千葉県三番瀬再生計画とは? わかりやすく解説

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千葉県三番瀬再生計画

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 09:14 UTC 版)

三番瀬」の記事における「千葉県三番瀬再生計画」の解説

千葉県三番瀬再生計画は、堂本知事公約として掲げた三番瀬再生」を目指すための計画である。2005年8月に、その県の基本計画案が公表され2006年12月基本計画が、2007年2月事業計画策定された。 この計画策定2002年1月、「三番瀬再生計画検討会(円卓会議)」(会長岡島成行)の設置によって検討始まった千葉県漁業関係者自然保護団体地元住民などの多様な主体のもと議論始まったが、当初あった埋立案を白紙撤回した後で開催であり、様々な思惑利害錯綜した結果議論難航極めた。しかし、2002年12月に「中間とりまとめ」を公表し2004年1月には千葉県への提言として、両論併記的な記述を含む、「三番瀬再生計画案」が提出された。この計画案は、あくまでも県に対す提案として取りまとめられたものであり、なんらの法的拘束力公定力を持つものではないが、一部環境保護団体関係者は、両論併記部分一方見解のみを引用の上あたかも公定的な見解あるかのような言動行っており、これらの言動が、議論蒸し返しであるとの批判受けている[要出典]。 「三番瀬再生計画検討会(円卓会議)」は計画案提出により役目終えたが、2004年12月に、千葉県策定する三番瀬再生計画についての知事諮問機関として、「三番瀬再生会議」が発足している。そして、2006年12月千葉県が千葉県三番瀬再生計画(基本計画)を策定し、翌2007年2月に同(事業計画)を策定し、千葉県三番瀬再生計画が完成。 以下に再生計画要旨をまとめる。 再生5つ目標生物多様性の回復 - 藻場、州、泥干潟汽水域等 の多様な環境再生する。 海と陸との連続性回復 - 三番瀬への河川等からの淡水土砂供給後背湿地地下水脈通じた淡水供給等の回復環境持続性及び回復力確保 - 青潮貧酸素水塊発生抑制流入河川等の水質改善漁場生産力回復 - 1960年代豊かな漁場環境の改善持続的な漁業振興。 人と自然とふれあい確保 - 親水性及びパブリック・アクセスの向上、環境学習・教育の推進等、ふれあい進め仕組みづくり。 再生当たって進め方科学的な知見及び漁業者経験的な知見活用 予防的態度及び順応的管理 賢明な利用 協働による取組 三番瀬再生会議 堂本暁子(2001年 - 2009年千葉県知事)は、三番瀬への取り組みにあたり住民参加情報公開により進めこととし住民参加具体化として三番瀬再生計画検討会議円卓会議)、その後三番瀬再生会議設置しているが、その現状問題視されている。円卓会議初期においては一般参加者として、現在に比して多様な数的に多く参加者があり議事録からもその様子が見て取れるが、現在は極めて少数同種の主張持った者の参加があるに過ぎない状況議事録から覗われ、堂本想定していた住民参加からは程遠い状況にある。更に公募委員については、応募者が極めて少な状況にあり、有識者についても円卓会議から継続して委員続けている者も多くいずれも固定化傾向にある。また、議論については、円卓会議における主張繰り返すこと等による議論の「むしかえし」、「発言者に話が長すぎて何が言いたい分からない人が結構いる」等との批判があり、更には、その前段問題として、自己主張私見開陳過ぎず議論至らない点議事録から覗える。加えて徹底した情報公開として、あらゆる会議録資料公開されているが、両論併記的な事項結論見ていない事項について、恣意的特定部分引用しあたかも結論見ているかのように装う言動や、誹謗中傷材料使われる更には、県のHP議事録公開されることを利用して一部学識経験者含め自己主張宣伝の場として三番瀬再生会議利用するがごとく、同様の発言繰り返す等、情報公開価値毀損する言動見受けられる今後は、これらの現状をいかに克服するかが、三番瀬再生住民参加進めにあたり大きな課題であるが、長年構成運営方法固定的であったことから、課題解決大きな難問である。 2009年の知事選挙で、森田健作当選したが、選挙争った堂本後継候補吉田平)への再生会議会長を含む有識者による出馬要請2009年2月5日付け毎日新聞千葉県版)による)、三番瀬保全掲げての、2007年習志野市議会議員選挙への竹川未喜男委員立候補最下位落選)等、委員による政治的な動き散見されるまた、環境保護団体も、政治的な勢力連携して活動をする例が見受けられる三番瀬関連環境保護団体は、さまざまな名称団体があるが、活動内容毎に団体名変えて設立するケース多く複数団体参加している個人がほとんどであり、団体数に比して、実活動個人極めて少数である。加えて、これらの団体幹部には、これまでの三番瀬を巡る複雑な経緯起因する感情的言動独善的言動弄する者が相当数見受けられるこのような状況踏まえ千葉県は、三番瀬再生会議見直しが必要であることを、10年9月県議会三番瀬再生会議公にし、2010年12月をもって三番瀬再生会議組織として終了した

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