シナリオ一部紹介(抜粋/概略)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/01 23:35 UTC 版)
「晦-つきこもり」の記事における「シナリオ一部紹介(抜粋/概略)」の解説
シナリオの総数は隠しシナリオを合わせ、総数48本。選択肢によっては一つの話から複数のシナリオに派生する。選択肢によっては主たるシナリオから外れた短い話をしてくれる場合もある。怖い話というより不思議な話もいくつかある。 赤い靴の女の子→晦󠄀 葉子の祖母が三つの頃に神社で願かけをしている赤い靴を履いた女の子と知り合った。その子のお願いは、母親の病気を治して欲しいというものだったが、祖母はうっかりその願かけを邪魔してしまい、その直後にその子の母親は亡くなってしまう。そのため、祖母はその責任が自分にあると思い込んでしまい、祖母は自分の血をひく女の子に赤い靴の女の子の呪いがかからないように特別なお参りをするようになった。 続く第七話とセットの話になっており、作品タイトルの「晦󠄀(つきこもり)」の意味も語られる。短い結末が多い第七話の中ではほぼ最長のシナリオ。登場人物の隠された思惑が絡み合い、取り返しのつかない悲劇へとつながる。真の「晦󠄀(つきこもり)」というにふさわしいシナリオであり、難易度も相応に高くなっている。 わらし様 前田家同様に藁葺き屋根の古いお屋敷で暮らす、良夫のクラスメイト・立川。立川の屋敷に「わらし様」が出ると聞き、夏休みの自由研究として調べることに。良夫をはじめ数人のクラスメイトが立川の自宅に集まるが…… 「わらし様」の正体は選択肢によって変化し、展開しだいでは思わぬ被害が出ることも。 ヒナキちゃん 前田家の近くにある誰のものともわからない私有地に青いリボンに青いスカートに青いセーラーの襟の青いセーラー服を着たヒナキちゃんと呼ばれる謎の少女が出没する。ヒナキちゃんと出会った人は恐ろしい目に逢うという…… 学園の財宝 哲夫が過去に体験した出来事。哲夫が初めて体験した冒険に関するシナリオで、彼が冒険家を目指すきっかけになった友人・ショーンとの出会いと別れが描かれている。 最高の悲鳴 他には見られない特殊な探索シーンが存在。メーターが設定されており、移動ごとにライフが削られて、行動の結果によってEDが変化する。このシナリオを含め、本作には計三本の探索シナリオが用意されているが、難易度の高さやシナリオの広がりなどに関してやや賛否の声が多い部分である。 自殺の名所 由香里が語るシナリオ。彼女の知るあるアルバイトに関する話だが、ひとつの話が終わっても、話に登場する先輩に関する話を続けてくれる。一本道ですぐに終わるシナリオも本作には存在しているが、このシナリオのように一話内に豊富な分岐が用意されている話もある。 転校生の秘密 良夫のクラスに園部茜という女の子が転校してきた。園部茜は頭がよくて運動神経も抜群、性格のいい美少女だが、彼女が転校してから不可解な事件が発生する。展開によっては隠しシナリオに続き、少女の隠された正体が明らかとなる。 死を招くベッド 使うと患者が死んでしまうとされる死のベッド。死のベッドは長年使わないことになっていたが、ある交通事故によって急増した緊急患者を受け入れるため、どうしても死のベッドを使わざるを得なくなる。そして、その死のベッドを使った患者が直面した恐怖とは…… 最高難度を誇るシナリオ。ほぼすべての結末がバッドED。反面、語り部の不気味さも相まって恐怖度は高い。 近所七不思議 良夫の知る七不思議「本当にいた人面犬」「魂を食らう魔の公衆トイレ」「不気味な老婆 ピンクさん」「浮ヶ森に住むモノノケ様」「絶対に幽霊が出る公民館」「生きている骸骨」「死の世界に引きずり込まれる空き地」を順不同に選んでいく。 選択肢の無い話もあるが、思わぬ形でバッドEDを迎える話もあり、晦󠄀の特徴である豊富な展開の奥深さが感じ取れるシナリオである。 子守りのバイト 由香里がある屋敷に子守のアルバイトとして雇われた。そこで非常に気味の悪い出来事が起こったというが…… 特定の選択肢を選び、次の話に和子と良夫のどちらかを選ぶと、それぞれ別の隠しシナリオが発生する。話数にして三話分がこのシナリオに当てられており、ある意味裏「晦󠄀(つきこもり)」とも言える特殊なシナリオとなっている。 洋館に宿った尾岳冬良の魂 ある有名作家の遺作がドラマ化する際、泰明がプロデュースを行った。撮影開始の前夜、泰明は舞台となる洋館にスタッフ達と共に肝試しに向かうが、彼らは館に閉じ込められ…。 洋館を舞台とした探索アドベンチャーとなっており、多数の部屋を回って脱出を目指す。しかし、結末は実は冒頭の選択肢の時点で決まっている。 石の話 語り部6人が話をしたが、それは同じような石が出ており、全員が今も話に出ていた石を持っていた。それらの石はつなぎ合わせることが出来、6つの石が1体の石人形になった…… 前作の「仮面を付けた制服の少女」同様、全ての語り部で特定の結末を経た場合のみ分岐する隠しシナリオ。しかし分岐も量もそちらに比べて非常に少ない。 風間さん(ある絵画・田舎の森・行商人・迷惑な患者・降霊術・披露宴・過去の事件・風間登場) 語り部全員に各一話ずつ風間が登場するシナリオが存在している。なお、第七話は通常・隠しの2パターン存在する為、48話中8話、風間シナリオが存在することになる。 選択肢によっては多少ホラー風味の展開にもなるが、一部を除いて大半が荒唐無稽な喜劇となっている。意表をついた展開やバッドEDのトンデモっぷりは作中随一である。
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