ヴェーザー川の川中島
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/27 02:55 UTC 版)
「ヴェーザー川」の記事における「ヴェーザー川の川中島」の解説
ハン・ミュンデンの、ヴェラ川とフルダ川が合流してヴェーザー川となる地点に、タンツヴェルダー(ヴェーザーシュタインはここにある)とドクトルヴェーダーの2つの島がある。 ハーメルンのシュロイゼンヴェルダーとヴェルダーの2つの島は、合わせて 800 m の長さがある。この島には飲食店に利用されている建物があり、堰が設けられている。第二次世界大戦の終わりまでこの島には2つの穀物の製粉工場があった。 ランデスベルゲン近郊の島に閘門が設けられている。 ブレーメンの「川中島」(現在は半島状になっている)シュタットヴェルダーには、ドイツ最大の現代美術の博物館であるヴェーザーブルク新美術館、航海大学、数多くのクラインガルテン用地およびヴェーザー川とヴェーダー湖の水浴場がある。シュタットヴェルダーは全長 4.3 km である。南の分流であるクライネ・ヴェーザーの上流部は、何世紀も前から細い水路としてのみ遺っている。中世には、川中島の下流側先端部はヴェーザー川とクライン・ヴェーザー川を結ぶ堀によって分離されていた。こうして要塞「ブラウト」を有する川中島ブラウトヴェルダーが造られ、一番外側の先端、テーアホーフには中世の造船所があった。 立ち入り禁止の「フォーゲルインゼル」があるヴェルダー湖は1962年の高潮の後、潮位調整用水路として掘削された。掘り出された土砂はフッケルリーデ墓地の盛り土に転用された。1981年1月の洪水によって、雪解けの大量の水を水路上部を通して排出する試みは、ずさんな計画のために挫折し、その後、水路は拡大され、ヴェルダー湖は延長され、シュタットヴェルダーの南岸は新しい夏堤防によって護られることとなった。ミッテルヴェーザーから工業用水を運ぶために自然に似せて設けられたヴェーザー湖導水路はシュタットヴェルダーを通って延びている。 現在ヴェーザーシュタディオンがあるヴェーザー川北岸のペータースヴェルダーは1880年代にオスターダイヒ(東堤防)が建設されるまで、古いヴェーザー川の川筋である「シュヴァルツェス・メーア」によって分離された砂州であった。この川筋の上を現在はフェルデンへの連邦道が走っている。 ブレーメンのカプ・ホルン港とヴェンデベッケン・ノイシュタットとの間に小さな、建物がない島がある。雑草を除去するために夏にはヤギが島に放され、草を食べ尽くす。そのため、ローカル新聞はこの島を「ヤギ島」 (Ziegeninsel) と称している。初めは単なる半島であったが、港の出入り口に深刻な堆積をもたらした。半島を掘削して島にして以降、この問題は解消された。 一方、ポプラの木が立っているのが「造船所島」(Shipyard Island または Werftinsel) である。ヴェーザー・ドックAGが閉鎖される数年前にヴェルフトハーフェン(ドック港)の突堤から切り離された島である。 エルスフレートの前にかつてあった島、「エルスフレーター・ザント」は1970年代のフンテシュペルヴェルク(フンテ川河口の水門)の建設以後、ヴェーザー川の堤防と 3.1 km の自転車道によって半島になっている。ここにはヴェーザー川堤防とフンテシュペルヴェルクを通って行くことができる。 ブラーケ=ハリエンの向かいにある「ハリーアーザント」は全長約 11 km のヴェーザー川最大の川中島である。ここには1830年から人が住み着いている。この島は、ヴェーザー川の第二次改修以前の1924年から1932年に7つの互いに分離していた小島から造成された。ハリーアーザントへはブラーケからは旅客用渡船「グントジート号」で、ラーデ(シュヴァーネヴェーデ)からは道路橋を通って行くことができる。この島の北側は夏堤防で、南側はヴェーザー川に面する砂岸となっている。家屋は洪水を避けるための盛り土の上に建てられている。 シュタットラントのローデンキルヒェン集落の前に「シュトローハウザー・プラーテ」がある。この Natura 2000 で保護されている島は、南北 6km、東西の幅は最大 1.3 km 以上あり、質の高い研究がなされている。 デーデスドルフ近郊の河川敷にある、かつて島だった「テーゲラー・プラーテ」は、ブレーマーハーフェンのコンテナターミナル III のエコロジー上の代替地となっている。この目的のために、1920年代に造られた夏堤防は一部が解体されている。 ブレーマーハーフェン近郊の、かつて島だった「ルーネプラーテ」は堤防で囲まれ、本土と一体化している。それまで、この島はヴェーザー川最大の川中島であった。1924年から1925年に築かれた堤防は、1970年代に強化され、産業用地となる予定であった。2003年から2004年に大部分がブレーマーハーフェン北部のコンテナターミナル IV を拡張する際のエコロジカルな補償地に指定された。通常の水流・潮流は水門を通って旧堤防へ流れている。新堤防は激しい洪水・高潮から守るだけのものとなっている。 ヴェーザー河口: ブレーマーハーフェン=ヴェッデヴァルデンの向かいに位置する小島のランクリュッチェン I とランクリュッチェン II は、1876年から1880年に砦として拡張された。両世界大戦中は、強力な砲を備えた要塞が設けられた。1933年9月から1934年1月までランクリュッチェン II には強制収容所があった。 ヴェッデヴァルデン前のブリンカマヘフトには、やはり小さな砦があった。この島はコンテナターミナル IVa の拡張に伴って造成がなされ、港湾地区に取り込まれている。 テーゲラー・プラーテ(デーデスドルフ近郊にかつてあった島と同名である。要注意。)とロッベンプラーテは、アウセンヴェーザーの2つの川筋の間に位置する砂州(あるいは干潟)である。ごく一部は、夏の間常に乾燥した状態にあり、鰭脚類の休憩場所やアザラシの子供たちの集会所となっている。
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