フリージアの花言葉
フリージアの花言葉の由来
#(1)フリージアのイメージからつけられた説現在では黄色や紫色などカラフルな色合いのフリージアだが、かつては白色のフリージアしかなかった。白色はウェディングドレスに使われているように、「純白」といった意味を表す色。また、フリージアの華やかな姿や甘酸っぱい香りから、「純真無垢」などの花言葉がつけられている。「あどけなさ」という花言葉は、金木犀のような甘酸っぱい香りやかわいらしい花の姿が由来だとされる。
#(2)フリージアを発見した人にちなんでつけられた説
フリージアが見つかったのは18世紀頃のこと。南アフリカで植物採集をしていたデンマークの植物学者・エクロンが発見したとされる。発見者のエクロンは初めて見つけた新しい花に自分の名前を付けるのではなく、感謝や友情の意味を込めて、エクロンの親友であるドイツ人医師・フリーゼにちなんで「フリージア」と名付けた。植物学者のほとんどは、自分で発見した新種の植物に自分の名前を付けたいと思うはずだ。そのため、これまで発見された植物の名前は、植物学者に由来するものが多い傾向にある。
エクロンのように新発見した花に親友の名が使われることは珍しいことから、彼らの友情を示す花として「親愛の情」や「友情」などの花言葉がつけられたという説。親愛というのは心の結びつきが深い相手に対して使う言葉だ。エクロンとフリーゼはお互いに親友で、とても深い親愛の情があったと考えられている。フリージアの花言葉は発見者であるエクロンとその親友との話に基づくものが多く、友情や人を信じる想いを表す花言葉が多く存在する。そんなエピソードがあるフリージアは、友人や家族、恋人に感謝を伝えるプレゼントとして使われることが多い。
原種である白色と黄色のフリージアはどの花屋でも手に入ることが多いのでおすすめだ。なお、北アフリカでは、フリージアという名の仙女の伝承が残されているという話もある。ちなみにフリージアはアフリカからヨーロッパに渡った。その後日本へフリージアが持ち込まれたのは江戸時代末期〜明治時代頃だと推測されており、オランダから球根を輸入したことが始まりだ。日本では昭和から本格的に栽培が始まった。日本に来たフリージアが淡い黄色だったことから、日本名では浅黄水仙(あさぎすいせん)と呼ばれていた。
フリージアの英語の花言葉
フリージアの英語の花言葉には、「innocence(無邪気・純潔)」「friendship(友情)」「trust(信頼)」「thoughtfulness(思いやり)」などがある。花言葉を見て分かる通り、日本と西洋の花言葉は同じような意味を持つ。フリージアは元々日本にはなかった花であることから、日本のフリージアの花言葉は独自に考えられたものではなく、日本に伝わった西洋の花言葉がそのまま使用されたと言われている。フリージア色別の花言葉の解説
#黄色:「無邪気」
元気で明るいイメージがある黄色のフリージアは、「無邪気」という花言葉がついている。どの色のフリージアでも可愛らしい印象はあるが、中でも黄色のフリージアは特に明るい印象を与える。悪意や邪念がない様子を指す無邪気という言葉は、黄色のフリージアにぴったりだと言える。黄色に似た色で、オレンジのフリージアも存在する。しかし、オレンジのフリージアには色別の花言葉が設定されていない。オレンジのフリージアを贈る際は、フリージア全体の花言葉または黄色のフリージアの花言葉を参考にするのが良いだろう。
#白色:「あどけなさ」「慈愛」「親愛」「清い香り」「清々しさ」
白色のフリージアは原種で、「あどけなさ」「慈愛」「親愛」「清い香り」「清々しさ」という花言葉を持つ。「親愛」という花言葉は、フリージア全体の「親愛の情」や「友情」と意味が似ている。「親愛」も発見者の植物学者と親友の話が花言葉の由来となっていると考えられるだろう。「あどけなさ」の花言葉の詳しい由来は不明ではあるものの、フリージアの花の雰囲気が関係していると言われている。白色のフリージアはシンプルで飾りっ気がなく、清楚な印象がある。
白色のフリージアが持つそういった印象から「あどけなさ」という花言葉がついたのだろう。「清い香り」「清々しさ」という花言葉は、フリージアの香りからつけられた可能性がある。ただし、フリージアは金木犀のような香りだと表現されることもあり、必ずしも全ての人が清々しい香りだと感じるかは分からない。「慈愛」という花言葉の由来も不明ではあるが、可憐な花の姿はいつ見ても慈しみの心を持って可愛がりたくなるという意味が感じられる。
#赤色:「純潔」「愛想のよさ」「愛嬌」「ピュア」「純粋無垢」
赤色の花は情熱的な意味の花言葉が多いが、赤色のフリージアには情熱とは無関係な花言葉がつけられている。赤色のフリージアの由来は定かではないが、その控えめでかわいらしい雰囲気や花の香りから、「純潔」や「愛想のよさ」という花言葉がついたという説がある。赤色のフリージアは比較的新しく品種改良された種類で、原種ではないため色々な花が掛け合わされているが、色の混ざりを感じさせないほどきれいな赤一色。真紅のバラとは異なる明るめの花びらは、ポッと頬を赤く染めた乙女のようにも見える。
そういった色のイメージから連想して、赤色のフリージアの花言葉がつけられたのかもしれない。白色や黄色のフリージアとはまた違ったかわいらしい花であることも、「愛嬌」や「愛想のよさ」といった花言葉ができたことに関係すると考えられる。なお、ピンク色のフリージアも存在するが、特に花言葉はつけられていない。ピンク色のフリージアの場合は、フリージア全体の花言葉または赤色の花言葉をあてはめるのが良いだろう。
#紫色:「憧れ」「期待」「思慕」、薄紫色:「感受性」
紫色のフリージアは、「憧れ」や「期待」といった花言葉がついている。薄紫色のフリージアの場合は、「感受性」という花言葉になる。憧れている先輩や年上の異性などにプレゼントする花として最適。フリージアの「多くの人に愛されてきました」という花言葉から、尊敬や憧れを持つような上品で美しい様子から紫色フリージアの花言葉が生まれたのだろう。
薄紫色のフリージアの「感受性」は、その色合いがスピリチュアル的な雰囲気を彷彿させることからつけられたとされる。紫色関連の花言葉の正確な由来は分かっていないが、どれも花びらの色合いから連想して花言葉がつけられたと考えられている。なお、同じ寒色のフリージアでいうと、青色のフリージアには色別の花言葉が決められていない。青色のフリージアを使用する際は、フリージア全体または紫色のフリージアの花言葉を参考にしてみてはいかがだろうか。
フリージア本数別の花言葉の解説
フリージアの本数別の花言葉はないと言われている。フリージア全体の花言葉を参考にしてほしい。フリージアの怖い花言葉
フリージアの花言葉は全般的にポジティブで前向きなメッセージが込められた言葉ばかりである。裏のありそうな怖い意味の言葉は特にない。※ 花言葉の内容は諸説あります。
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