傘下宗派
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/19 04:19 UTC 版)
天草式十字凄教(あまくさしきじゅうじせいきょう) 日本にある十字教の一派。現実の隠れキリシタンがモデルである。ザビエルの耶蘇会が元になっているのでローマ正教の傍流ではあるが、東洋系の影響力が強すぎて、もはや匂いも残っていない。 江戸時代、幕府による弾圧から逃れるため、十字教を仏教や神道によって徹底的にカモフラージュする中で、他の十字教組織とは異なる方向へ進化を遂げて成立した。会話・食事・服装といった何気ない動作の宗教的意味を抽出し魔術の詠唱や儀式とするなど、「隠密性」に特化している。また、その魔術理論には仏教や神道の要素も組み込まれており、相互に欠点や不可能な部分を補完し合う「多角宗教融合型術式」という特徴がある。鎖国時にも諸外国の文化を積極的に取り入れており、直接的な戦闘においても、偶像のスペシャリストとして遠距離攻撃を用いるだけでなく、洋の東西を問わない剣術を融合させた独自の格闘術を用いるなどの近接戦闘に長け、集団戦闘も得意としており、「聖人崩し」などの独自の魔術も擁する。最も得意としているのが海戦で、長さ30メートル、全幅8メートルほどの「上下艦」や小柄のボートといった木造船を和紙の束という形にして隠し持つ技能もある。また、伊能忠敬の一派とも関係があったため「縮図巡礼」の「渦」を全て把握していて、「逃げる事」にも長けているので本拠地は不明とされていた。一方で、町民に紛れた幕府の監視役を早期発見するための技術が元になった、「不自然な者を捜し出す術」にも長けている。 神裂が一時的に抜けた間は建宮斎字が教皇代理を務めていた。オルソラの「法の書」事件で日本を離れ、作中9月よりイギリス清教傘下となり、本拠地もロンドンの日本人街へ移る。その後、アックアとの戦いを経て、再び神裂が女教皇の地位に復帰した。ブリテン・ザ・ハロウィンの際にはロンドン市内で「新たなる光」の捜索に従事し、クーデター鎮圧にも貢献する。 新約20巻の「クロウリーズ・ハザード」との決戦では外様部隊としてカンタベリーに配置されるが、カンタベリー陥落で消息不明となり、ロンドンでは一時壊滅説が流れる。前線崩壊後はロンドンへ帰投し再起を狙っていたが、復活した「黄金」の襲撃を受け撤退することになる。 アニェーゼ部隊(アニェーゼぶたい) アニェーゼ=サンクティスをリーダーとした252名のシスターから成る実行部隊。ローマ正教の部隊だったが、後にイギリス清教に移る。 ローマ正教徒の中から魔術的資質がある者を選び抜いて構成され、アニェーゼやアンジェレネのようにローマ正教に保護された浮浪児や捨て子もいる。メンバーは全員同じローマ正教の修道服を着ており、聖人の伝承や「天使の力」を応用した十字教由来の霊装や魔術武器を用いている。数の強みを活かした統率のとれた戦術を得意とするが、直接的な格闘能力は低い。 第7巻での「法の書」を巡る事件で、オルソラ抹殺のため日本へ派遣され上条や天草式と戦うも敗れる。その後、第11巻での「アドリア海の女王」の事件後にローマ正教から離反しイギリス清教傘下に入ることになり、メンバーはロンドンの女子寮に住んでいる。ただし改宗はせず、本人たちはローマ正教の新しい分派(「イギリス清教同盟宗派・ローマ正教女子修道会ロンドン分派」と自称)としている。 ブリテン・ザ・ハロウィンの際にはエジンバラへ派遣されていたが、「騎士派」の手を逃れてロンドンに帰還し、合流した仲間達と共にクーデター鎮圧を行う。新約10巻のオティヌス討伐作戦ではオールボーに派遣され、上条たちを迎え撃った。「クロウリーズ・ハザード」との決戦では外様部隊として、沿岸防衛やイングランド―ロンディニウム大要塞外縁部の守備に回される。
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