ゲームボーイアドバンス版の特徴
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「ファイナルファンタジーVI」の記事における「ゲームボーイアドバンス版の特徴」の解説
『ファイナルファンタジーVI アドバンス』は2006年11月30日に、「Finest FANTASY For ADVANCE」と銘打たれた「FINAL FANTASY 携帯機完全移植計画」の第三弾として発売された(日本では最後のGBAソフト)。キャッチコピーは、「近づく、予感。」(TGSPV)、「純度を超えた透明感」(TVCM)。ダンジョン追加や細かな仕様変更等がなされた。 会話時のウィンドウに顔グラフィックが表示された。全プレイヤーキャラクター(トランス状態のティナ含む)のほか、シド、ケフカ、ガストラなどのサブキャラクターにも顔グラフィックが追加。なお、顔グラフィックを非表示にはできない。 顔グラフィックの導入、キャラクター名の全角表示、テキスト枠の減少(SFC版・PS版では4行→GBAは3行)により一度に表示させられる文章量が減少した。 『FFIV アドバンス』『FFV アドバンス』と同様に、メッセージウィンドウのテキストを、ひらがなのみ使用か、漢字混じりにするかをコンフィグによって任意に設定できる。これにより、オリジナルからメッセージの漢字変換が変更された箇所もある。 追加魔石として「リヴァイアサン」「サボテンダー」「ギルガメッシュ」「ディアボロス」の4つが追加。また、これらの魔石で習得できる新たな魔法も3つ追加。 各キャラクター専用の最強武器が追加された。ただし、武器を装備できないガウは兜、装備を変更できないウーマロはアクセサリーとなっている。それぞれのキャラクター専用装備として計14個追加。 「おまけ」として、モンスター図鑑とサウンドテストモードが追加(後者は、本編クリア済みデータのある状態時に追加)。モンスター図鑑はPS版にもあったが、アドバンス版では大きく異なっている。また、ミュージックプレイヤーの曲目は英語版のものとなっている。PS版にはあったやりこみじいさんは存在しない。 エクストラダンジョン「竜の巣」「魂のほこら」が追加。「竜の巣」は本編で伝説の8匹の竜を倒さなければ内部に入れない。内部では3つのパーティに分けて最強の竜が眠る最深部を目指す。また、8匹の竜が強化されて再登場する。「魂のほこら」は本編及びエクストラダンジョンをクリアする必要がある。これに関連し、本編クリア後にセーブが可能となっている。クリア済みのデータには星マークが付き、ロードするとファルコン号の甲板からセッツアー1人の状態で再開となる。なお、ロード後のデータでは、ラストバトル中に獲得・消費したアイテムなどのデータも反映される。 一部の宝箱の表示(「封魔壁への洞窟」の2つと「ジドールの町」の4つ)を修正。オリジナル版では獲得したと表示されるアイテム・ギルと、実際に得られる中身が違うというミスが発生していた。 「獣ヶ原」に出現する敵パーティのパターンが増加。これによりオリジナル版では習得できなかった「あばれる」のデスペナルティーを覚えられるようになった。ただしエクストラダンジョン「竜の巣」の追加モンスターは出現せず、習得もできない。 ゲームボーイアドバンスではX(△)、Y(□)に相当するボタンが無いため、マッシュの「ひっさつわざ」のコマンドが一部、SFC版やPS版と大きく異なっている。また、戦闘中のターンパスについても、送りボタンが1つしかないため、順送りしかできない。 音源がSFC版やPS版と違うため、音楽や効果音などの音質がさらに変更されている。また、本来組曲で旧盤では戦闘が先に進んでも曲は規定の箇所まで演奏されないと進まないものであった「妖星乱舞」(ラストバトル時の楽曲)は、各階層をクリアした時点で曲が変更される仕様となった。 「バニシュ」影響下でも本来の耐性が考慮されるようになった。本来「デス」「デジョン」が効かないモンスターには透明状態でも無効となり、これにより「眠れる獅子」というモンスターが非常に倒し難くなっている(ただし「眠れる獅子」は「ストップ」に耐性がないので、それを活用して倒しやすくすることはできる)。戦闘に勝利する(=魔法修得値を得る)だけなら後述の煙玉を使う方法を行えば可能だが、モンスター図鑑に登録するのは困難。なお、「魂のほこら」で戦うこともできる。 サウスフィガロでのセリスが加入するイベントから、セリスが帝国兵に殴られるシーンと鎖に繋がれるシーンがカットされ、それに伴い、救出時の選択肢の文面も変更。 飛空艇の飛行スピードが若干遅くなっている。 魔力や素早さなどのステータスが極端に高くなると、オーバーフローを起こして弱体化する現象が修正。 ドレイン・アスピル系の技や魔法が調整された。 物理回避率の数値が機能せず、魔法回避率が物理攻撃・魔法攻撃両方に影響していた現象が修正され、物理回避率の効果がきちんと現れるようになった。 ゴゴが勲章を装備できなくなるなど、一部のアイテムの装備可能キャラクターがPS版からさらに変更となった。 通称「コンフュ+煙玉」と呼ばれる、混乱を利用し敵に煙玉を使って強制退却させる裏技は変更されなかった。ただし逃走扱いのため、その戦闘時のモンスターは「モンスター図鑑」には登録されない。 GBA版ファイナルファンタジー移植シリーズでは唯一、GBAオリジナルのオープニングデモは用意されていない。
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