ミッドガルド大陸西方の勢力
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/04/07 00:43 UTC 版)
「ユグドラシル宇宙」の記事における「ミッドガルド大陸西方の勢力」の解説
ミッドガルド大陸の西方は未だ真帝国の領土とはなっていない地域であり、様々な国家・勢力が点在している。それぞれの国内での問題が山積みであり、真帝国に対抗するために団結する兆しは見えない。 ウェストリ廃王国 西方地域の東端に存在する騎士の王国。真帝国の西部国境に接する。各地の諸侯を王家が統括していた古式ゆかしい封建制の国だったが、10年前に真帝国の侵略を受ける。そして王都ハイウェストリ攻防戦の最中に、ハイウェストリ近郊にあるミーティア遺跡から戦闘機械「バーサーカー」が出現。ウェストリ軍、真帝国軍双方に無差別攻撃を仕掛け殲滅した。その混乱の中で国王エドワードは死亡し、王位継承者である王弟ダーモットはシルベストリ共和国に亡命した。現在は、バーサーカーの跋扈によってゴーストタウンと化したハイウェストリとミーティア遺跡を除き、各地の諸侯が独自に治める都市国家群となっている。シナリオ集『ブライトナイト』の舞台でもある。 ウィンカスター ウェストリ廃王国の東端、アースメギン川のほとりにある世界最大の港湾都市。世界中の様々な国の人と情報が集まる街である。元来から東西交易の拠点として発展していたが、10年前の真帝国のウェストリ侵攻の際、真帝国軍の大規模な駐留を受け入れることで保身を図った。 ハイウェストリ壊滅後は、領主のグレゴリー・ダーニングのダーティーな外交手腕により、真帝国・反真帝国どちらにも偏らない中立的な位置をかろうじて守っている。現在では真帝国軍の駐屯地が街に隣接して増設されており「基地の街」としての側面もある。 キルシェ公国 大陸西方南部にある武装中立国家。キルシェ公爵は旧ウェストリ王国諸侯の中で最大規模の領地を有していたが、真帝国軍がウェストリに侵攻したどさくさに紛れて独立を宣言した。現在のウェストリ廃王国と仲が険悪なのはもちろんのこと、他のいくつかの西方諸君主国とも複雑な領土問題をいくつも抱えている国であるが、武装中立を国是とし国土を堅持している。軍事力増強のために真帝国のカバラ兵器を輸入している。 大公家とその周辺貴族が支配する中近世ヨーロッパ風の国家であり、文化的にはウェストリとほぼ変わらない。最大の違いは国民皆兵制を布いているところである。国民の多くが優れた戦士であることを活かして、近年では傭兵団「キルシェの死神」を設立。世界中の様々な紛争に傭兵を派遣する事業を行っている。ただし、これは中立というキルシェの国是に反しているのではないかという意見も国内外にあり、傭兵団を指揮する改革派のラファエル公子の一派と、保守派でありラファエルの弟であるクフィル公子の一派で対立の根が深まっている。 シルベストリ共和国 大陸最西方にある市民国家。もとは王制を敷いていたが、王家の散財によって国政が傾き、当時の神官が王家を追放して神権政治を開始した。しかし理想主義に走り過ぎた神官政権は数年と持たず、代わって樹立された市民政権も神官政権と同様の道をたどった。現在は恐怖政治を強いる共和政権と地方旧領主などの間で内乱が絶えない。真帝国領土との間にウェストリ廃王国とキルシェ公国を挟んでおり、これ以外のルートは地中海を渡るしかないため、現在に至るまで真帝国の侵攻を受けていない国家でもある。 黄金の森(ゾアネスヘイム王国) キルシェ王国に接する巨大な森林は葉が黄金色に輝く神秘的な広葉樹林であり、猫型ヒューマノイドのリンクスの支配地域である。 リンクスは自由を愛する気ままで勝手な種族だが、女王の命令にだけは絶対服従する本能があり、王家の名のもとにいざ戦いが起これば悪鬼のごとき戦いぶりを見せる。キルシェ公国はこの森を自国の領土と主張している。 黄金の森はイデアを持つ文化圏である。黄金の森のイデアはゾアネスヘイム王家に代々伝わる【黄金の剣】と呼ばれるマジックアイテムであり、これが王家のカリスマ性の源となっている。 スズリ砂漠 キルシェ公国に接する巨大な砂漠地域。不毛の砂漠であるが、100年程前に放浪の異民族ジャーヘッドが南方のムスペルヘイムから移住してきて独自の文化を築いている。砂漠の北方に都市を築いているキルシェ公国は、ジャーヘッド諸氏族とは領土的に対立している。ジャーヘッド最大勢力であるアディーナ氏族は、現在ペルニナという少女が治めている。
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