初代 HP11/21S型(1999年-2006年)
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「マツダ・ラピュタ」の記事における「初代 HP11/21S型(1999年-2006年)」の解説
1999年(平成11年)3月24日:公式発表・販売開始。当初は5ドア専用のスタンダードグレード「G」、装備充実グレードの「X」、DOHCターボエンジンを搭載したスポーティグレード「S」の3グレード展開で、トランスミッションは「X」の3ドア車のみ3ATで、その他のグレード・仕様は4AT、「X」は5MTも設定されていた。また、販売開始当初はターボエンジン車のみのラインナップで、外観はKeiからエンブレム類を変更した程度だった。 1999年(平成11年)10月15日:マイナーチェンジ。シート地や内装デザインを変更したほか、「X」に設定の5MT車にはクラッチスタートシステムを新たに装備。「S」の2WD車はDレンジで停車の際、自動的にニュートラルの状態に近づけて無駄な燃料消費を抑えるNS(ニュートラルスリップ)制御を新たに採用。全車にはチャイルドシート固定機構付きリアシートベルトを装備した。また、グレード体系を整理し、3ドアは「X」のみに集約して4ATのみの設定となった。 2000年(平成12年)2月1日:特別仕様車「Xポッパー」を発売(本仕様車は先にKeiで発売された「Xリミテッド」に相当する)。アルミホイールを専用デザインに変更し、LEDハイマウントストップランプ内蔵ルーフエンドスポイラー、マフラーカッター、AM/FMラジオ付CDプレーヤー&カセットステレオを装備したほか、シートとドアトリムは起毛タイプに、メーターパネルはスポーティデザインに、ドアハンドル(インサイド・サイドとも)、ATセレクターノブ、パーキングブレーキボタンにメッキを採用した。 2000年(平成12年)6月30日:特別仕様車「Fun2(ファンファン)エディション」発売。「G」の5ドア車をベースに、ドアミラーとドアハンドルをボディカラー同色に変更し、シートとドアトリムに紺色の専用生地を採用。さらに、4WD車にはヒーテッドドアミラーも装備した。 2000年(平成12年)10月27日:マイナーチェンジ。マツダ車の特徴である逆五角形のフロントグリル「ファイブポイントグリル」と大型マルチリフレクターヘッドランプの採用によりフロントデザインを刷新。また、ラインナップを5ドアのみとしてグレード体系も刷新され、ブルーの大径スピードメーター採用した「XE(Kei「E」相当)」と助手席側シートアンダートレイ、CDプレーヤー、ボディ同色の電動格納式リモコンドアミラーを追加した「XG(同「G」相当)」、専用ローダウンサスペンションの採用やマルチリフレクターハロゲンフォグランプ、アンダースポイラー(フロント・リア・サイド)、ハイマウントストップランプ内蔵ルーフエンドスポイラー、15インチアルミホイール、シルバーメーター(タコメーター付スピードメーター)を採用した「SF(同「スポーツF」相当)」とダークティンテッドガラス(リアドア、リアクォーター、バックドア)や本革巻きステアリングホイールを追加したDOHCターボ仕様の「S(同「スポーツ」相当)」の4グレードとなり、「XE」の2WD車はラピュタでは初となるDOHC NAエンジンを採用した。 2001年(平成13年)4月24日:一部改良。4WD・4AT車を廃止してNA・2WD車専用グレードとなった「XE」は「優-低排出ガス車(★★)」、ターボ車全グレードは「良-低排出ガス(★)」認定をそれぞれ取得したほか、時速64km/hオフセット衝突に対応した軽量衝撃吸収ボディを採用。インパネデザインやメーターを変更して「XE」・「XG」はシルバーメーターとなり、シートバックの大きさやシート地を変更。また、「XE」を除く全車に運転席シートリフターとダークティンテッドガラスを、4WD車に運転席シートヒーターを、「XG」に2DINサイズのCDプレイヤー&AM/FMラジオ付きカセットオーディオをそれぞれ標準装備した。グレード体系も一部変更し、「SF」を廃止する替わりに、ターボ車の廉価仕様「XEエクストラ(Kei「21世紀記念スペシャル EX」相当)」を追加した。 2001年(平成13年)11月21日:一部改良。キーレスエントリーのアンサーバック方式をハザードランプ点滅式に変更し、ボディカラーに新色を追加。また、「XEエクストラ」はSOHCターボエンジンからDOHC Mターボエンジンに置換した(Keiでの「N-1」に相当する仕様になった)ほか、オーディオは「XE」がAM/FMチューナー付カセットデッキ、「XEエクストラ」がAM/FMチューナー付CDプレーヤー、「S」がAM/FMチューナー付MD/CDカセットステレオとなり、さらに、「S」にはバケットシートとブルーリフレクターヘッドランプも装備した。なお、この一部改良により「XG」を廃止した。 2002年(平成14年)4月17日:「XE」の4AT車を一部改良し、「超-低排出ガス(★★★)」認定を取得した。 2002年(平成14年)7月5日:特別仕様車「XEリミテッド」を発売(本仕様車は先にKeiで発売されていた「Eリミテッド」に相当する)。「XE」をベースに、電動格納式リモコンドアミラー、ダークティンテッドガラス(リアドア・クォーター・バックドア)、タコメーターを追加しながらベース車よりも税抜4万円値下げした。また、上級グレードの「XEエクストラ」に採用されているDOHC Mターボエンジンを搭載した4WD車も設定される。 2002年(平成14年)11月19日:一部改良。「S」は4輪ディスクブレーキ(前輪はベンチレーテッドディスクブレーキ)、リミテッドスリップデフ(2WD・5MT車のみ)、レカロ社との共同開発による専用バケットシート、大型ルーフエンドスポイラーを追加し、15インチアルミホイールを新デザインに変更して「S-Turbo(Keiワークス相当)」に、「XEエクストラ」はメーターをブラック調に変更し、4WD車にはデアイサーを追加して「X-Turbo」にそれぞれ改名するとともに、同年7月に発売された「XEリミテッド」もメーターとフルホイールキャップのデザインを変更し、4AT車は燃費を向上、5MT車は「超-低排出ガス(★★★)」認定を取得して「E Limited」に改名、NA・2WD専用グレードとしてカタロググレード化した。なお、「XE」は「E Limited」への統合の為廃止した。 2003年(平成15年)9月25日:一部改良。シート表皮色(グレーに変更、「S-Turbo」を除く)、オーディオデザイン、フロントヘッドレストやドアトリムの形状の変更を行ったことで、「E Limited」はAM/FMラジオ付CDプレーヤーとなり、室内幅が40mm拡大した。また、ボディカラーの追加と一部入れ替えを行った。なお、「X-Turbo」は5MT車を廃止し、4AT車のみとなった。 2004年(平成16年)4月:「E Limited」を仕様変更し、「平成17年基準排出ガス50%低減レベル(☆☆☆)」認定を取得した。 2006年 (平成18年) 1月 : オーダーストップに伴い生産終了。在庫対応分のみの販売となる。 2006年(平成18年)4月:カタログ落ちの為、販売終了。 (補足)2009年(平成21年)10月:OEM供給元のKeiも販売終了。
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