ガス‐クロマトグラフとは? わかりやすく解説

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ガス‐クロマトグラフ【gas chromatograph】

読み方:がすくろまとぐらふ

ガスクロマトグラフィーを行う装置


ガス・クロマトグラフ

読み方がす くろまとぐらふ
【英】: gas chromatograph

ガスの各成分を、吸着剤吸収剤対する各成分吸着吸収能力差を利用して分離測定する装置をいい、これを用いて分離または測定を行う方法をガス・クロマトグラフィと呼ぶ。試験方法全般的な規定は、日本工業規格JIS)K0114(ガス・クロマトグラフ分析のための通則)にある。ガス・クロマトグラフの本体は、一般に内径 0.5 ~ 6mm 、長さ 0.5 ~ 20m の管(金属製ガラス製が普通)で、これをカラム呼んでいる。カラムには充填剤じゅうてんざい}が詰めてある。それには吸着形と分配形の2種類がある。吸着形としては活性炭シリカゲル活性アルミナモレキュラー・シーブなど、分配形としては珪藻土けいそうどのようないずれも多孔質のもの(これを担体という)に不揮発性の液体均一に含浸させたものがある。液体としてはスタアラン、ポリエチレン・グリコールPEG)、フタル酸ジオクチルDOP)など非常に多く種類がある。このカラム適当なガスキャリヤー・ガスと呼ぶ。ヘリウム水素など)を一定の速さ流し、そこに試料注入する必要に応じカラム加熱しておく。すると試料ガス化してカラムの中を進むが、その際充填剤との親和力の差などによって各成分分かれてくる。出口検出器付け時間的に成分量大小記録紙に記録させる。この記録解析して成分種類と量を求める。

ガスクロマトグラフ gas chromatograph


ガスクロマトグラフィー

(ガス‐クロマトグラフ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/15 23:27 UTC 版)

ガスクロマトグラフィー (Gas Chromatography, GC) はクロマトグラフィーの一種であり、気化しやすい化合物同定定量に用いられる機器分析の手法である。サンプルと移動相が気体であることが特徴である。ガスクロマトグラフィーに用いる装置のことをガスクロマトグラフという。また、ガスクロとも呼称される。


  1. ^ a b c d e f g h i j 小森亨一「ガスクロマトグラフィー」『色材協会誌』第78巻第8号、色材協会、2005年、 377-383頁、 doi:10.4011/shikizai1937.78.377
  2. ^ 信和化工株式会社製 Shinwasorb; 多孔質シリカ担体
  3. ^ フロンティア・ラボ株式会社製 Ultra ALLOY® キャピラリーカラム
  4. ^ 中川勝博、田中幸樹、松田恵介「ガスクロマトグラフィー/質量分析法」『色材協会誌』第78巻第8号、色材協会、2005年、 384-388頁、 doi:10.4011/shikizai1937.78.384


「ガスクロマトグラフィー」の続きの解説一覧

ガスクロマトグラフ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/01 11:16 UTC 版)

ガスクロマトグラフィー–質量分析法」の記事における「ガスクロマトグラフ」の解説

詳細は「ガスクロマトグラフィー」を参照 通常のガスクロマトグラフィー同様の測定条件用いることができる。しかしGC/MSではイオン化部10^-4Torr以下の真空が必要となるMS結合させるため、キャリアガス流量MS排気量に応じて調整したり、カラム長さ内径制限する必要がある水素キャリアガス使用する場合は特に顕著になる

※この「ガスクロマトグラフ」の解説は、「ガスクロマトグラフィー–質量分析法」の解説の一部です。
「ガスクロマトグラフ」を含む「ガスクロマトグラフィー–質量分析法」の記事については、「ガスクロマトグラフィー–質量分析法」の概要を参照ください。

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