ペドレオン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/02 06:36 UTC 版)
Episode.1「夜襲 -ナイトレイド-」からEpisode.4「亜空間 -メタフィールド-」、Episode.12「別離 -ロスト・ソウル-」、Episode.Final(Episode.37)「絆 -ネクサス-」に登場。 エタノールと人間を主食としているビースト。軟体・不定形動物を合成したような姿をしており、体内の95%が水分で形成されている。エタノールを求め、ビール工場やガソリンスタンドなどに出現した。 ペドレオンは形態から以下の3パターンに分類される。 クライン ガソリンスタンドや工場の配管などに潜んでおり、その時はゲル状の分体になっている。人間を見つけると肉体を形成し、一対の触手で口に引きずり込んで捕食する。完全に肉体を形成せずとも口と触手の部分だけでも形成できれば捕食可能である。自己進化能力によって一度受けた攻撃パターンを伝達し、防衛本能を進化することが可能であり、Episode.2の時点ではディバイトシューターに怯んでいたが、Episode.3では自己進化能力を身に着けたことで通用していなかった。 フリーゲン グロースが可燃性ガスを背中から煙幕のように噴射して変化した円盤状の飛翔体。頭部と尾部の触角状の触手から火球やゲル状の液体を放つことが可能。公式サイトや関連書籍ではグロースが変身した個体の体長、体重しか記載されていないが、劇中ではクラインが変身した小型の個体も登場している。 グロース 複数のクラインが集結・合体し、巨大化した最終形態。クラインと形は似ているがネクサスに格闘戦を挑めるほどのサイズに巨大化し、頭部の触手から起爆性の高い体液を発火させた火球を放ったり、両腕先端の複数の鞭状触手から電撃を発する能力、背中から可燃性ガスを噴射する能力、口部を発光させて衝撃波を放つ能力を得た。作業員を腹部の触手で捕らえて盾に取りナイトレイダーからの攻撃を阻止するなど、過去に得た情報を元に進化している。この形態でもフリーゲン体やゲル状の形態になることも可能。 Episode.1ではクラインのみ登場。複数の個体がディバイトランチャーで掃討されている。フォートレスフリーダム付近の山中でバスを襲撃していた個体は、孤門を捕食しようと襲いかかるが、突如現れたウルトラマンネクサス アンファンスのパンチで叩き潰された。 Episode.2では大量発生した個体が登山中の若者を捕食したが、やはりナイトレイダーに殲滅された。その後、複数のクラインが融合、グロースとなって工場を襲った。作業員を捕獲、さらに作業員を人質にしてナイトレイダーの攻撃を防ぐという知性的な行動を見せる。殲滅を優先した吉良沢参謀の指示によってナイトレイダーは人質ごと殲滅することを強いられるが、出現したアンファンスのセービングビュートで人質を奪還され、そのまま交戦する。続くEpisode.3ではネクサスに対して触手で攻撃を試みるも、そのすべてを回避されたため、ネクサスが掴み掛かってきた際に可燃性ガスを浴びせ、その隙にフリーゲンとなって逃亡した。都市部へ到着する直前にはネクサスのフェーズシフトウェーブに捕捉されてメタフィールドに姿を消したが、その後の戦闘の様子は描写されていないが、更に続くEpisode.4で変身を解除した姫矢は「完全には倒しきれなかった」と発言している。Episode.3では再び大量のクラインが登場。孤門、凪、姫矢を包囲殲滅しようと試みたが、姫矢のブラストショットにより撃退されたが、終盤では生き残った個体がトンネル内で融合してグロースとなり、続くEpisode.4の冒頭では若者たちを車ごと捕食するという暴挙を見せた。その後、生き残った全個体をトンネル内に集結・融合させ、両サイドから同時攻撃を仕掛けて殲滅する作戦が実行されるが、融合したペドレオンは自己進化能力によって強化されており、逆に火球攻撃でクロムチェスターβ、γを撃墜し、街の防衛を託されたαにも襲い掛かるが、ジュネッスによってメタフィールドへ送り込まれて交戦する。口部からの衝撃波でネクサスを吹き飛ばしてからは触手による殴打や放電で優位に立つが、ネクサスハリケーンで地面に埋め込まれ、身動きが取れなくなった隙にオーバーレイ・シュトロームを撃ちこまれ、完全に消滅した。 Episode.12ではビーストの細胞に寄生された孤門の幻覚の中に現れ、彼を錯乱させた。 Episode.Final(Episode.37)ではダークザギが倒されてから1年後に新宿にフリーゲン体のペドレオンの大群が出現したが、ナイトレイダーによって掃討されている。このペドレオンはEpisode.1からEpisode.4に現れたものとは体色が異なり、銀色である。 スーツアクター:永田朋裕 デザインを担当した酉澤は、脚本の長谷川圭一からの『ウルトラマンティガ』のマグニアを四足歩行にしたイメージ」という案を受けて『ウルトラQ』のゴーガをオマージュしたナメクジ系の怪獣を発想し、最終的にウミウシをモチーフに纏めた。 グロースの着ぐるみは当初の案通り四足歩行での制作が検討されていたが、激しいアクションを見せたいという特技監督の菊地雄一の要望により二足歩行に修正された。 クラインも着ぐるみの制作が検討されていたが、監督の小中和哉の提案によりCGでの描写となった。 グロースの着ぐるみは『ウルトラマンメビウス』のクロノームに改造された。 椎名高志の漫画版でも第1話、第10話で登場した。
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