業務用機
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/08 07:07 UTC 版)
「デンスケ (録音機)」の記事における「業務用機」の解説
初代"M-1"は、NHKのラジオ放送の街頭録音で使用されていたStancil Hoffman社の肩掛け式テープレコーダーMini Tapeを参考にして設計され、1951年7月に1号機がNHKに納入された。ベルトを取りつけ、肩から下げて使う。製品化の設計ポイントは、電池駆動を前提とした消費電力低減と、可搬を目的とした小型・軽量化にあった。性能が良いモーターの入手が難しかったため、日本コロムビア製の蓄音機用手巻き式スプリング・モーター(ゼンマイ・モーター)駆動とした。歩きながら録音する際の揺動を考慮しテープ速度の変動を吸収する目的で、非可搬型に比して大きなフライホイールを内蔵している。一方の手でマイクロフォンを持てるよう、片手で操作できるように設計され、操作部は肩から掛けた状態で天を向くようになっている。後継機なども多くの部分を踏襲した。 デンスケはラジオ番組の街頭録音などの放送取材に用いられたほか、雑誌のインタビュー記事取材などにも使われた。現代ではそうした口述取材用途にはマイクロカセット・コンパクトカセットテープレコーダーを経て、ICレコーダーが多用されている。
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