グノーシアとは? わかりやすく解説

グノーシア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/30 08:07 UTC 版)

グノーシア
ゲーム
ゲームジャンル SF人狼系シミュレーションアドベンチャーRPG
対応機種 PlayStation Vita
Nintendo Switch
Microsoft Windows
(Steam,Microsoft Store)
PlayStation 5
PlayStation 4
Xbox Series X/S
Xbox One
開発元 プチデポット
発売元 [Vita]メビウス
[Switch]プチデポット
[Switch][PC][PS5][PS4][XBX][XONE]PLAYISM
メディア ダウンロード
[Switch]Switchゲームカード
[PS5][PS4]BD-ROM
発売日 Vita
2019年6月20日
Switch
2020年4月30日
[パッケージ版]2020年12月17日[1]
2021年3月4日
Steam
2022年1月23日
PS5/PS4/XBX/XONE/MS Store
2023年12月14日
レイティング CEROB(12才以上対象)
ESRBT(13歳以上)
コンテンツアイコン セクシャル、犯罪[2]
アニメ
原作 プチデポット
監督 市川量也
シリーズ構成 花田十輝
脚本 花田十輝
キャラクターデザイン 松浦有紗
音楽 深澤秀行
アニメーション制作 ドメリカ
放送局
放送期間 2025年10月 -
テンプレート - ノート
プロジェクト ゲームアニメ
ポータル ゲームアニメ

グノーシア』(GNOSIA)は、ゲーム制作サークル・プチデポットにより開発されたゲームソフト。人狼ゲームを1人用ゲームとしてアレンジしている。

2019年6月20日にPlayStation Vita用ソフトとして配信開始され[3]、2020年4月30日にはグラフィックス・サウンドの強化や機能追加が施されたNintendo Switch版が[4]、さらに2022年1月23日にはSteamにおいてPC版が[5]、2023年12月14日にPlayStation 5PlayStation 4Xbox Series X/SXbox OneMicrosoft Store(PC版)が配信開始された。また、オリジナルサウンドトラックが2020年10月1日に発売された[6]

なお、元々はPlayStation Mobile向けに2015年初頭より開発されていたが、同年3月に同サービスの終了告知に伴いPlayStation Vita向けに変更され、それから4年あまりをかけてのリリースとなった[7][8]

メディアミックスとして、2025年のテレビアニメ化が発表されている[9]

ゲーム内容

主人公はある宇宙船の乗員であり、その宇宙船には「グノーシア(グノーシア汚染者)」という人間を消してしまう存在が人間のふりをして紛れ込んでいた[10]。主人公は乗員の1人として、そのグノーシアを排除する議論に参加することになる。しかし主人公と乗員の1人であるセツは時間をループしており、グノーシア対策のための議論を繰り返しながら、2人でループをする原因、およびループからの脱出方法を探すこととなる。そしてループの中で見つかった手掛かりから、グノーシアとは何なのか、なぜループした先には必ずグノーシアが潜伏しているのか、そしてループを止めるためには何をするべきなのか、といった謎を解き明かしていくことになる。

ゲームの流れ

基本的には人狼ゲーム同様、決着がつくまでは議論と投票、そして夜時間を繰り返し、投票によりグノーシアを全員排除すれば人間の勝利、人間の数がグノーシアの数の同数以下になるとグノーシアの勝利となる。ただし特定のイベントが発生すると強制的に終了したり決着が着いたりすることがある。

なお、人狼ゲームとは異なる点として、投票と夜時間の間には自由時間が存在し、主人公のレベルアップを行える他、他の乗員の元を訪ねることができる。その際にイベントが発生することもある。

議論
基本的なルールは人狼ゲームに則っており、生存者全員で誰をコールドスリープするのかを話し合う。
最初は疑う・かばう・同調する・否定するなど基本的なスキルしか使用できないが、スキルを獲得する事で雑談する・他の船員と協力するなど選択肢が増えていく。
また直感が高い場合、他の乗員が嘘をついたことに気付ける場合がある。人物を指定してから同意や反論が一通り飛び交うまでを1ラウンドとし、5ラウンドが終了した時点で投票に移行する。
投票
誰をコールドスリープさせるのかを投票により決定し、選ばれた人間はコールドスリープされ、人狼ゲームでの吊られた状態扱いとなる。ただしゲーム内では眠っているだけで死亡してはいないため、それを利用したイベントが発生することがある。
複数の人物が同数だった場合は決選投票となり、対象の人物にのみ疑う・かばう事が出来る(他のメンバーの意見に同調・反撃は通常通り可能)。それでも決着が付かない場合は対象全員をコールドスリープさせるか、もしくは誰もコールドスリープさせないかを話し合って決めることとなる。
投票によってコールドスリープが決定した場合、その結果を覆す事は出来ないが、低確率ながらコールドスリープを回避できるスキルも存在する。
自由時間
投票終了後から睡眠までの自由な時間でステータスを上げたり、1日に1度だけ他のメンバーと交流ができる。また条件を満たしている場合はイベントが発生する。
大部分のスキルを使うには、自由時間にステータスを上げることでスキルを使う条件を満たすことが必要となる。
他の乗員とは友好度がループごとにランダムで設定されており、訪問する事で上昇させることが可能。友好度は議論や投票に影響を与える場合がある。
また乗員から議論中に気づいたことの密告や、協力を持ちかけられることもある(ただし密告が嘘の場合や敵が協力を持ちかけてくる場合もある)。
また自由時間にはストーリーを進めるためのイベントが発生する他、乗員からスキルを教えてもらえることもある。
さらに、特定の条件を満たした上である乗員の元を訪れることで、ステータスの振り直しや一部のイベントスチルの確認が可能。
夜時間
グノーシアをはじめとした役職が活動する時間。襲撃や守護・調査の対象を選ぶことが可能。守護されずにグノーシアに襲撃された乗員やエンジニアに占われたバグは消滅する。

これを陣営の勝敗が決する・投票でコールドスリープされる・グノーシアの襲撃を受け(自身の役職がバグ時にエンジニアに調査され)て消滅する、のいずれかを満たすまで繰り返す。終了したら経験値が入り(勝利したほうが高い)、1日目に戻って新たなループとなる。

初期条件設定

ゲーム開始からしばらくは、乗員数・グノーシアの数(基本的にどのループでも必ず1体は存在している)・役職の有無・自分の役職が固定されている。ストーリーが進むにつれて徐々に自由に設定できる項目が増えていき、最終的にはこれらをプレイヤーが自由に選択できるようになる。イベントの発生しやすい設定を自動設定することも可能。ただし乗員のうち誰が参加するかの選択はできないため、乗員数が少ない時に誰が登場するかはランダムである。また、乗員数によってグノーシアの数の上限は決まっており、乗員数が少ない場合には役職の有無に制限がかかる場合もある。

なお、セツはどのループにも必ず登場する。

役職

本作には様々な役職が存在する。役職の能力は人狼ゲームに則っているが、世界観を考慮して名称は変更されている。

本項では人間(村人)陣営→グノーシア(人狼)陣営→バグ(妖狐)のグループ順に記述する。

乗員
「村人」に該当。何の能力も持たない一般的な乗員。
エンジニア
「占い師」に該当。夜時間に乗員1人を調査して、人間かグノーシアかを知ることができる。またバグを調査した場合、バグは消滅する。
人狼ゲーム同様、判定は人間ないしグノーシアの2種類のみであるため、人間判定が出ても詳細な役職までは知る事は出来ない(役職の乗員以外の可能性もある)。
ドクター
「霊能者(霊媒師)」に該当。前日にコールドスリープした乗員が人間かグノーシアかを知ることができる。
エンジニアと同様、人間判定が出ても詳細な役職までは把握できない。
留守番
「共有者(双子)」に該当。必ず2人1セットで登場し、お互いが人間である事を知っている。片方が名乗り出た場合、もう片方も必ず名乗り出なければ留守番だと確定しない。
両者が名乗り出た時点で全視点でその2人がグノーシアに汚染されてない人間だと確定し、PP[11]以外でコールドスリープされることは無くなる。(なお、例え人間だと確定していても、友好度によっては人間から票を入れられる可能性はある。)
人狼ゲームなら人外がこの役職を騙る事はできるが、本作では騙る事が出来ない[12]
守護天使
「狩人(騎士)」に該当。夜時間に指定した1人をグノーシアの襲撃から守ることができる。ただし自分を守ることはできない。
この役職は名乗り出ることができず、騙りに出ることもできない。
グノーシア
「人狼」に該当。夜時間に指定した1人を襲撃し、消滅させることができる。ただし守護天使に守られた人やバグは消滅させられない。
AC主義者(Anti Cosmic -)
「狂人」に該当。人間でありながらグノーシアを勝利に導くために行動する存在。
人狼ゲームの場合、人狼陣営を勝利させれば自身が死亡していても勝利となるが、このゲームではシステム的な都合で生存していないと勝利にならない。そのため、この役職での勝利難易度は人狼ゲームと比べると大きく上昇している。
バグ
「妖狐」に該当。人間でもグノーシアでもない第3陣営で、決着がついた時に生存していればバグの勝利となる。
グノーシアに襲撃されても消滅しないが、エンジニアに調査されると消滅してしまう。
また、グノーシアに襲撃された場合はグノーシアに「自身がバグ」という情報が行き渡る可能性がある。

最初は乗員とグノーシアしかいないが、ループを重ねるにつれて他の役職も登場するようになる。

能力値

各キャラクターの能力値には次の6種類がある。

カリスマ
議論における影響力。この値が高いほど、他の乗員が自分の意見に賛同してくれやすくなる。
直感
嘘を見抜く力。この値が高いほど、嘘に気づきやすくなる。嘘に気づいた時には専用のエフェクトが表示される。
ロジック
論理的説明力。この値が高いほど皆を論理的に説得しやすくなり、信頼度への影響力が増加する。
主人公以外のキャラクターの場合、この値が低いほど論理的に破綻した行動を取りやすくなる。
かわいげ
この値が高いほど同情を集めやすく、コールドスリープしにくくなる。
演技力
この値が高いほど嘘がばれにくくなり、また友好度への影響力が増加する。
ステルス
この値が高いほど発言が目立たなくなり、グノーシアに襲われにくくなる。
議論では発言が多すぎたり少なすぎたりすると疑われやすくなるが、ステルスが高いとその可能性を下げることができる。

能力値はスキルの使用条件を満たすのに必要な他、一部スキルの効果自体にも作用する。例えば、「騙されるな」はスキル使用者の「直感」が高いほど相手への注目度が高まり、相手の嘘がバレやすくなる。能力値によるスキルの効果への影響は主人公以外の乗員に対しても適用される。

なお、主人公の能力値は自由時間に自室にてレベルアップすることで行える。現在値はレベルアップ時の他、メニュー画面からも確認が可能となっている。 主人公以外のキャラクターについては、おおよその傾向を乗員データから確認することができる。実際の値はキャラクターごとに設定された特記事項を解放することで大幅に伸びる他、自由時間に会いに行くことでもわずかながら上昇する。

スキル

スキル(コマンド)は、乗員から教えてもらい、さらにレベルアップによって能力値を伸ばすことによって使うことができる。必要な能力値はスキルによって異なる。

スキルには、特定の役職に名乗り出るように要請する「名乗り出ろ」や、特定の役職のコールドスリープを提案する「全員排除しろ」など一般的な人狼ゲームでも使われる行動の他、「自分は人間だ」と宣言させてグノーシア・バグに嘘をつかせる「人間だと言え」、土下座をすることで同情を誘いコールドスリープを確率で回避する「土下座する」といった独特なものも存在する。

なお、キャラクターの使うコマンドもそれぞれ異なる。

人狼ゲームとの違い

本作は人狼ゲームをベースとしているが、1人用であることなどから元の人狼ゲームにはない特徴が存在する。

主人公以外はすべて自動で行動する
議論に参加するキャラクターは主人公以外全てCPU操作となる。キャラクターは全部で14人いるが、それぞれに設定された行動基準やパラメータにより挙動が異なる。
またループを重ねるにつれ、プレイヤーの影響を受けてキャラクター達の挙動も変化する(詳細は後述する。)
メニュー画面からそのループ開始前に戻ることができる
コマンド選択時や自由時間など、メニュー画面を開けるタイミングでそのループの初期条件設定前に戻ることが可能。ただし、それまでにそのループで起きたイベントやパラメータ調整もすべてループ開始前に戻る。
なお、条件を満たすことにより、戻ることのできるタイミングがループの開始前・各日の議論開始前・各日の自由時間前に増える。
ある程度はパラメータにより任意の状態に議論を進められる
敗北しても経験値が入るため、主人公の強化を重ねればある程度は自分の思った流れに議論を誘導できるようになる。これにより、人狼ゲームが苦手な場合でもクリアが可能な難易度となっている。
また、ある条件を満たして自由時間にある乗員に会いに行くとパラメータの調整を行えるが、この時にパラメータを下げることもでき、自分で強さを調整することも可能になっている。
なお、ゲーム内には遊び方の説明がある他、人狼ゲームでの考え方を教えてくれるイベントもある。
議論での発言は使用可能なスキルに限定される
議論では使用できるスキルを状況に応じて使うが、スキルを使うにはそのスキルの習得と、スキルごとに設定されたパラメータの両方が必要となる。
そのため、例えば役職を名乗り出させたいとプレイヤーが考えても、主人公が「名乗り出ろ」というスキルを習得し、さらに必要パラメータであるカリスマが10以上ないと名乗り出させることはできない。
他、プレイヤーが他のキャラクターの破綻=確実に敵であることに気づいたとしても、「絶対に敵だ」というスキルが使えないとそのことを周知できない。「絶対に敵だ」を使われたキャラクターは議論に参加できなくなるが、逆に使われない限りは議論で発言できる。そのため、状況によっては破綻したキャラクターが向けた疑いをきっかけに、人間側かもしれない別のキャラクターが投票で選ばれてしまう事態も起こりうる。
言うことのできる嘘の内容に制限がある
乗員・エンジニア・ドクター・守護天使・留守番といった人間側の役職だと、嘘(事実と異なることを知っている内容)を言うことはできない。
グノーシア・AC主義者・バグは嘘をつくことができるが、騙ることのできる役職はエンジニアかドクターのみである。さらに2日目以降に騙りに出た場合、エンジニア・ドクターの調査結果はランダムに設定される。そのため、状況によっては2日目以降に騙りに出た途端に破綻してしまうことがある。
騙りが出た際に真役職が潜伏できない
他の乗員がその役職を「名乗り出ろ」した場合、あるいは「役割を明かす」で同じ役職に騙りが出た場合、真エンジニア・ドクターは必ず名乗り出なければならない。
このため、誰も欠けていない1日目に名乗り出た場合には、その中に必ず本物の役職がいるという判断がされる。
厳密には名乗り出なくてもすぐに議論が進行不可になることはないが、ゲーム内で行われている確率計算が破綻して特殊なイベントに進む可能性が上がる。このイベントに進んだ場合は議論が強制終了し、経験値も得ることはできない。
なお、「名乗り出ろ」が使われなかったり、騙りが名乗り出ない場合は潜伏することは可能。
「直感」による発言者の嘘が発覚する可能性がある
本作には「直感」というパラメータが存在し、このパラメータが高ければ高いほど、発言者の嘘に気づきやすくなる。
(基本的には議論中に嘘に気づくが、特定の状況に限り自由時間での会話でも嘘に気づくことがある。)
上述の通り、嘘をつけるのは人間陣営以外のため、嘘に気づいた時点で相手の役職はグノーシア・AC主義者・バグのいずれかに決定するため、推理することで敵を割り出すプレイングが阻害されることがある。
直感の値をあえて上げないことである程度は発生を抑制できるが、完全ではない。
自由時間が議論に影響を与える可能性がある
自由時間ではスキルを教えてもらう、乗員と話をする以外にも、嘘の密告を受けることがある。
嘘の密告は、その乗員が誰かの嘘に気づいている場合、あるいは誰かに嘘を擦りつけようとしている場合に起きる。つまり1つ上の項目と同様、この密告により、相手や嘘の密告の対象について役職の目星をある程度つけることができる。こちらもまた推理のみで敵を割り出したい場合には不要な情報となる。
自由時間に嘘の密告をする乗員がいる場所は「!」マークが出ているので回避も可能だが、ストーリーの攻略に必須であるイベントが発生する場合も同様のマークが出るため、判別は難しい。

プレイヤーの選択によるキャラクターへの影響

キャラクター達には上述した能力値の他にも「社交性」「相性」などの隠しパラメータが存在し、それぞれの乗員の特徴に合わせて内部的に設定されている。これらはプレイヤーのゲーム内での動きや選択肢の選び方によって変化し、議論の展開に影響を与える[13]。これにより、同じキャラクターであってもプレイヤーごとに異なる印象を与えるような仕組みとなっている。このため、キャラクターを見るときには「(キャラクターを見る際には)そのプレイヤーの中のグノーシアのキャラクターであると見た方がいい」とされている[14]。なお、ゲームでの情報についてはゲームで表現されたものが確定の情報であり、それ以外の部分についてはプレイヤーに委ねられると別の開発メンバーが語っている。[15]


キャラクター

主人公を含めて全部で15人。最初は人数が少ないが、ループを重ねるにつれて他のキャラクターも登場する。

色と星座について

主人公以外のすべてのキャラクターには、一部に重複があるがそれぞれ個別に色と星座が対応している。この色は一部を除き主人公の「好きな色」として選択できる他、ゲーム画面の各所で主人公の顔イラストの代わりに、選択した色に対応した星座のマークが用いられる。

色と星座にどのキャラクターが対応するかは、ゲームの実績として確認することができる。(実績機能のないSwitchでは確認不可。)キャラクターと星座のマークの対応については、特定の条件を満たすことで発生するスチル確認イベント[16]でも確認できる。

キャラクター一覧

名前の後の括弧内は、色と星座を表す実績名を表記している。

主人公
名前、性別、好きな色、初期パラメータはゲーム開始時点に設定可能。性別によって一部のイベント内容が変化する。
セツ(牡牛座の水色)
識別年齢18歳、第52基地出身、汎性[17]
主人公に「銀の鍵」を渡した人物で、主人公と共にループの謎を解き明かそうと奮闘する。
主人公と同じくループしているが、ループ自体が同期しているわけではなく、例えば主人公の3回目のループに50回目のループのセツがいる、という事態が発生しうる。主人公のループ数が少ない時に議論での立ち回り方をアドバイスしてくれることも。
カリスマ、ロジック等が高く、直感も低くはないため攻撃手段は多いが、逆に疑われた時にヘイトを逸らす手段が少ない。またステルスの低さ故目立ちやすく襲撃の標的にされたりしやすい。
ジナ(山羊座の紫)
識別年齢21歳、地球出身、女性。
物静かな優しい性格で、人を騙す事に対して嫌悪感があり、自己犠牲に走る事もある。
能力は全体的に低めだが、特定の条件により直感が跳ね上がって、高確率で嘘を見抜くようになる。また主人公を信頼している場合、自身が嘘を見抜いた乗員について、騙されないように主人公に警告してくれることがある。
SQ(牡羊座の赤)
識別年齢24歳、リ・リウ小惑星帯出身、女性。
明るい性格で享楽主義。目元にハートのタトゥーをしているが、グノーシアだった場合は本性を現すとドクロマークに変わる。
好き嫌いで投票することが多い。また演技力やかわいげが高く、グノーシアだと気づいてもなかなかコールドスリープさせることができない。
ラキオ(射手座の青)
識別年齢18歳、グリーゼ船団国家出身、汎性。
超階級社会で生まれ育ち、プライドが高く、皮肉めいた発言が多い。セツ同様に汎性だが肉体的には男性。キャラクターが人間あるいは人外であることが確定したことを周知するスキルを教えてくれる。
論理至上主義でロジックの能力が極めて高いため、終盤まで生きていると非常に強い。反面、かわいげやステルスが低く、投票にしろ襲撃にしろ標的になりやすい。
しげみち(天秤座の黄緑)
識別年齢88歳、惑星シャングン出身、男性。
全身を銀色の皮膚で覆われてグレイのような姿をしている。
カリスマが高いため、他の乗員の同意を得やすく味方に引き込むことがある。またステルスも高いため発言をしてもあまり目立たない。勇敢に騙りに出るが、演技力が低いため、その嘘が露呈しやすい。
ステラ(蠍座の緑)
識別年齢26歳、出身星は非公開、女性。
真面目で優し気な雰囲気をしており、ジョナスの世話係として舞台となる宇宙船の管理をしている。
全体的に能力のバランスが取れており、高めのロジックにより疑わしい乗員に票を集めようとする事がある。一方で献身的な性格が災いし、味方であるグノーシアを露骨にかばって目立ってしまう場面もある。
夕里子(ゆりこ)(蛇遣い座の銀[18]
識別年齢19歳、出身星は不明、女性。
ミステリアスで、誰に対しても非常に高圧的な態度を取る。グノーシアの秘密について知っている。
ステルス以外の全ての能力が非常に高く、彼女に標的にされると高確率でコールドスリープさせられることになる。他の乗員からの反論を封じるスキルを教えてくれる。
シピ(双子座の橙)
識別年齢25歳、惑星ハンス出身、男性。
猫が大好きな青年。猫になるための手術を受けている最中で、首の部分で肉体が猫と繋がっている。
直感が高めの、どちらかというと防御寄りのバランスの取れたステータスをしている。他の乗員に対して積極的に協力を持ちかける事が多く、そのスキルを教えてくれる。
コメット(獅子座の黄)
識別年齢16歳、惑星ヴォーモ出身、女性。
全身に極彩色の紋様がある。紋様に見えるのは実は粘菌状の生物で共生関係にある。
とにかく直感が高く、嘘にすぐ気付く。ただし演技力が低いため、自身の嘘は見抜かれやすい。自由時間に乗員にグノーシアかどうかを聞いて回ることがあるなど、勇敢で社交的な性格をしている。
ククルシカ(牡羊座の緋色[18]
識別年齢15歳、出身星は不明、女性。
話すことができないが、豊富な表情や身体言語でコミュニケーションが取れる。発言内容はすべて主人公のモノローグの形式で表される。
かわいげが高いため、標的にされても周囲から同情を得やすく、なかなか投票で選ばれない。本人は嫌いな人物に優先して投票する傾向がある。
ジョナス(水瓶座の茶色)
識別年齢33歳、地球出身、男性。
主人公たちが乗る宇宙船の船長。1000年以上前の宇宙船に乗っていた伝説的な人物。
能力は全体的に高水準ではあるものの、詩人めいた話し方をして場をかき回すことも多い。都合が悪くなると話をうやむやにすることもある。
オトメ(乙女座の桃色)
識別年齢7歳、海洋惑星ナダ出身、女性。
知性化を施されたシロイルカの少女。人間が好きで人懐っこい性格。小型の車両に乗って移動している。
知性化を施されたこともあって高いロジックを持ち、またかわいげも高い。バグを警戒してグノーシアへの投票を避けるように提案することがある。
沙明(シャーミン)(魚座の黒)
識別年齢21歳、惑星アースラ出身、男性。
軽い口調で話す青年。セツに非常に嫌がられており、ループによっては議論開始前にセツに殺されてしまい参加しない。(この場合、人狼ゲームにおける役欠けと同じ状態になる。)
生き残る事を最優先としており、ステルスが非常に高くグノーシアに襲われづらい。また彼が守護天使の場合、守護の対象は女性あるいはセツばかりになる。
レムナン(蟹座の白)
識別年齢19歳、カナン576出身、男性。
非常におとなしい少年。自分に自信を持っていないような言動が多い。SQの事を知っているループの場合、SQに対して酷く怯えている時がある。
直感やステルスに優れるが、カリスマが低く発言の影響力が非常に弱い。また、主人公に対する友好度の初期値が低い[19]ため、ループ回数が少ない時は主人公を攻撃することが多くなる傾向がある。

議論に参加しないキャラクター

以下のキャラクターは議論には参加しないが、イベントで登場する。

LeVi
船の擬知体[20]であり、船の航行や船内環境の維持を行っている。
それ以外にも、何も知らない主人公に船の案内をしてくれる等のサポートを積極的に行う。
なお本来であれば、船内にグノーシアが生じた時点で船は擬知体による自爆を義務付けられており、にも関わらず議論での対策を行っているのは、その自爆を回避するためにLeViと契約を交わしたためである。

ゲームの世界観と各種メディアミックスの関連

ゲーム発売以降、ヴィレッジヴァンガードeeo Storeなどの外部コラボレーションの他、後述するテレビアニメなどメディアミックスが行われている。

これら各種展開について、プチデポットのリーダーである川勝徹(めづかれ)は、「ゲームのキャラクターや世界観をベースとし、ゲームではあり得ない世界線にキャラクターが行ったとしたら、どんな表情をしてどんな服を着るだろうか」といった情報を開示することを意図しており、そういったことで例えば二次創作の受け皿を拡張するといった、個々のプレイヤーの主観を含めた世界観の広がりをねらいとしている。[21]

テレビアニメ

2025年10月より放送予定[22]

なおキャラクター原案やプロデュースにプチデポットのメンバーが関わっている(スタッフの項を参照)。そのプロデュースに関わったメンバーはアニメについて、「アニメの宇宙は数ある世界線の1つであり、いわゆる『正史』ではない。アニメの視聴者は主人公ユーリの宇宙の観測者であり、ゲームのプレイヤーが体験したグノーシアの宇宙はそのゲームプレイヤーだけのものである」としている。[21][23]

スタッフ

キャスト

脚注

  1. ^ 『グノーシア』Switchパッケージ版が12月17日に発売決定。初回特典はセツ仕様のヘアピン、イヤフォン、リバーシブルジャケット”. ファミ通.com (2020年9月27日). 2020年11月27日閲覧。
  2. ^ グノーシア ダウンロード版”. My Nintendo Store. 任天堂. 2020年11月27日閲覧。
  3. ^ SF人狼ゲーム『グノーシア』がPS Vitaで配信開始!一部未公開だったキャラ紹介とスタッフコメントも公開”. ファミ通.com (2020年6月20日). 2020年11月27日閲覧。
  4. ^ SF人狼ゲーム「グノーシア」のNintendo Switch版の配信がスタート。グラフィックス&サウンドが強化され,バックログ機能も追加”. 4Gamer.net (2020年4月30日). 2020年11月27日閲覧。
  5. ^ 高評価SF人狼ADV『グノーシア』Steam版配信開始。人狼ゲームを繰り返し、ループの果てへ”. automaton-media.com (2022年1月23日). 2022年1月28日閲覧。
  6. ^ 『グノーシア』PS5・PS4・Xbox・Windows版が12/14発売。パッケージ版にはリバーシブルジャケットやジョナスのドッグタグが付属”. famitsu.com (2023年9月10日). 2024年1月22日閲覧。
  7. ^ 『メゾン・ド・魔王』のプチデポットが手掛ける“何度も遊べる新作”とは?【A 5th Of Bitsummit特別企画01】”. 電撃オンライン (2017年5月15日). 2020年11月27日閲覧。
  8. ^ 祝スイッチ版リリース決定!『グノーシア』はいかにして2019年注目作の1本たりえたか。いま改めて開発秘話をクリエイター陣に聞く”. ファミ通.com (2020年3月27日). 2020年11月27日閲覧。
  9. ^ 『グノーシア』アニメ化決定。2025年放送スタート。未知の敵“グノーシア”が潜む宇宙船で巻き起こるSF人狼”. ファミ通.com. KADOKAWA Game Linkage (2024年12月1日). 2024年12月2日閲覧。
  10. ^ 「グノーシア」レビュー”. GAME Watch. インプレス (2020年4月29日). 2020年11月27日閲覧。
  11. ^ パワープレイの略で人狼用語の1つ。人数が奇数で狂人生存かつ「人狼陣営の人数>村人陣営の人数」の構図を狂人か人狼のどちらかが気づいている場合に成立。力づくで村人陣営を処刑して勝利を確定させる。
  12. ^ これはLeViが留守番をしている人数を船内ログとして記録している設定があるため、騙ったところで偽物だとバレてしまうためである。
  13. ^ 『グノーシア』インタビュー:本当に1000回遊べる推理ゲームの作り方とは”. denfaminicogamer.jp. p. 2 (2021年11月19日). 2024年10月8日閲覧。
  14. ^ 【クリア後推奨ネタバレトーク】『グノーシア』PS/Xbox版発売記念!プチデポット×ジャック・オ・蘭たん特別対談 フルバージョン』PLAYISM、Osaka、2023年12月28日、該当時間: 37:00https://www.youtube.com/watch?v=AQP6bgExG3g2024年10月8日閲覧 
  15. ^ 【グノーシア】開発陣とすぺしゃる対談!セツの服について考える会議(仮)』2021年6月5日、該当時間: 1:45:50https://www.youtube.com/watch?v=m-c2m-kECFM2025年3月30日閲覧 
  16. ^ ただしVita版では発生しない。
  17. ^ 後天的に選べる性で、「無性」とも呼ばれる。特定の性別に基づく身体的特徴を排している事が多いが、全ての汎性がそうしているわけではない。
  18. ^ a b この色は主人公の「好きな色」として選択することはできない。
  19. ^ グノーシア開発陣とスペシャル座談会ラジオ』結チャンネル、2020年6月13日、該当時間: 22:27https://www.youtube.com/watch?v=y-7Jig2k_Qg2024年10月8日閲覧 
  20. ^ 人為的に作られた知性体のこと。
  21. ^ a b 『エンダーマグノリア』小林宏至×『グノーシア』川勝徹【対談】「応援されるゲーム」は狙って作れるのか?”. news.denfaminicogamer.jp. p. 2 (2025年3月17日). 2025年3月30日閲覧。
  22. ^ 第1弾PV&キービジュアル公開!2025年10月より放送開始! - NEWS|TVアニメ「グノーシア」公式サイト”. gnosia-anime.com (2025年3月16日). 2025年3月16日閲覧。
  23. ^ "アニメ版グノーシア 2025年10月放送開始!: プチデポット”. globule.sblo.jp (2025年3月18日). 2025年3月30日閲覧。
  24. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s STAFF/CAST|TVアニメ『グノーシア』公式サイト”. gnosia-anime.com (2025年3月16日). 2025年3月16日閲覧。

外部リンク


グノーシア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/06 00:09 UTC 版)

汝は人狼なりや?」の記事における「グノーシア」の解説

SF世界舞台としたアドベンチャーゲーム宇宙船乗員紛れ込んだ正体不明の敵「グノーシア」が本作における人狼にあたる。

※この「グノーシア」の解説は、「汝は人狼なりや?」の解説の一部です。
「グノーシア」を含む「汝は人狼なりや?」の記事については、「汝は人狼なりや?」の概要を参照ください。

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