動力近代化と「薄明かりの時代」、そしてドイツ再統一までとは? わかりやすく解説

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動力近代化と「薄明かりの時代」、そしてドイツ再統一まで (Epoche 4)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/16 06:11 UTC 版)

ドイツの鉄道史」の記事における「動力近代化と「薄明かりの時代」、そしてドイツ再統一まで (Epoche 4)」の解説

鉄道冬の時代」の流れを変えるきっかけとなった要因一つは、1964年日本において東海道新幹線開業し、それが大成功収めたことであったヨーロッパ各国では当初新幹線計画一笑に付していたが、新幹線開業後大成功は、高速鉄道有効性世界知らしめることとなった。これに刺激されるかのように西ドイツ国鉄でも特急列車速度向上に取り組むようになり、1968年には最高速度200km/hの営業運転開始1年後中止)する。また、動力近代化の名の下に、多数残っていた蒸気機関車電気機関車ディーゼル機関車置き換えることや、コンピュータ導入なども、強力に進められた。 1971年には、ドイツの各都市間を結ぶ特急列車インターシティ」(IC) 網が構築された。TEE並み全車1等車1970年代末期からは2等車も加わる)、2時間間隔パターンダイヤ主要駅における異系列車相互接続といった思想は、日本エル特急などにも影響与えた。同じ1971年には、世界初インバータ制御車両電気式)が西ドイツ開発されている。1977年には西ドイツから営業用の蒸気機関車姿を消し、また同年よりインターシティ最高速度200km/h運転始まった。さらに、時速200km/h以上の高速運転が可能な高速鉄道ICE」の開発や、高速新線建設始まった1970年代には、西ドイツ鉄道は、日本フランス並び世界リードする存在となった一方経営的には、非常に厳しい状態となっていた。モータリゼーション発達利用客減少し不採算赤字ローカル線合理化あるいは廃止され鉄道網大幅に縮小された。1980年代には西ドイツ国鉄経営状態破滅的となり、何らかの抜本的改革が必要となっていた。ちょうど1987年日本の国鉄分割民営化されたのを受けて西ドイツでも経営改善目的国鉄民営化模索するうになる東ドイツでは、鉄道はなお国家の重要インフラ位置付けられた。しかし1960年代以降東西ドイツ間の経済格差拡大するようになっていた。鉄道においても例外ではなく東ドイツ国鉄水準西ドイツ国鉄比べて見劣りがするようになった電気機関車ディーゼル機関車投入実施されたが、蒸気機関車遅くまで残り営業運転終了したのは1988年西ドイツよりも11年遅かったまた、西ドイツインターシティ対抗するような都市特急列車運転されるようになったが、スピードサービスの面では大きく劣っていた。技術水準1950年代後半停滞したままで1980年代迎えることとなる。東ドイツ東側諸国では経済的に優良だったとは言え1980年代東側諸国経済低迷で、インフラ維持困難になっていた。ただ、鉄道多く国民にとってなくてはならない存在であり、ローカル線多数存続していた。

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