制服の意義・機能とは? わかりやすく解説

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制服の意義・機能

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/22 05:31 UTC 版)

制服」の記事における「制服の意義・機能」の解説

制服設けるもっとも重要な目的は、組織内部の人間組織外部人間組織内序列職能所属などを明確に区別できるようにすることである。また、同じ制服着ている者同士連帯感強めたり自尊心規律あるいは忠誠心高めたりする効果期待される場合もある。格好良い制服やかわいい制服は、あこがれを抱かせ、その制服着たい、すなわち、その職種に就きたい、その組織入りたい)という願望をもたせ、人材確保一役買うこともある。 また戦時体制独裁国家などにおいては物資節約意識共有などを目的とした服装統制が行われることがある大日本帝国太平洋戦争中用いられ国民服中国北朝鮮人民服などがその例である。 制服にはその職務にあった機能性求められる特定の作業用機能性重視して規定された服は作業服呼ばれ制服区別されることもある。企業によっては作業服業務において常に着用する服装であるとし、作業服制服位置づけることもある。ただし、そのような企業でも営業職など接客を伴う職種場面でスーツ着用することが多い。 現在の日本の公務員では自衛官警察官消防吏員海上保安官などは制服着用重視される。また民間企業では鉄道員駅員警備員などは業務上の観点から制服着用重視される例え制服着用した駅員一般客との区別つきやすく、これにより乗り換えについて質問緊急事態発生時の連絡などをスムーズに受けられる。なお警察官警備員などでも、捜査中で身分露見を防がねばならない労働争議中で制服着用争議関係者刺激するなどの場合私服勤務許される軍人軍属警察官など制服には階級章所属章、部隊章資格章等の記章付けられており、制式デザイン色彩材質等)も厳格に定められているため、これらの機関等における制服の意味命令系統統制上下関係明示等の役割果たしている。階級ごとの制服廃止し最高司令官から兵卒までほぼ同じ制服着用したことがあったが、組織統制上の混乱もたらしたため階級ごとの制服復活したかつての中国人民解放軍のような例もある。自衛隊においては陸上自衛隊航空自衛隊幹部士官)と曹士(下士官兵)の制服若干差異設けているのに対し海上自衛隊で幹部と曹の制服ほとんど同じであるが、曹と士の制服は完全にデザイン異なる。ただしこれは男性海士限り女性海士海曹とほぼ同様の制服である。 一般社会において制服がない業種職種少なくないが、社会人場合ある程度あらたまった服装勤務することが求められることもある。例え男性会社員場合は、背広服スーツ)、ワイシャツネクタイ姿で勤務する人が多く、この背広服ワイシャツ実質的に制服とされているとの見方もある。 日本の企業ではこれまで女性社員にのみ制服採用している企業多く見られたが、バブル崩壊後企業業績悪化に伴うコスト削減女性多く占め派遣社員増加(その一方で制服着用一般職女性社員削減)に伴う企業雇用形態の変化合わせて近年女性社員制服廃止する企業増えている。フェミニズム立場から女性にのみ制服適用するのは女性差別であるという理由副次的なのである一方地球環境保全盛夏における快適性クールビズ)の観点から、男性社員服装自由化求める声も高まり業種職種によっては大企業中心としてカジュアルな服装でも勤務可という職場多くなっている。公務員において国策としての地球温暖化対策として、クールビズノーネクタイネクタイ不着用)が標準となりつつある。なお、グループ企業において独自の制服がある場合子会社親会社制服準じたデザインのものを採用することが多い。 日本の学校制服では近年ジェンダーレス性別に関係なく制服選べる制度の導入促進されつつある。

※この「制服の意義・機能」の解説は、「制服」の解説の一部です。
「制服の意義・機能」を含む「制服」の記事については、「制服」の概要を参照ください。

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