他者の発言における人物像
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 09:51 UTC 版)
「鈴木早智子」の記事における「他者の発言における人物像」の解説
相田翔子の発言における鈴木の人物像 鈴木と相田翔子は、デュオ結成以来、良好な関係が続いているといい、鈴木とそのような関係にある相田は、鈴木に関して以下のように語ってきている。 Winkが結成された1988年においては、「サッチャンにはじめて逢った時、すっごく明るくて、元気いっぱいって印象だった。私はすごく人見知りするタイプだから、〝サッチャンの元気って尊敬できるな〟と思った。」「明るくて凄い優しい人だなって思って。お姉ちゃんと同じ歳で相談とかできていいんじゃないかなと。」「明るくて、いつもイキイキしている。」 など、明朗な人柄であることを述べている。 同時期には、鈴木の短所と長所について、「まず悪いところはお調子モノで」「2人のつきあいがすごいクールなんですよ。あと早智子のいいところは、結構いろんなコトに対してすごいしっかり考えてるなーって思って。先の事まで考えすぎて、それが欠点になる事もある」と語ったこともあった。この鈴木の長所に関連して、相田は、Wink時代の後期である1994年に、鈴木の「尊敬しているところ」として、「しっかりとした計画を持って行動している」点を挙げてもいる。なお、「2人のつきあいがすごいクール」という点については、Wink時代初期において、鈴木と相田は仕事終わりに渋谷などで連れ立ってショッピングや食事はするものの、オフの日はほとんど別行動であるとされている。 その他、Wink時代においても、その活動停止後においても、しばしば、考え方や、目立つことを好まない性格など、自身と鈴木の同質性を語ることがある。この2つの時期から発言例を任意に一例ずつ挙げる。 Wink時代の1989年には以下の発言例がある。 ウワサ話とか、考えてることがそっくりで、車の中とかでも異常にもりあがっちゃうんです。頭のレベルとかも一緒で、2人とも勉強は好きじゃない(笑) そして、1996年のWinkの活動停止から21年を経た2017年には、以下の発言例がある。 デビュー前のレッスン期間中は二人で行動しながら、事務所で毎日、電話番をしたりしていました。その時、波長が合うというか、お互いの空気感が似ているということがわかったんです。社長は、周りを蹴落としてでもトップに昇りつめるんだ! と鍛えようとしていたんですが、二人とも前に出るタイプではない。ただ歌が好きなだけで闘争心もない(笑)。 デビューして、二人でキャンペーンで全国を回ったんですが、お客さんが集まらなくていつも泣いてて。そういうところも一緒でしたね。 香瑠鼓の発言における鈴木の人物像 1988年の「愛が止まらない」以来、Winkの振付を多く手がけた振付師・香瑠鼓は、鈴木を「自分なりのセンスを持っているアーティストタイプ」と語る。2018年のインタビューにおいて以下のように述べている。 出会い始めの頃は、それこそ連日ダンスの特訓みたいな感じで毎日会っていたんです。レッスンには私服で来るので、そこで個性が見えましたね。さっちんは毎回違ったウィッグ(かつら)をつけて来てました。当時はウィッグがまだ流行っていない頃だったんですけど、彼女は自分なりのセンスを持っているアーティストタイプだな、と思いました。この間会った時に、その話をしたら、本人は思いっきり忘れていたんですけど。(笑)それをとても印象的に覚えています。 また彼女は、鈴木が、日常的な言動において、「すぐ自分の興味のある方向にい」って、「自分の世界にすぐ入」ることや、そのようにして入り込んだ「自分の世界の中で生きていて」、「愛おし」さを感じさせる、「ちょっとズレてる感じ」を持つことなどを述べた。具体的には、前記したインタビューにおいて、Winkの二人と、2018年の『思い出のメロディー』(NHK総合)収録で久しぶりに再会した際のことを回想して、以下のように語っている。 さっちんは自分の世界にすぐ入っちゃって。当時は私は眼鏡をかけていなかったんですけど、その収録に眼鏡をかけていったら、子どもみたいに「あ、先生、眼鏡!?」ってすぐ突っ込んできました。それがまた可笑しくて。(笑)さっちんは、すぐ自分の興味のある方向にいくんですよね。凄く久しぶりに会うんだから、普通は「こんにちは!」とか「お久しぶりです!」じゃないですか...さっちんは「こんにちは!」を言う前に、眼鏡のことを突っ込んできて、「あぁ、さっちんらしいなぁ」って。さっちんは自分の世界の中で生きていて、相変わらずちょっとズレてる感じがとても愛おしかったです。 「自分の世界」に入る点に関しては、歌唱パフォーマンスにおいても見られるように述べている。同前インタビューにおける、「当時、Winkのふたりが香瑠鼓さんに教えられた難しい振付を必死にやっていたら、それが結果的に無表情になってしまった、というのは本当ですか?」という問いへの返答の中で、香瑠鼓は「そうですよ。」と肯定しつつも、「よくよくみると、さっちんは自分の世界に入っているのでかすかに笑っているくらい」と語っている。 森裕平・吉田豪・及川眠子の発言における鈴木の人物像 1989年において、Winkの所属事務所アップライトミュージック社長(当時)・森裕平は、「翔子は、器用な分、油断するところがある。すぐ覚えるが、すぐ忘れるタイプ。早智子は不器用だが、完成度は高い。なかなか覚えないが、絶対に忘れないタイプだね。」と語っている。 森の発言は、Wink時代初期における歌唱パフォーマンスの習得に関するものであるが、先述の通り吉田豪が、2010年の鈴木へのインタビュー中に、彼女の処世に関して「不器用なイメージが強」いという言葉を、鈴木に向けて発している。また、そのインタビュー掲載誌の発売期間中である、同年12月9日に放送の『小島慶子 キラ☆キラ』(TBSラジオ)において、吉田は鈴木を「不器用で頑固な人」と形容した。 これに関連する事柄として、及川眠子により、鈴木の「ピュア」な気質と、「剥き身で生きてる感じ」について言及があったこともある。吉田豪が、及川を2015年にインタビューした際、以下のやり取りがある。 ──あのふたりの人生が対照的なのもおもしろいですけどね。さっちん(鈴木早智子)が本当にしんどい人生を送るじゃないですか。何度か取材したんですけど、「ここは触れないでください」みたいな話ばっかりなんですよ。 及川 ピュアなんですよ。すごくピュアなんだけど、剥き身で生きてる感じなんですよ。 ──さっちんは、当時付き合ってた彼氏のために芸能人AVみたいなものに出たりしてたわけですけど、ピュアだからこそ騙されやすくもあるんだろうなって。 及川 言ってみれば痛い子ですよね、剥き身の子だから。 なお、この時のインタビューにおける及川には、吉田が、「Winkのさっちん取材のとき、ボクが持ってるWinkのCDを全部持ってったら、さっちんが「これ知らないです」みたいなのが結構あって。」と話した際における、「あれはボーっとしてるから(笑)。」という応答もある。
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