プロレスラーとしてのエピソード
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 06:31 UTC 版)
「大仁田厚」の記事における「プロレスラーとしてのエピソード」の解説
若手時代の渕正信とのシングル戦は前座の黄金カードと呼ばれ、当時は「全日の興行を観戦して前座に渕対大仁田のシングル戦が組まれていたら得をしたと思っていい」といわれるほど、渕と好勝負を繰り広げた。 若手時代ミル・マスカラスが控え室でシャワーを浴びているときに勝手にマスクをかぶっていたら、素顔のマスカラスに見つかり、こっぴどく怒られた。 馬場の付き人時代、馬場の試合用パンツを忘れてきたため、外国人レスラーのパンツを黙って借りてきて馬場に履かせた。馬場は何事もなかったかのように見事に勝利を収めたが、何か違和感を覚えたため、これが試合後に発覚し、馬場に怒られ空手チョップを受け、3日間口をきいてもらえなかった。その後、今度は馬場の衣服を忘れた時に、今度は正直に告白し土下座して謝ったら、黙って許してもらえた。それどころか馬場はその時の巡業の間中、団体のジャージでずっと過ごしたという。大仁田はこのことから「馬場さんに人として大切なことを教わった」と回顧している。 馬場の付き人時代は先輩たちから随分とやっかみを受けていたようで、先輩レスラーは誰も大仁田を食事に誘わなかった。尤も、本人によると馬場夫婦に付きっきりであったとのこと。付き人時代の思い出として、馬場に帯同して様々なご馳走を食べたことを7度目の現役復帰後に語っている。呉服屋の息子で裕福な家庭に育ち、当時としては高級であったタンシチューも普通に食べていた大仁田としてもご馳走の旨さは衝撃的であったという。 自らの体を傷つける(傷つけられる)ことで観客のヒートを誘うファイトスタイル、膝の怪我による引退、1年間に及ぶ引退シリーズ、そして幾度かの復帰など、プロレスにおける行動は、NWAインターナショナル世界ジュニアヘビー級選手権を獲得する際にサポートしていたテリー・ファンクとの共通性が強い。 1989年「格闘技の祭典」で青柳との異種格闘技戦は、大仁田側のセコンドは若手時代のスペル・デルフィン、邪道、外道が付き、青柳側のセコンドは佐竹雅昭、松永光弘がいた。試合終了後の両セコンド陣がリング上に殺到して入り乱れて大乱闘を繰り広げ、陰ながら「夢のカード」が実現した。 全日本のジュニア戦線で売り出した頃は、片岡鶴太郎に顔が似ていると言われた。その当時のトレードマークは臀部に「ONITA」と書かれた白、黒、もしくは青いショートタイツだった。FMWでのカムバック後は、その青いショートタイツに白いタンクトップが加わった。当時、バラエティ番組で芸能人がプロレスの物真似をする際、ダチョウ倶楽部の上島竜兵は、よく大仁田に扮しており、白いランニングシャツとやはり臀部に「ONITA」と書かれた青いタイツを履き、さらに額に大きな絆創膏を貼り付けた格好で登場していた、同じく芸人の我が家の杉山裕之が大仁田に似てるとイジられるネタがあり、2011年2月6日放送の「クイズ☆タレント名鑑」のコーナー「芸能人! このオファー引き受けた? 引き受けなかった?クイズ」で「我が家に入った大仁田厚」のオファーを承諾し、杉山と入れ替わり我が家のコントをやった。それが杉山との初対面であり、大仁田自身も杉山に似てると良く言われるとの事。 1992年に来日しユニバーサル・プロレスリングに出場したメキシコ人ルチャドール、ロッキー・サンタナは大仁田に風貌が似ていると話題になり、会場で大仁田コールが発生し、本人も意識したのか、大仁田が行っていた水を口に含んで吹き出すパフォーマンスを行い、『偽大仁田』と呼ばれ親しまれた。大仁田が全日を退団した後、1998年に来日し、全日に出場したアメリカ人レスラーのミッチー・スノーもジュニア王者時代の大仁田に風貌が似ていたため、『白い大仁田』と呼ばれている。 2003年の試合中、当時大仁田の秘書であった中牧昭二がセッド・ジニアスに暴行し、その後大仁田がメールで恐喝を行ったとしてセッド・ジニアスから告訴される。大仁田も反訴する意思を見せていたが、2007年3月15日、最高裁判所第一小法廷(裁判長・泉徳治)は、大仁田側の上告を棄却する決定をした。これにより、セッド・ジニアスを蹴った中牧昭二の不法行為と大仁田の使用者責任を認めて78万円の支払いを命じた一、二審判決が確定した、後に中牧は大仁田の秘書を辞め自由民主党静岡8区選出塩谷立の公設第一秘書となった。 長崎県出身のレスラーとも関係が深く、大村市出身の長与千種は、前述の電流爆破デスマッチ後に大仁田絡み限定で現役復帰を表明した他、森山町(現諫早市)出身の阿修羅・原からも2009年に激励の電話を受けたことを自身のFacebookで明かしている。
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