動力近代化と構造変化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/17 09:43 UTC 版)
「ドイツ連邦鉄道」の記事における「動力近代化と構造変化」の解説
動力に関する近代化が実施され、蒸気機関車は電気機関車とディーゼル機関車に置き換えられた。蒸気機関車の最終運行は1977年12月であった。同時期に、西ドイツ領域における主要路線のほとんどが電化された。動力近代化の結果として旅客輸送では、TEEやインターシティなどの新しい種類の列車が導入された。ICEの概念と車両の開発もドイツ連邦鉄道の時代に遡る。 貨物輸送では、フォワーダーとの競争に耐えられなかったため、小口貨物輸送が完全に廃止された。この結果として操車場の多くが廃止となった。同時期に、石炭や鉄鉱石などのばら積み貨物の輸送量も減少した。 費用が高く、ロールボックやロールワーゲンへ貨車を載せるために長い時間がかかることなど、競争力が低かったことから、ヴァンゲローゲ島鉄道(ドイツ語版)を除く、ドイツ連邦鉄道所有のすべての狭軌の鉄道が順に廃止された。 にもかかわらず、1985年の時点でドイツ連邦鉄道は322,383人の職員をかかえ、ドイツで3番目の大きな雇用者であった。1970年代半ばには、ドイツ連邦郵便(ドイツ語版)を抑えて最大の雇用者であった。1980年代にはDB 90という、ドイツ連邦鉄道の競争力をより高めるための取り組みが行われた。 1993年10月25日には、フランクフルト・アム・マインに新しく1,059室を有するビルディングを建てた。この建物はその後ドイツ鉄道の中心として運用されている。
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