ガントロール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/18 15:06 UTC 版)
「銃夢 LastOrder」の記事における「ガントロール」の解説
星の保育園協会(S.N.S/ステラ・ナーサリー・ソサエティ)は、同世界では不老不死技術の発達から人口抑制政策もあって違法とされる子供(児童)を保護し、15歳になるまで養育を行っている団体。 カエルラ・サングウィスによってes.494年(2450年)に設立された。こういった児童らは作中世界では簡単に処分されてしまう存在であり、こういった権力側の弾圧に対抗して武装組織ともなっている。多くの武人を擁しており、一介の保育士であっても相当な体術を心得ている。ガントロールとは彼らの母艦の名であり、そのままZOTT参加時のチーム名でもある。宇宙天使隊と2回戦で対戦する。 月門(ゲット) 星の保育園協会代表チーム「ガントロール」先鋒。星の保育園協会の保育士ではなく、雇われの用心棒らしい。相手の攻撃を無効化する電磁障壁と四肢末端のブレード、そして宇宙艦をも両断できる大剣「DIZASTER」を使って戦うが、ゼクスらに敗れる。しかし歴戦の勇士だけが持つ言葉の重みにもより、ゼクスが精神的に成長する一助ともなった。 虹猿(コーエン) ガントロール次鋒。月門のサポートを行う猿型のサイボーグ(またはロボット)。胸部の回転機構と単分子棍棒「金剛棍」で戦う。月門の電磁障壁を無効化して自在に出入りできることをゼクスに利用され、月門と共にブレードに貫かれ破壊された。 ニッツ ガントロール中堅。星の保育園協会の保育士。親子二代でレイルマンと呼ばれる港湾労働者出身で、両腕に装備したリニアレールから超音速カタパルト式の剛拳が放てるボディを纏って戦う人間マスドライバー。叩き上げの父親・ライプと違って性格的には温和で真面目と戦闘経験においては未熟だが、子供を守るための強い忍耐のもとゼクスの右腕を破壊するなど、ギリギリまで追い詰める。ゼクスとの壮絶な撃ち合いの末に胸部を貫かれて敗れるが、意識を失ってもなお倒れる事のない姿はゼクスに敗北感を覚えさせた。 クー・ツァン ガントロール副将。星の保育園協会の保育士にして、児童虐殺政策の脅威に晒されている子供達を救い続けている女傑。中国拳法の八卦掌を無重力空間向けにアレンジした格闘技「アハトマスターデ」を操る。1人でエルフ、ツヴェルフ、ゼクスの3人抜きを演じるが、ガリィの機甲術の前に敗れる。 es.496年にSNS入りした古株で組織内ではカエルラとは一番長い付き合い。サヤを始め、多くの子供たちから母として慕われている。SNSが誇る強襲揚陸保育園バス「ガントロール」の船長。 カエルラ・サングウィス ガントロール大将。星の保育園協会の創設者にして理事長だが、子供達からは怖がられている。「カエルラ・サングウィス」は現在名乗っている偽名で、本来の名はヴィルマ・ファキーリ。現代文明が崩壊し、『銃夢』の作中世界に到達するまでの経緯を描いた「文明復興編」の主人公でもある。 実は700年以上を生きているV型ウイルス発症者、いわゆる吸血鬼で、1808年ハプスブルク帝国生まれ。小惑星衝突によって一度滅ぶ前の現代文明、そしてザレムやイェールの建設経緯を知る唯一の生き証人である。小惑星衝突により地球全体が冬に閉ざされた際、夫ヴィクターら吸血鬼の仲間と共にわずかに生き残った人間を狩り進む道を採る。しかし、深手を負ったところを人間であるジョンに救出されたことをきっかけに、人間との調和の道を模索しはじめる。最終的にはあくまで人間と対立しようとするヴィクターと袂を分かち、死闘の末に彼を倒した。その後はジョンの子孫アーサーを影から守り続け、老齢の彼から人類に「最終指令(ラストオーダー)」を下す後見人に任命される。 吸血鬼の強靭な肉体と常人を越えた動体視力・反射神経に加え、あらゆる拳法や剣技をマスターしており、2本の中国剣と様々な暗器、拳法を駆使して戦う。豊富な戦闘経験から、周囲の環境・相手の性格まで考慮して相手の行動を数手先まで完全に読みきることが可能で、ムバディをして単純な戦闘能力だけで彼女に勝つことは不可能と言わしめるほど。 星の保育園協会を設立する以前es.386年(2342年)にガリィ(当時は陽子)を破っており、彼女が大気圏投下刑に処されクズ鉄町に辿り着くことになった要因となる人物である。ZOTT1回戦で再びガリィと相対した時も、生身の相手と高をくくっていたガリィを圧倒するが、戦いの中でガリィに可能性を感じ意図的に敗れる。その際、ガリィにかつてアーサーから託されたコンピュータプログラム「ファタ・モルガーナ」を渡している。 サヤ ガントロールの控え選手で、「合機柔術」の使い手。ただし戦闘用のサイボーグボディは有しておらず、生身の人間である。星の保育園協会の保育士。重力下では偶然に見せかけ金星の巨人を軽くあしらうなど、結構な格闘技能の持ち主で、柔和な性格もあって子供らにも懐かれている。 勝負事に関しては執念深いタイプでZOTT決勝戦では空手軍を応援していた。
※この「ガントロール」の解説は、「銃夢 LastOrder」の解説の一部です。
「ガントロール」を含む「銃夢 LastOrder」の記事については、「銃夢 LastOrder」の概要を参照ください。
- ガントロールのページへのリンク