スタート画面とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > コンピュータ > IT用語辞典 > スタート画面の意味・解説 

スタート画面


スタートメニュー

(スタート画面 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/09 07:27 UTC 版)

スタートメニュー(Start menu)は、マイクロソフトが開発するオペレーティングシステムであるWindows 95からWindows 7Windows 10以降に搭載されているメニューである。

初期状態では、タスクバーの左側に表示されるスタートボタンを押すことで表示される。なお、Windows Vista以降は、ボタンは実際には「スタート」とは記述されずに、Windowsのロゴマークのみとなった。

Windows 8 以前

Windows 95 〜 Windows ME まで

Windows 95で初めて登場したスタートメニューは、

「プログラム」「最近使ったファイル」「設定」「検索」「ヘルプ」「ファイル名を指定して実行」「Windows の終了」

の7つの項目が縦一列にまとめられており、今のスタートメニューと比べると非常にシンプルなものだった。なお、このスタートメニューはWindows MEまで受け継がれた。

Windows XP

2001年に発売されたWindows XPでは、スタートメニューが見直され、左側に最近使用したプログラムが、右側にマイ コンピュータやコントロール パネル、ユーザーの個人ファイルなどのライブラリの項目が表示されるようになった。

そのため、Windows MEまでのスタートメニューに慣れたユーザーが戸惑わないようにWindows MEまでのスタイルのスタートメニューに切り替えることもできた。なお、この機能はWindows Vistaまで受け継がれた。

Windows Vista

2006年に発売されたWindows Vistaでは、Windows XPのスタートメニューが改良され、検索機能が追加された。右側ペインのドキュメントなどの項目にマウスカーソルを合わせると、それに応じてアカウント画像の部分が、それを表すアイコンに変化するなどの演出が追加された。また電源関連の項目では、デフォルトではスリープが設定されるようになったが、コントロール パネルの電源オプションから、シャットダウンに置き換えることができる。

Windows 7

2009年に発売されたWindows 7では、シャットダウンメニューが変更されたこと以外はほとんど変化がない。なお、このバージョンから、Windows MEまでのスタイルのスタートメニューに切り替える機能が廃止された。

Windows 8 以降

Windows 8

2012年に発売されたWindows 8では、「使用頻度の減少」を理由にスタート画面に置き換えられ、タスク バーからWindows ロゴが消滅した。また、スタートメニューから電源関連の項目が削除され、サインアウトやユーザーの切り替えのみが表示されるようになった。ちなみに、左下にある「デスクトップの表示」ボタンと同じ幅の余白が空いており、そこを押すとスタート画面が表示されるようになっていた。

翌年に発表されたWindows 8.1では、スタートボタンのみが復活した(スタート画面を呼び出すためのボタンとしてのみ機能する)。また、Windows RT 8.1については、Windows 8.1 RT Update 3で、オプションで従来のスタートメニューを設定できるようになった[1]。なおこのスタートメニューは、Microsoft Windows 10の開発者向けビルドであるWindows Technical Previewのスタートメニューの配置を転用したものである。

Windows 10

2015年に発売されたWindows 10では、スタートメニューが復活した。Windows 95から7までのものに、8系のスタート画面の要素であるライブタイルを統合した形となっている。

Windows 7までのようなスタートメニューのタイプと、Windows 8.xのようなスタート画面のタイプを設定から選べる。前者の場合は、右にピン留めしたタイル、左にアプリ一覧という構成になり、後者の場合は、ピン留めしたタイルのページと、アプリ一覧のページに分かれるような構成になる。

スタートメニューのタイプでは、ウィンドウの時と同じような感覚で、四辺あるいは四隅をドラッグ・アンド・ドロップするとサイズ変更が可能になった[注 1]

ピン留めしたタイルを集合させたグループを作ることができ、グループ名を付けることができる。

さらに細かく、ピン留めしたタイルを重ねると、グループ化された1つのタイルに終結させることのできる機能もある[注 2][注 3]。バージョン1809では、それにグループ名を付けられるようになった。

Windows 11

2021年に発売されたWindows 11では、タスクバーがデフォルトで中央揃えになったことから、スタートメニューがデフォルトで画面中央に表示されるようになった。上側にピン留めしたアプリケーション、下側に最近使用したファイルが表示される。

上記以外のWindows

Windows ServerをServer Coreとしてインストールした場合にはタスクバー自体が表示されないため、スタートメニューも使用できない。

Windows CEにおいては、業者がスタートメニューを搭載するか否かを選択できる。

Windows 以外の事例

Windowsに似た操作体系を作るためなどの理由で、一部のウィンドウマネージャIceWMJWM)にも搭載されている事がある。

注釈

  1. ^ Ctrl+ or or or でも可。しかし、細かな調節はできない。
  2. ^ 展開前の場合は、タイルにアプリアイコンの一覧が表示され、それを選択すると集結させたピン留めしたタイルの一覧が展開される。
  3. ^ タイルの追加数に上限は無いが、展開前の1つのタイルに表示されるアプリアイコンの一覧の表示数に限界はある。表示数はタイルのサイズによって変わり、小サイズでは2×2の4個、中サイズでは3×3の9個、横長サイズでは6×3の18個、大サイズだと6×6の36個表示される。いずれも先頭からのものが表示される。

関連項目

電源

  1. ^ Windows 8.1 RT Update 3 - Microsoft サポート”. support.microsoft.com. 2024年2月9日閲覧。

スタート画面

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 07:24 UTC 版)

Microsoft Windows 8」の記事における「スタート画面」の解説

スタートメニュー#Windows_8」も参照 Windows 8起動すると、この画面フルスクリーン表示されるWindows Phone同じく、ここにはアプリケーションソフトウェアアプリ)のタイル並べられており、画面模様配色変更できる。独自の写真貼り付けたりすることはできない。このUIは、従来タッチ操作できないパソコンタブレット端末大きなタッチスクリーンでも操作できるように設計されている。従来のようなデスクトップ上で複数ウィンドウ使用するスタイルではなくアプリそれぞれ全画面表示される従来デスクトップタイル内のデスクトップ」をクリックする切り替わる画面右端にチャームバー呼ばれる縦長メニューバー新設され通常は非表示であるが、マウスカーソル画面右上隅または右下隅をポイントすると表示されるようになっているタッチスクリーンでは画面右端から左へスワイプすることで表示され、これはスタート画面のみならず従来デスクトップ画面でもその場オーバーレイ表示される。このバーからは検索や他の機器とのデータ授受Modern UIによる設定などをいつでも行うことができる。 2012年11月20日に、まだ開発初期公に公開されていなかった2010年当時Windows 8UIモックアップが明らかとなった が、チャームバータッチキーボードなど一部デザインが今と違うほかはまった変更されておらず、ユーザーインターフェイス2年上前からすで決まっていたものとされるライブタイル アプリを開かなくてもこのタイルからアプリ情報を見ることができる。プッシュ通知にも対応する例えば、Windowsストアアプリタイルは、新しバージョン公開されアプリの数を表示するまた、タイルサイズアプリによって大きくしたり小さくしたりすることが可能である。 カスタマイズ タイル位置サイズ変更できる。各タイルグループ分けすることも可能。 セマンティック・ズーム 情報論理的な拡大機能。例えイベント一覧ではカレンダー表示になり、人名一覧では50音順になる。

※この「スタート画面」の解説は、「Microsoft Windows 8」の解説の一部です。
「スタート画面」を含む「Microsoft Windows 8」の記事については、「Microsoft Windows 8」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「スタート画面」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「スタート画面」の関連用語

スタート画面のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



スタート画面のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
IT用語辞典バイナリIT用語辞典バイナリ
Copyright © 2005-2025 Weblio 辞書 IT用語辞典バイナリさくいん。 この記事は、IT用語辞典バイナリの【スタート画面】の記事を利用しております。
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのスタートメニュー (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、WikipediaのMicrosoft Windows 8 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS