以下
以下とは、範囲を指し示す表現のひとつであり、ある基準(数値や程度)を示しつつ「その基準、および、それより下の範囲全体」を指し示す表現である。
「以下」は、基準として言及された対象を含む、という点に注意が必要である。たとえば正の整数について「3以下」といえば、「1」と「2」と「3」のことである。人の年齢に関して「75歳以下」という場合、新生児から75歳の人が含まれ、76歳およびより高齢の人は含まれないということになる。
「その基準を含まない、それより下の範囲全体」を指す場合には、以下ではなく「未満」という表現を用いる。たとえば「75歳未満」の場合、75歳の人は対象に含まれず、新生児から74歳までの人が対象となる。
「以下」とは逆に「基準も含めてその上の範囲全体」を指す語として「以上」がある。以上と以下は対義語の関係といえる。ちなみに、「未満」に対して「基準を含めない《それより上》を示す」表現には、「未満」と対になる語彙が一般的に用いられておらず、たいていは「より大きい」のような表現が用いられている。
文章上の記述においては「この直後に言及する」という意味で「以下に示す」というような言い方がよく用いられる。
い‐か【以下/×已下】
読み方:いか
1 数量・程度・優劣などの比較で、それより下の範囲であること。数量では、基準を含んでそれより下をいい、その基準を含まないときは「未満」を使う。「室温を一八度—に保つ」「六歳—は無料」「待遇は世間並み—だ」「あいつの理解力は小学生—だ」⇔以上。
3 代表となるものを含んで、それに関連するすべてのもの。「校長—教職員一同」
[用法] 以下・以内・未満——「以下」は、「一〇キログラム以下」「次の各号のいずれかに該当するものは、三万円以下の罰金に処する」(道路交通法)のように用いられる。いずれも数量的限定に用いられ、この場合示された数値を含む。◇「以内」は、「二時間以内」「四〇〇字以内」などと用いられる。法令用語としては、「衆議院が解散されたときは、解散の日から四十日以内に、衆議院議員の総選挙を行ひ」(日本国憲法)、「延べ面積が十平方メートル以内の物置、納屋」(建築基準法)のように用いられる。いずれも示された数値を含む。◇「未満」は、「六歳未満」「一八歳未満おことわり」「科料ハ千円以上一万円未満トス」(刑法)のように用いられる。「以内」と同じように数量的な限定に用いられるが、この場合は示された数値を含まず、それより少ない数値であることを表す。
い‐げ【以下/×已下】
以上・以下
(以下 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/11 09:03 UTC 版)
以上(いじょう)とは、ある「基準となる値」に対し「同等であるか、それよりも上である」ことを意味し、以下(いか[1])とは、ある「基準となる値」に対し「同等であるか、それよりも下である」ことを意味する。
- ^ 古くは「いげ」といい、「いか」が一般化するのは中世末期ころであろうとされる(日本国語大辞典第2版・以下)。
- ^ a b 日本国語大辞典第2版、1巻p.968『以上』語誌欄より
- ^ 山口真弘「以上」「超過」、『法令用語辞典』 学陽書房、ISBN 9784313113091、2009年、12頁。
- ^ 山口真弘「以下」 『法令用語辞典』、7頁
- ^ 小学館 大辞泉『以上』語欄より
- ^ 三省堂 大辞林 第三版『以上』語欄より
- ^ 竹内決勝進出、「銀」以上が確定 女子パラレル大回転(msn 産経ニュース)
- ^ 物数及名称ニ以上以下等ノ文字記載方(太政類典・第二編・明治四年~明治十年・第四十一巻・官規十五・文書三)
- 1 以上・以下とは
- 2 以上・以下の概要
以下
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 03:11 UTC 版)
その指し手以降の手順。〈例〉「▲6八飛以下△8六歩▲同歩△同飛▲6五歩と進んだ」
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以下
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- 標準以下で
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