出生から博徒時代とは? わかりやすく解説

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出生から博徒時代

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/22 05:28 UTC 版)

黒駒勝蔵」の記事における「出生から博徒時代」の解説

黒駒勝蔵甲斐国八代郡上黒駒村若宮(現山梨県笛吹市御坂町上黒駒)の名主小池兵衛次男として生まれた幼少期には村内にそびえる神座山に鎮座する檜峯神社(ひみねじんじゃ)の神主武藤外記嘉永5年1852年)に開いた私塾・振堂(しんじゅどう)に学ぶ。勝蔵後年尊皇攘夷運動参加していることから、武藤外記藤太親子国学思想影響受けたとする説もある。 安政3年1856年7月勝蔵生家出奔し、竹居村笛吹市御坂町竹居笛吹市八代町竹居)の中村甚兵衛の子分となる。竹居村上黒駒村隣村で、上黒駒同じく石和代官支配で、檜峯神社神領分布している。竹居安五郎中村甚兵衛の弟にあたる。 この頃甲斐国では甲府三井卯吉その子分である国分三蔵祐天仙之助勢力持ち三井卯吉勢力中村兄弟鴨狩津向村津向文吉らの博徒勢力敵対していた。津向文吉富士川舟運活動域とし、駿河清水次郎長同盟している。 嘉永2年1849年)には津向文吉捕縛され八丈島遠島となり博徒間抗争から脱落する。さらに、嘉永4年1851年)には竹居安五郎捕縛され伊豆国新島遠島となる。これにより甲斐国では三井卯吉とその配下国分三蔵祐天仙之助勢力敵対する博徒存在しない空白期入った嘉永6年1853年6月8日には、アメリカ合衆国マシュー・ペリー率い艦隊江戸へ来航していた隙をついて、竹居安五郎新島から島抜け実行し甲斐へ戻り勢力回復する安政4年1857年正月には、甲府三井卯吉敵対する小天狗亀吉博徒連合部隊により殺害される事件発生する黒駒勝蔵安政3年1856年7月中村甚兵衛の子分となり、両者の間で同盟関係結ばれる。これにより甲斐国では竹居安五郎黒駒勝蔵国分三蔵祐天仙之助敵対する構図抗争展開された。 勝蔵中村家の有力子分として上黒駒村戸倉拠点一家構え国分三蔵祐天仙之助抗争繰り広げつつ、安五郎探索する甲州代官関東取締出役の手代とも対決する文久元年1861年3月頃には金川河原において国分三蔵との間で出入発生する以後国分三蔵とは数次にわたる出入繰り広げている。 勝蔵甲斐国外の駿河伊豆伊勢博徒とも関係を深め駿河宮島伊豆赤鬼金平大場久八伊勢丹波伝兵衛同盟結んでいる。文久元年10月東海道菊川宿静岡県島田市菊川)において、駿河博徒清水次郎長伊豆下田赤鬼金平の手打ちが行われる。勝蔵この手打ち式に金平派として出席しており、このとき次郎長とも対面している。文久2年1862年)には、竹居安五郎石和代官所手代により捕縛され獄死する勝蔵は安五郎の手下を黒駒一家としてまとめ、上黒駒村戸倉拠点甲州博徒の大親分として勇名関八州轟かせた。 文久3年1863年3月15日勝蔵勝沼祐天仙之助宅と国分三蔵宅を襲撃するが、祐天いち早く逃亡し三蔵用意していた鉄砲勝蔵一党撃退する。なお、三蔵従来これ以降消息不明とされていたが、後述する新出史料発見により、在地において明治維新期まで活動していたことが指摘される同年勝蔵東海道筋へ入り清水次郎長勢力圏である駿河岩淵河岸興津宿襲撃した5月10日には天竜川次郎長大和田連合対陣するが干戈を交え引き上げた同年6月6日勝蔵三河国博徒雲風亀吉のもとに潜伏していたが、次郎長による襲撃受けて子分5名を殺害された。 元治元年1864年4月より甲斐へ戻り兵器要員調達し甲府勤番よりその動向注視されていたが、10月17日夜、竹居安五郎の敵である犬上郡次郎居場所であった勝沼町等々力萬福寺急襲し、郡次郎の首を上げた。郡次郎殺害すると、以降役人敵対する博徒追尾をかわしながら御坂山地潜伏した。 慶応元年1865年7月石和代官所大規模な山狩りを行うと、甲斐国外へ逃れる慶応2年1866年4月6日には荒神山出入発生する世田谷代官大場家文書には、慶応2年6月付の勝蔵一党50名の人相書関東取締歎願甲州盗人相書」が残っており、勝蔵大人数の手と共に東海道徘徊していたことがうかがえるこの人相書では、勝蔵自身は「中丈にて色白し」としか記録されておらず、その身体的特徴十分に伝えているとは言えないが、同行した兄弟分子分らの出自人相年齢詳細に知られるという点で貴重な史料である。

※この「出生から博徒時代」の解説は、「黒駒勝蔵」の解説の一部です。
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