初代 HE21S型(2002年 - 2008年)
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「スズキ・アルトラパン」の記事における「初代 HE21S型(2002年 - 2008年)」の解説
エンジンは水冷直列3気筒K6A型で、40kW(54馬力)のVVT付き自然吸気仕様、低回転域の扱いやすさを狙った44kW(60馬力)のインタークーラー付きMターボ仕様(初代の途中から採用、後に廃止)および47kW(64馬力)のインタークーラー付きターボ仕様の3種類が存在する。トランスミッションは、コラムシフトの4速AT(ターボモデルの2WDのみロックアップ機構を備える。Mターボ仕様は装備されない)のほか、「SS」のみフロアシフトの5速MTが選択できた。 なお、廉価グレードを除いて同時期に発売されたMRワゴンの一部グレードとともに当時の軽自動車では珍しく小型ツィーターを含む6スピーカーを標準装備していた。 2001年10月 第35回東京モーターショーに基となるコンセプトカー『ラパン』を出品。 後に発売される市販モデルとは雰囲気が異なっていたが、デザインを担当したスズキの片岡祐司は「(市販車のイメージはできあがっていたが)市販車のカタチをぼかしたかった」と述べている。 2002年1月22日 初代アルトラパン(以下、ラパン)発売。廉価グレードの「G」・標準グレードの「X」・ツートンカラーを採用した「X2」の3グレード展開。 2002年9月3日 内装は木目調パネルに専用シート地とオートエアコン、外装は一部をメッキとした専用グリルと専用メッキ丸型ドアミラーを装備する特別仕様車「モード」を発売。専用色として「グローブグリーンパール」と「クールベージュメタリック」を設定。併せて、カタロググレードのFF車が仕様変更され「超-低排出ガス車(★★★)」認定を取得。 2002年10月17日 Mターボエンジンを搭載する「ターボ」を追加発売。外観は黒メッシュの専用グリルとフォグランプを標準装備。内装はリアシートを分割可倒式に変更し、自然吸気モデルに装備されるアナログ時計がタコメーターに置きかえられた。その他の装備は標準グレードのXに準じており、インタークーラーのエアインテークはグリル内に配置されている。 2002年12月4日 丸型ハロゲンフォグランプなどを装備した特別仕様車「モードII」を発売。 2003年1月14日 軽自動車販売台数30年連続No.1を記念し、よりスポーティな外内装と上級装備を装備した特別仕様車「バージョンV」を発売。 2003年2月5日 キャンバストップを装備した特装車「キャンバストップ」を発売。赤い特別仕様のシート地が採用され、ルーフ部分がブラック塗装となっている。 2003年4月10日 オートバックス、ベネトンとタイアップした特別仕様車「ベネトンバージョン」を発売。なお、販売はスズキの販売店のみならず、オートバックスの店舗でも取り扱っていた。 2003年9月3日 一部改良(2型)。新たに、従前のアルトワークスからの代替ユーザー(ほとんどが男性ユーザー)をターゲットとし、丸型のヘッドライトと大型の丸型フォグランプのフロントフェイスを採用したターボエンジン仕様のスポーツモデル「SS」、前席をベンチシートとし、パーキングブレーキを足踏み式とした「L」の2種類を追加。特別仕様車として発売していた「モード」、「ベネトンバージョン」はカタロググレードに昇格。また、既存グレードにおいても、燃費性能を向上(ターボ車を除く)、シートとドアトリムの表皮を変更、新色に「シャーベットオレンジメタリック」を設定した。 2004年1月26日 インストルメントパネル、シート、ドアトリム表皮、マット類を明るい黄色に統一した特別仕様車「Lリミテッド」を発売。 2004年4月 仕様変更。「ターボ」を除くFF車が「平成17年基準排出ガス50%低減レベル(☆☆☆)」認定を取得するとともに、「平成22年度燃費基準+5%」を達成。「ベネトンバージョン」を廃止。 2004年5月9日 「G」をベースに、専用シートや上級仕様の内外装を施した特別仕様車「Gセレクション」を発売。 2004年6月21日 外装は白をアクセントに取り入れ、内装は青と白を用いて夏らしさを表現した特別仕様車「LリミテッドII」を発売。 2004年7月 「モード」を仕様変更。 2004年10月5日 一部改良(3型)。前席ベンチシートと足踏み式パーキングブレーキを「SS」を除く全車種に採用。同時にボディカラー2色(ムスクブルーメタリック、ココナッツベージュメタリック)を追加し、シート地を一部変更した。また、グレード体系も整理し、「L」を廃止。 2004年12月7日 ピンクの内装を施した特別仕様車「アンセルバージョン」を発売。 2005年12月5日 一部改良(4型)。ライトブラウンを基調とした内装や専用エンブレムなどを装備した特別仕様車「GセレクションII」を発売。専用色として「ミステリアスバイオレッドパール」を新たに設定。同時にカタロググレードの仕様変更を行い、「キャンバストップ」を廃止。 2006年4月12日 一部改良(5型)。専用のフロントグリルと前後バンパー、丸目ヘッドランプを採用した新グレード「L」を追加。同時にボディカラーに「ライムグリーンメタリック」を追加、シート地の一部変更、新デザインのフロントグリル(「ターボ」、「SS」を除く)と透明タイプのリヤコンビランプへの変更を実施した。また、グレード体系を整理し、「X2」を廃止。 2006年11月18日 専用インテリア、アルミホイール、電動格納式リモコンドアミラーなどを装備した特別仕様車「GセレクションIII」を発売。専用色として新たに「マルーンブラウンパール」を追加。 2007年5月12日 一部改良(6型)。フロントグリルのデザインを一新。「G」と「X」は車体色と同色の新デザインに。「L」と「モード」のグリル外縁にメッキ処理を施した。また、グレードによって異なるインパネとシート表皮を採用。「X」と「L」はリーフ柄を施した白色基調のインパネを、「モード」は黒ウッドの本革巻ステアリングホイールと黒ウッド調インパネを採用し、インテリアデザインをダークブラウン基調に統一。「G」、「X」、「L」の白、黒車体色車にブルー、その他の車体色車にはオレンジの凹柄シートとドアトリム表皮を採用。「SS」には、専用のシートとドアトリム表皮を採用。「G」には分割可倒式リヤシートを新たに採用。「モード」に「SS」と共通の64馬力ターボエンジンを搭載。これに伴い60馬力のMターボエンジンが廃止された。あわせて、専用ボディーカラーとインパネや花柄シート&ドアトリム表皮、メッキ加飾を施したグリル等を装備した特別仕様車「Gエディション」を発売。 2008年10月 生産終了。在庫対応分のみの販売となる。 2008年11月25日 2代目と入れ替わる形で販売終了。 L(2006年4月-2007年5月) 後方より L(2007年5月-2008年11月) SS
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