初期の発明と改良とは? わかりやすく解説

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初期の発明と改良

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 13:43 UTC 版)

掃除機」の記事における「初期の発明と改良」の解説

世界最初真空掃除機は、1868年シカゴのアイヴス・マガフィー(Ives W. McGaffey)によって発明された。原理は、手でレバー引いて負圧作り出し、その力によってノズルからゴミ吸い取り容器溜めるという簡単なものであった。彼は1869年6月8日にこの特許取得しボストンにあるカーペット清掃会社売り込むことに成功した。こうして誕生した世界最初真空掃除機シカゴボストン発売されたが、当時としては$25もする高価なものであり、ノズルゴミ当てながらいちいち手でレバーを引くのが面倒という欠点のため、やがて市場から姿を消していった。 1876年ミシガン州グランドラピッズのメルヴィル・ビッセルは妻のためにカーペット上のおが屑掃除するための掃除機作った間もなく、Bissell Carpet Sweepers として製品化メルヴィル1889年亡くなると、妻のアンナ社長となり、当時最も強いビジネスウーマン呼ばれるようになった1899年電動機駆動掃除機ジョン・サーマン発明した。Bissell 社は今も掃除機を含む掃除用品メーカーとして存続している。 最初電気式真空掃除機は、1901年イギリスのヒューバート・セシル・ブース(Hubert Cecil Booth)が発明したもので、布フィルター備えていた。彼は列車座席から塵を吹き飛ばす装置デモンストレーションを目にし、塵を吸い取った方がずっと役立つと考えた。そのアイデアを試すため、彼はレストラン椅子の上ハンカチ広げ、それを自分の口で吸いつけ、さらに塵を吸い付けてみた。塵がハンカチ下面集まったのを見て、彼はそのアイデアうまくいく確信したブースは Puffing Billy名付けた大きな装置作った石油使った内燃機関動力源としていたが、後に電動機を使うようになった掃除すべき建物の前まで馬で引いていったという。ブースBritish Vacuum Cleaner Company創業しその後数十年に渡って発明改良行った家庭用掃除機市場では後述するフーバー社の製品負けたが、産業市場活路見出し工場倉庫で使う業務用機種を生み出していった。ブース会社気送管会社 Quirepace Ltd.一部となって存続している[要出典]。 1905年イングランドバーミンガムにある Walter Griffiths Manufacturer人力掃除機特許取得した。これは運搬収納が容易で、1人人間召使など)が鞴のような仕掛け操作し、それを動力として着脱可能な柔軟なパイプ通してゴミ吸い上げる方式である。パイプ先に様々な形状のノズル装着できる。形状としては現代家庭用掃除機によく似ているニュージャージー州発明家 David T. Kenney は1903年から1913年までに9件の特許取得しアメリカで電気掃除機産業基盤築いたブース自身発明アメリカでの特許申請したのが、Kenneyの競合する特許成立した後でブースアメリカで特許権主張できなくなったためである。1919年創設されVacuum Cleaner Manufacturers' Association会員資格は、Kenneyの特許ライセンス供与受けていることだった。 最初家庭用電気掃除機1905年アメリカのチャップマン・アンド・スキナー社から売り出された。ただしこれはポータブル型ではあったが重さ92ポンド(約40キロ)もあった。 そして、1907年オハイオ州学校用務員をしていたジェームズ・マーレー・スパングラーは、扇風機と箱と枕カバー使って電気掃除機発明した。これがアップライト掃除機原型である。スパングラーのデザインは、単に吸引するだけでなく、大きめゴミ集めるための回転ブラシ備えていた。スパングラーは自身発明商業化する資金がなかったため、1908年6月2日取得した回転ブラシ特許を、彼のいとこの夫W・Hフーバー売却したフーバー革製品などを販売する Hoover Harness and Leather Goods という会社経営しており、自動車発明によって売り上げ落ちつつある革製品以外の新商品求めていた。フーバーElectric Suction Sweeper Company社名変え1908年最初機種 'Model O'70ドル発売した。これが初の商業用モデルとなった欧米では フーバー 社は今でも電気掃除機を含む家庭用掃除用品メーカーとして存続しており、イギリスでは電気掃除機を使うことを "hoover" という動詞表したりする。 1910年P・A・フィスカーは Nilfisk と名付けた掃除機特許取得したヨーロッパ初の電気掃除機である。フィスカーの掃除機は17.5kgの重量で、人1人でも何とか使用可能だった。その会社は現在も Nilfisk として運営されている。 日本発売され最初電気式真空掃除機は、芝浦製作所東芝前身)が1931年発売したアップライト型(ホウキ型と呼ばれていた)だった(写真)。

※この「初期の発明と改良」の解説は、「掃除機」の解説の一部です。
「初期の発明と改良」を含む「掃除機」の記事については、「掃除機」の概要を参照ください。

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