メイン患者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/02 18:55 UTC 版)
「空中ブランコ (小説)」の記事における「メイン患者」の解説
シンボル化は作中の表現の一つであると同時に、どうやら伊良部やマユミも認識することが出来るらしい。シンボル化の意図はDVDの解説書より。 山下 公平(やました こうへい) 演・声 - 森川智之 第1話『空中ブランコ』の患者。原作同様サーカスの空中ブランコ・フライヤー。症状は全般性不安障害による睡眠障害。 シンボル化はペンギンで、理由は鳥なのに飛べないから。 田口 哲也(たぐち てつや) 演・声 - 櫻井孝宏 第2話『勃ちっぱなし』の患者。区役所職員。症状は原作同様、陰茎強直症に悩まされる。物語における立ち回りが異なる。勃ちっぱなしの状態を隠すために室内でも常にコートを着用し、歩く際には腰を曲げる。 シンボル化はサイで、理由は「勃ちっぱなし」なイメージだから。 星山 純一(ほしやま じゅんいち) 演・声 - 三木眞一郎 第3話『恋愛小説家』の患者。ベストセラーを連発する恋愛小説家。症状は強迫神経症(心因性嘔吐症)。原作でのタイトルは『女流作家』であり、性別も女性である。本名は「鶏山」で、「星山」はペンネーム。第8話の患者・岩村とは旧知の友という設定になっている。 シンボル化は鶏で、理由は家畜のニワトリが無精卵を生み続けている(本来の生き方と異なる)から。 坂東 真一(ばんどう しんいち) 演・声 - 浪川大輔 第4話『ホットコーナー』の患者。東京ヤクルトスワローズ所属のプロ野球選手(三塁手、背番号1)。症状はイップス。 シンボル化は馬で、理由はサラブレッドは怪我をすると処分されてしまうから。 池山 達郎(いけやま たつろう) 演・声 - 平田広明 第5話『義父のアレ』の患者。大学病院の精神科医で、伊良部とは大学の同窓生。症状は強迫神経症。原作でのタイトルは『義父のヅラ』。東京ヤクルトスワローズの大ファン。 シンボル化はカメレオンで、理由はどんな人間とも合わせられないから。また、劇中では服を除いて透明化もする。 津田 雄太(つだ ゆうた) 演・声 - 入野自由 第6話『フレンズ』の患者。高校生。症状はケータイ中毒。進学する前は引きこもりで高校デビューした。 シンボル化はキツツキで、理由は携帯を扱う姿がそれに似ていると感じたため。そのためケータイを使う時に画面をくちばしで叩く。 猪野 誠司(いの せいじ) 演・声 - 高橋広樹 第7話『ハリネズミ』の患者。全国指定暴力団「紀尾井組」の若頭。症状は、秋刀魚にすら恐怖する先端恐怖症。「般若の誠司」の異名で恐れられている。スキーのゴーグルを着用することで問題を解決しようと画策する。 シンボル化はチワワで、理由はチワワの内面が繊細であることから。 岩村 義雄(いわむら よしお) 演・声 - 岩田光央 第8話『いてもたっても』の患者。スポーツ関係を中心とするルポライター。症状は強迫神経症。どんな事も何度も確認したくなる心配性で、生真面目。その症状と性格が災いし、仕事が手につかなくなり、伊良部のもとを訪れる。火事の原因にならないかなど気にするのだが、煙草が止められないヘビースモーカー。 シンボル化はアライグマで、理由はアライグマの神経質さから。 安川 ヒロミ(やすかわ ヒロミ) 演・声 - 羽多野渉 第9話『天才子役』の患者。かつて一世を風靡した元・天才子役の俳優。症状は自己愛性パーソナリティ障害。子役の頃のイメージを引きずったまま、常に笑顔で仕事をし続け周囲から呆れられる。原作でのタイトルは『コンパニオン』であり、性別も女性である。 シンボル化はアザラシ。 田辺 満男(たなべ みつお) 演・声 - 置鮎龍太郎 第10話『オーナー』の患者。通称ナベマン。「大日本新聞社」会長であり「大日本グレートパワーズ」の球団オーナー。症状はパニック症。患者では唯一、動物へのシンボル化がされていないが実年齢の外見ではなく若者の姿になった。どうやら珍しいことのようで、伊良部とマユミも不思議がっていた。フラッシュバックの影響で時間軸が一致せず、伊良部が老人と言った時も自分のことを言われていると理解していなかった。 津田 英雄(つだ ひでお) 演・声 - 古谷徹 最終話『カナリア』の主要人物。『フレンズ』の患者、津田雄太の父でもある、伊良部総合病院の救命救急科副部長。症状は表示されず、伊良部からは「一番厄介な普通の人」と評される。家族の問題を相談するために伊良部の元を訪れたのだが、患者でもないのに注射を刺されてしまう。家庭を顧みず、仕事に逃げている。
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