制服の良い点・悪い点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 17:35 UTC 版)
「日本の学校制服」の記事における「制服の良い点・悪い点」の解説
2016年に朝日新聞が「中学校の制服、どう思う?」というアンケートを行った。制服の要不要を問い、どちらかというと必要が最多だった。良い点として「家庭の経済状況の差が服装に表れにくい」が最も多く320票 (24%) で、よくない点として「転校・成長すると買い直さなければならない」に162票 (12.2%) 、「過ごしやすい服装で学校生活を送れない」に200票 (15.0%) が賛同している。 制服の購入には経済的負担や、人生の一時期に着用してあとは廃棄されるという課題もある。このため、同じ学校に通う年下の子供がいる家庭への譲渡や中古品売買が一部で行われている。全国の公立中学校のうち、600校を対象にした日本国政府の調査では、制服に上履き、ジャージなど体操服を含めた一式の金額は、平均6万円である。 服装が一律なため寒暖に対応しづらく、スカートによる寒さで生徒が体調不良を理由として、申請で指定外服を着用する場合がある。 夏は半袖のみ許可、気温の低い日や冷房で寒いときもカーディガンなどで調整することが認められない中学校があり、生徒が自分の健康管理もできない制服や校則の問題から不登校に陥る事案もある。 女子生徒がドレスマナーにより真冬でも式典のタイツ着用禁止と説明される一方、女性教師が全員ズボン着用している東京都内の中学校[どこ?]がある。区[どこ?]の教育委員会はこれに対し、生徒にだけ防寒対策を禁止するのはそぐわないとの見解を示した。 制服や体操服などの素材が皮膚に合わず、アトピー性皮膚炎を悪化させている児童生徒もいる。 知覚過敏が理由で、制服を着ることに苦しむ生徒もいる。制服が苦手な一因として感覚過敏で服の素材を痛く感じ、服を着ることが辛くなる体質もある。兵庫教育大学准教授の小川修史は制服が原因で不登校になっている子どもは多いと語っている。 校区の外に出るときには、プライベートでも制服を着用することを規定する学校[どこ?]もある。 校外でのトラブルに際し、制服から学校が判明し、時間外でも学校へ苦情が寄せられる場合がある。学校管理外でも教員の対応を求める声がある。
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