ホーンビィ Zero 1とは? わかりやすく解説

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ホーンビィ Zero 1

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/07 03:49 UTC 版)

ホーンビィ」の記事における「ホーンビィ Zero 1」の解説

ホーンビィ Zero 1 はホーンビィによって1970年代開発されデジタル制御による近代的な鉄道模型制御装置先駆的製品である。テキサスインスツルメンツ社のTMS10004ビットマイクロプロセッサを使用していた。Zero 1システム最大16台の動力車99個の付属品それぞれ個別制御することが可能だったHammond & Morgan社のデジタル鉄道模型制御装置総合的にZero 1互換性がある。Zero 11970年末に発売された。 Zero 1名づけられた列車多重制御装置1979年末に発売され、この装置1990年代登場したNMRAオープン標準デジタルコマンドコントロール(DCC)システム先輩である。鉄道模型分野大きな革新もたらしたZero 1ではあったが、制御装置動力車個々付属品それぞれ搭載必要な受信機双方高価であった為、商業的な成功には至らなかった。しかし汚れ取り除いたレールとよく整備され動力車ではシステム宣伝されたように多かれ少なかれ動作したZero 1システム軌道上に常に20Vの使用する地域電力線周波数(イギリス東日本では50Hz、アメリカ西日本では60Hz)の矩形波毎秒3回周期更新される32ビット長の制御符号載せられ供給された。車載受信機半周毎に+と-が切り替わる(交流)矩形波トライアック同期的整流する事で+または-の半波を出力しモーター回転方向制御していた。制御符号送信中は遮断されたままだった。速度制御は半サイクル部分の幅を14段階変化させる事によって行っていた。 このシステム当時半導体技術導入することによって単純にする意図があったが、弱点として(上記説明からわかるように矩形波の幅は最大10msで(50Hzの電力地域では)交互に20msから40msの間隔空ける必要があった。)モーター供給される電力不連続でこれがモーター滑らかに回転せず小刻みに変動してうなりをあげる原因となった低速時動力車微細な速度調整を行う事は14段階の荒い速度調節運転者制御入力してからの応答性緩慢な特性原因同様に困難を伴ったZero 1車載受信機搭載した動力車ホーンビィ説明書によれば従来システムでは使用できなかった為、Zero 1システム導入した人は従来システム使用する友人クラブレイアウト上で走行できなかった。それはZero 1車載受信機使用切り替える小型スイッチ動力車組み込めば容易に解決できる問題ではあったが、ホーンビィの公式な情報では触れられておらず、潜在的な顧客実際に存在しなかった欠点認識させるになった分岐器や他の付属品制御はとても単純な方法出来た。(分岐器腕木式信号機のような)電磁石駆動される付属品や(信号機等の)灯火類組み込まれ付属品それぞれ4出力線路からの電源作動する付属品受信機出来たそれぞれの出力電磁石灯火類等、用途に応じて一時的な通電または連続通電設定可能だった付属品制御盤番号入力する事で切り替えられ最大99個の付属品制御することが可能だった電磁石灯火類よりもモーター使用したターンテーブルのような付属品動力車用の受信機使用し動力車同様の方法制御可能だったZero 1 は 3 '段階' 導入だった。: 第1段階 = 主幹制御装置基本システム (主幹制御装置, 従属的制御装置, 携帯型従属的制御装置車載受信機) 第2段階 = 付属品制御 (分岐器, 信号機等) 第3段階 = 小型表示装置 (分岐器信号の状態を操作卓上発光ダイオード表示する事を意図していた。) 主幹制御装置1986年廃番になり、最後まで残った車載受信機1991年カタログの'限られた供給のR955車載受信機入手可能'という掲載最後に終了した。 '修理必要な部品枯渇'を理由ホーンビィではまもなくZero 1修理終了するシステムはとても信頼性高く基本1980年代キーボード設計主幹制御装置劣悪な保管主な問題である。それは容易に修理できる。車載受信機2形式入手可能だった1981年以前の形は1個のトライアックを基にしている。矩形波供給モーター接触不良によるスパークによりトライアックのdV/dtの許容値上回り、これらの装置半周期毎の極性切り替えがうまく出来ず車載制御装置モーター双方損傷を及ぼす。H&M社製の2個のSCRそれぞれ前進後進を受け持つ後期型ではこの問題解決していた。車載受信機容易に修理可能である。 多く模型愛好家の間で現在でもこのシステム使用されており、ebay中古市場取引されている。

※この「ホーンビィ Zero 1」の解説は、「ホーンビィ」の解説の一部です。
「ホーンビィ Zero 1」を含む「ホーンビィ」の記事については、「ホーンビィ」の概要を参照ください。

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