8月20日の誕生花
8月20日の誕生花一覧
8月20日の誕生花には、「フリージア」「ヤツシロソウ」「濃い黄色のマリーゴールド」である#フリージア
フリージアは、アヤメ科に属する植物である。1枚1枚が大きく、丸みを帯びた花弁の花が咲くのが特徴だ。基本的には観賞用であり、花束やフラワーアレンジメントで使用されることが多い。寒さに弱いため、暖かい気候であれば、ガーデニングで育てることも可能である。花の色は黄色が基本だが、赤や紫の花が咲く品種もあり、いずれも発色が良いのが特徴だ。また、甘い香りを放つ花でもあるため、見た目の美しさだけでなく、嗅覚でも楽しむことができる。
●フリージアの花言葉
フリージアの花言葉は色によって異なり、いずれも由来は明確にされていない。定番の黄色の花言葉は「無邪気」、白は「あどけなさ」である。そして、赤は「純潔」、紫は「憧れ」となっている。いずれも、フリージアの花の見た目が、丸みを帯びて可愛らしいことから、幼さを表現してある可能性が高い。
#ヤツシロソウ
ヤツシロソウは、キキョウ科に属する植物であり、熊本県の八代市で見つかったことからその名前が付けられている。同じキキョウ科のカンパニュラと同一視されることもあるが、花の色に白やピンクなどがあるカンパニュラに対して、ヤツシロソウは基本的に紫のみである。そして、本来カンパニュラは、花の形が釣鐘のようになっていて、花自体に重みがあるため、横や下を向くことが多い。しかし、ヤツシロソウはその釣鐘型の花を大きく広げ、上を向くという特徴がある。その見た目がリンドウに似ていることから、リンドウ咲きカンパニュラと称されることも多い植物だ。
●ヤツシロソウの花言葉
ヤツシロソウの花言葉は、「従順な人」「誠実」である。これらは、カンパニュラと同一の花言葉であり、本来は釣鐘型で頭を下げる花を、へりくだった人に見立てて、「従順な人」という花言葉が付けられている。また、釣鐘は、教会のモチーフとして扱われることも多い。そのため、教会に通う敬虔な人にちなんで、「誠実」という花言葉が定着している。
#濃い黄色のマリーゴールド
マリーゴールドはキク科に属する花であり、メキシコを原産とする。そして、16世紀にヨーロッパに渡り、そこからアフリカを始めとする広い地域で帰化している。帰化したものはフレンチ・マリーゴールドやアフリカン・マリーゴールドといった品種名が付いているが、それらをまとめてマリーゴールドとして扱うことは珍しくない。
背の高さは、20cmから30cm程度のものが多いが、品種や生育環境によっては1mを超える。そして、キク科であるため、花弁が重ならず放射状に広がった一重咲きや、複雑に折り重なる八重咲きなど、様々な見た目がある。花の色はオレンジを基本とし、白や明るい黄色などが存在する。ただ、8月20日の誕生花とされているのは、オレンジに近い濃い黄色のみである。
●濃い黄色のマリーゴールドの花言葉
マリーゴールドの花言葉は、「嫉妬」「絶望」であり、花の色は関係しない。これはギリシャ神話の神アポロンと、水の妖精クリュティエに関する物語が由来となっている。アポロンはクリュティエを寵愛していたが、ペルシャ王の娘レウコトエの娘に惚れ込み、彼女と恋愛関係になってしまう。そのことに嫉妬したクリュティエは、ペルシャ王に告げ口をする。そのことに怒った王は、レウコトエの命を奪ってしまったという物語だ。
そして、レウコトエの命を奪ってしまったことに後悔したクリュティエは、自らの姿をマリーゴールドへと変える。そのことから、クリュティエのレウコトエに対する嫉妬心や、レウコトエの命を奪ったことに対する気持ちから、マリーゴールドの「嫉妬」「絶望」という花言葉が生まれた。
また、「変わらぬ愛」という花言葉もあるが、これにもアポロンが関係している。アポロンの姿に惚れ込んでしまったギリシャの乙女カルタは、自身の身がやせ細っていくことに構わず、アポロンだけを見つめ続けたという物語がある。そして、やせ細ったカルタの姿は、やがてマリーゴールドへと変化したという内容だ。その、いつまでもアポロンを愛し続けたカルタの様子から、「変わらぬ愛」という花言葉が生まれた。その「変わらぬ愛」も、マリーゴールドの色は関係しないので、濃い黄色のマリーゴールドにも当てはまる。
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