ケガレ関連
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 02:50 UTC 版)
ケガレ 禍野と呼ばれる異世界の住人。人類の宿敵。強靭な肉体を持ち通常兵器や装備は一切通用せず防ぐことも不可能だが、吸血鬼のように太陽の下では最大半日で灰となり消滅する。姿形は千差万別、一定ごとにランクで格付けされている。身体の何処かに九字紋が刻まれている。人や物に取り憑き、総じて奇怪な笑い声を発する。呪力を取り込むことで進化する。その正体は道満が作った太陰のプロトタイプ。毒を以て毒を制するという考えの基、ケガレの王と同じ力を得ようと変態した人間を捉えて研究し、陽の気を抜き取って残された力を陰の気と名付け、その力を扱う研究の成果物としてケガレが生まれた。 ランクは能で用いる鬼女面のものが使われており、弱い順からD級:泥眼< C級:般若< B級:蛇< A級:真蛇< S級:婆裟羅≒exSexA級:生成 泥眼(でいがん) 身体が小さく動きも鈍く知能も低い最弱のケガレ。最弱ゆえに最も数が多い。人間すらまともに襲えず通常共食いで強化している。平均的な陰陽師ならば十体以上でも不意を突かれない限り対処可能。本土にしかおらず土御門島には存在しない。 般若(はんにゃ) 泥眼種が進化したケガレの下位種。泥眼よりも身体が大きく呪力が強い。素手で人間を簡単に殺せるがなお愚鈍で鈍重。平均的な陰陽師でも一対一ならば低リスクで対処可能。土御門島では最弱の個体。 蛇(じゃ) 般若種が進化したケガレの中位種。般若種とは比較にならないほどの巨体をこの形態から得る。殺害した人間の面影をここから残し個性的な容姿を得るようになる。ここから知恵がつき始め、道具を使い片言ながらも人語を話し出す。平均的な陰陽師ならば小隊を組まなければ対応不可。本土では強敵に入るが、土御門島では雑魚の認識。 真蛇(しんじゃ) 蛇種が進化したケガレの上位種。流暢な人語を話す程の高い知能と戦闘能力を持つ。平均的な陰陽師では対応不可能であり最低でも上級陰陽師が率いる中隊もしくは十二天将による対応が必要。不幸中の幸いか呪力を求めて最も同族で共食いを行うため数は少ない。この階級から性別が決まる。それ以下のケガレにも乳房のような物があるケースが見られるが、単にそういう形態であるというだけで女性という訳ではない。真蛇種の中には明確な知性を持った為に自身の存在意義に疑問を持ち苦悩する者もおり、それらは「人間病」に患っていると比喩される。 婆娑羅(バサラ) 真蛇種が進化したケガレの最上位種。現在11体が確認。 褐色の肌を持つ人間の姿をしており、それぞれが個々に自我を確立している。真蛇種を凌駕する知能と戦闘能力を有しており、十二天将ですら正面や単騎での戦いを避けるほど。片眼の濁りと顔のひび割れが特徴でここから呪力を得るほど人間に姿を近づくようになり呪力しだいでそれらも消失する。真蛇種以下のケガレと違って確たる肉体を得ており「遺体が残る」「食事をとる」「睡眠をとる」「性欲がある」など他のケガレにはない特性を持つ(真蛇種以下のケガレにとっては捕食は攻撃手段でしかない)。陰陽連が定めた序列は強さと婆裟羅年齢を基準としており、「第十一位〜十位」は百年未満、「第九位〜三位」は百年以上、「第二位〜一位」は千年以上と推察されている。 生成(なまなり) 陰陽師が陰の気に侵されケガレ堕ちすることで誕生。強さは元になった陰陽師の実力に左右される。雛月寮の候補生がなったものは般若種程度だったが、優れた陰陽師や呪力の持ち主がケガレ堕ちすれば真蛇種や婆裟羅種相当の脅威となる。 ケガレの糞 ケガレが禍野で摂取した土石や植物が体液と混ざって排泄されたもの。時に犠牲者の残骸も混じることがあり初見はトラウマになるという。凄まじい悪臭を発生させる為この処理の為だけに任務が発生するほど。 纒死穢(マトイマカルサワリ) 婆娑羅種にのみ許された呪装、婆娑羅版纒神呪。纒神呪と違って使用制限がない。 禍野(まがの) 特殊な霊符を使うことにより行き来することが出来る異世界。ケガレの棲家であり稀に人間の世界に漏れ出して来る。廃墟と険しい崖で構成され、空気は澱んでおり、川は血と生ゴミの臭いがする。深度は2000ほどあり深いほど上位のケガレが棲む。現状半分ほどまでしか到達出来ておらず1000m以下に至っては未到達である。禍野の最深部では今も安倍晴明が穢れの王を封じ続けている。 侵蝕(しんしょく) ふたがりとも呼ばれる現象。ケガレが禍野を超えて現世に降りてくる現象。土御門島では計7回発生しており、そのうち3回は未然阻止、うち2回は侵入され島民の7割以上の死傷者を出す大惨事と化し、うち1回は勘久郎の活躍により最小限の被害で済むも教え子を全て失い強烈なトラウマを残すことになり、最後の1回は無悪により真蛇種400体を送り込まれる最大規模のものとなったが、多大な犠牲を払うも島への被害は最小限に食い止められた。 天御柱塔(アメノミハシラノトウ) 禍野震度1405に発見された婆娑羅種の拠点。貴人の全力の一撃を受けても、小さい穴を作る事しか出来ない程の強度を誇る。此処でろくろ達は潜んでいた加布羅と神威の二体と交戦し、太陽の御霊と遭遇した。
※この「ケガレ関連」の解説は、「双星の陰陽師」の解説の一部です。
「ケガレ関連」を含む「双星の陰陽師」の記事については、「双星の陰陽師」の概要を参照ください。
- ケガレ関連のページへのリンク