動力関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 09:31 UTC 版)
「JR九州YC1系気動車」の記事における「動力関係」の解説
ディーゼルエンジンで発電機を駆動させて三相交流電力を発生させ、モーターを回転させて走行するディーゼル・エレクトリック方式の車両であるが、YC1系の特徴として、「蓄電池搭載型ディーゼルエレクトリック」と呼ばれるシステムを採用したいわゆる「ハイブリッド車両」(シリーズ式ハイブリッド)となっている。 これは屋上に蓄電池を搭載し、発電機で得た電力の一部や回生ブレーキで発生した電力を蓄えて活用することで効率的な走行を実現するシステムで、これによりキハ66・67系と比較して燃料消費量をおよそ20%減らしている。駅発車時は蓄電池からの給電で加速し、速度がおよそ30〜40km/h付近を超えるとディーゼルエンジンが起動する。また走行の際、惰行運転中はエンジン出力が落ちた状態となるが、再加速させる(アクセルノッチを入れる)と出力が再び上がる。駅停車中はアイドリングストップ状態となり、駅停車中に蓄電量が下がると自動でエンジンが起動し充電し始め、一定量蓄電されるとエンジンが停止して再びアイドリングストップ状態となる。 万が一エンジンが故障した際も、室内灯の一部消灯や冷暖房を切った上で、自車の蓄電池の残電力や故障当該車以外の車両のまだ生きているエンジンからの給電にて運行続行が可能である。
※この「動力関係」の解説は、「JR九州YC1系気動車」の解説の一部です。
「動力関係」を含む「JR九州YC1系気動車」の記事については、「JR九州YC1系気動車」の概要を参照ください。
- 動力関係のページへのリンク