劇作と通俗の時代とは? わかりやすく解説

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劇作と通俗の時代

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/31 00:46 UTC 版)

北里俊夫」の記事における「劇作と通俗の時代」の解説

1945年昭和20年8月15日第二次世界大戦終結北里台湾におり、西川満濱田隼雄とともに劇団制作座」を同地結成した。翌1946年昭和21年1月には、北里中心となって台北中山堂で「制作座」第3回公演行っている。その後北里東京戻り同年3月小沢不二夫小崎政房らが結成した劇団空気座」の文芸部参加したが、同劇団1949年昭和24年)には解散している。1947年昭和22年1月新宿帝都座初演された「額縁ショー」(演出秦豊吉)は、北里アイデアよるものだという。戦後間もない1946年池袋駅東口池袋アヴァンギャルド(のちの池袋アバン座、池袋1丁目756番地)という、座席数150前後小劇場開業したが、当初劇場は、1950年昭和25年6月25日豊島区行事が行われるよう劇場であった当時経営者琴代京平(別名小國狂二であったが、翌1951年昭和26年)に北里経営交代し、自らの劇団グランギニョール」の根拠地とした。北里による同館の経営1957年昭和32年)まで続く。「ナンセンストリオ」の前田隣はこの時代同座在籍した1956年入団)。このころ東京ヴァーレスク劇場連盟」が結成され会長浅草ロック座の仲沢清太郎副会長東劇ヴァーレスクの秋本修一北里は、新宿セントラル劇場島津太朗浅草座二郎とともに理事就任した1963年昭和38年1月5日公開され成人映画野性ラーラ』(主演ニーナ・ヴォーガンスカヤ)を脚本・監督北里映画監督業に進出した同作は「日本監督初め作った外国映画スコープ」と銘打ったスコープ・サイズ白黒映画であり、解説には芥川隆行朗読岸田今日子起用吸血マシュシュカと女を描いた作品であった同作新潟映画館で観たという松島利行によれば、「上映が終わると、ヒロインの女ターザン演じた女優全裸舞台現れ最前列出てきて踊るでもなく歌うでもなく右に左に移動した」といい、実演つきの興行行った同作製作したのは、内外フィルム(代表・三木光人新宿区柏木1丁目、1958年11月設立)であり、同社は、北里監督に、『ただれた太陽』(主演ローラ・ネグリ、同年9月15日公開)、『ラーラ』(主演リタ・ブライアン、1964年10月4日公開)といった成人映画製作・配給した。 『日本映画発達史』の田中純一郎は、同書のなかで黎明期のおもな脚本家監督として、若松孝二高木丈夫本木荘二郎変名)、南部泰三小林悟新藤孝衛糸文弘小川欽也小森白山本晋也湯浅浪男宮口圭、藤田潤一小倉泰美浅野辰雄渡辺護片岡均水野洽変名)、福田晴一深田金之助の名を挙げているが、このリストのなかでは北里について言及していない。『ピンク映画水滸伝 その二十年史』の鈴木義昭は、北里は、『肉体市場英語版)』(1962年)の小林悟、『肉体自由貿易』(1962年)や『不貞母娘』(1963年)の本木荘二郎、『情欲洞窟』(1963年)の関孝二につづく史上4人目の「ピンク映画監督」であるとする。田中同書のなかでこれらの作品とともに野性ラーラ』を挙げている。 1966年昭和41年)には「劇団らくだ座」が結成され同年5月13日 - 同15日新宿区信濃町千日谷会堂第1回公演として、中江良夫戯曲『恭々しき貧慾者』(演出老川比呂志)とともに北里戯曲贋作風土記』(演出小崎政房)が上演された。当時以降豊島区南池袋に居を構えた1978年昭和52年)には池俊行、淀橋太郎小崎政房、関英太郎とともに5人で「いきの会」を銀座ガスホール開いている。 1980年昭和55年2月19日東京都死去した。満66歳没。『著作権台帳』第26版(最新版)に記載され2001年平成13年段階での著作権継承者は、妻の内沢三知子。

※この「劇作と通俗の時代」の解説は、「北里俊夫」の解説の一部です。
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