凡な才能に目を付け、彼女を組織に誘い入れた。エリヤとノマド一団がアンデスからペルーに脱出する際、離反したソフィアからディスクデータを取り戻そうとするも、失敗。その後、原父連邦の議長にまで登りつめるが、ウイグルでのテロ事件をきっかけに失脚。その後、マナ・バラード救出作戦の途中で拘束されたソフィアと再会する。 リズ・デミリ 原父連邦情報部の部長。ハナとマナを拉致した張本人で、その後は両名の監視役を務め、エリヤとも幾度と無く対峙することとなる。原父とは初期の頃からの関わりを持っており、原父連邦の大きな裏の一面となったとあるプロジェクトに深く携わっていた。サイボーグであり、その戦闘力も高い。 リチャード・エルドリッチ 原父連邦の元オーストラリア海軍情報部の少佐だったが、退役してウィルヘイム社の幹部職へと天下っていた。しかしその実は、原父連邦情報部のために非公式の諜報活動や極秘任務をこなすエージェントであった。ウィルヘイム社の社員を使いプロジェクト「スペイドワーク」の研究を行い、またジョニー・プルサードやレオナルド・ペッソアを使って、ペルーの併合工作やカルテルへのスパイ活動を行い、またリマ警察の内部にも息のかかった者を配備していた。ペッソアが死の間際にニッコーに託した情報が元でペルー警察に包囲され、ペトラス・コーテによって消されてしまう。 ペトラス・コーテ 原父連邦情報部の戦闘要員。リズ・デミリの部下でアイオーンの細胞を移植された強化人間。。プロジェクト「スペイド・ワーク」の隠匿を狙い、何度もエリヤ達と対峙する。 ジョニー・プルサード オーストラリア人の原父連邦情報部エージェント。ペルーでは「逃がし屋」としての仕事をしていた。レオナルド・ペッソアを暗殺する。後に自身の雇い主である原父連邦の海軍情報部エルドリッチ少佐(退役)に裏切られ、死亡する。 ミドル 原父連邦に雇われた暗殺者のサイボーグ三人組のリーダー。 アグリー 原父連邦のエージェントであるオカマ。マナの監視役。 カンテ・アゼベド 失脚したキール・シリンガーの後継として選出された原父連邦の議長。コンゴ出身で、住んでいた村を反政府ゲリラに襲撃されて家族を殺され、国連軍に救われる。欧州での養護生活の後、アフリカ連合安全保障理事長を歴任した。連邦議長に就任して早々、エンノイアとノマドの合同作戦によって拉致され、エンノイアからとある取引を持ちかけられる。元々この拉致はエンノイアの組織とノマドが同時に発動したマナ・バラード奪還計画と無関係ではなかったが、議長である彼自身に実質的な権限はほとんど無く、人質としての価値もなかった。このあたりは現在の国連事務総長の地位と類似していると言える。 ジョン・メイガス 原父連邦軍の中佐で、とある理由によりプレーローマ計画の協力者となった。月面基地の資源開発の指揮を執っていたが、地球規模の大災害とコロイドの猛威により予算が縮小され、地球に帰還する。原父連邦内の実力者であったが、キール・シリンガーに議長の座を譲って自分は左遷されたためか、彼に対して強い対抗意識を持っていたようである。
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