『プー横丁にたった家』とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 『プー横丁にたった家』の意味・解説 

『プー横丁にたった家』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 03:43 UTC 版)

クマのプーさん」の記事における「『プー横丁にたった家』」の解説

『プー横丁にたった家』(1928年)は、『クマのプーさん』同じく前書きにあたる文章10編のエピソードから構成されている。前書きにあたる部分は「コントラディクション」と題されており、本文では今作物語終わりになることが示唆されている。今作では『クマのプーさん』とは異なり語り手クリストファー・ロビン語り合う場面描かれていない表題の『プー横丁にたった家』は、本編最初エピソード由来している。この章ではの降る寒い日に、プーピグレットイーヨーのために「プー横丁」と名付けた場所に家を建ててやろうとするが、その家を建てるために使った材料は、イーヨーがすでに自分建てたであった。しかし「プー横丁」のほうが場所柄よかったために、イーヨー不審思いながらも満足する今作第2章からは、新たなキャラクターとして虎の子供のティガー登場する夜中プーの家の前に迷い込んできたティガーに、プーはなにか食べ物与えようとするが、自分ハチミツをあげても、森の仲間たち訪ね歩いていろいろなものを与えてもどれもティガー気に入らない。しかし最後に幼いルー食べていた麦芽エキス好物だったと判明する第4章では、ティガー見得をはってルーとともにの上に登ったところ降りられなくなってしまう。2匹クリストファー・ロビン機転によって、みんなで広げた彼の上着の上着地することで助けられるが、イーヨーティガー下敷きになってしまう。第6章では、イーヨーは川を流れてきて、ティガーから跳ね飛ばされて川に落ちた主張する言い合いになった彼らに対してクリストファー・ロビンプー発明したプー棒投げ」という棒流し遊びみんなですることを提案し、この遊び通じて事態丸く収められる。しかしこのようなティガーの「はねっかえり」な態度目に余ったラビット第7章において、彼の態度正すために、プーたちといっしょに中に誘い込んでそこにティガー置き去りにするという計画をたてる。しかしその過程自分たちが森の中で迷子になってしまい、ラビット逆にティガーによって助け出されることになる。 今作ではまた前作つながりのあるエピソード第3章置かれている。ここではプーピグレットは、前作中で「ヘファランプ」を捉えるために自分たちで掘った落とし穴中に誤って落ちてしまう。ピグレットは穴の外から声をかけてきたクリストファー・ロビンを「ヘファランプ」と勘違いしておびえ、そのために恥じ入るが、しかし行方不明になっていたラビット親戚カブトムシ)をプー背中発見して面目を保つ。後半第8章ピグレットのより大きな活躍語られている。ここではプーピグレットは、オウルの家を訪問中、大風によってその家が倒壊したために家の中閉じ込められてしまう。しかしピグレットは、プー鼓舞されながらひもを伝って郵便受けから脱出しプーたちのために救援を呼ぶことに成功する。続く第9章では、家をなくしてしまったオウルのために皆で新しい家探すが、イーヨーピグレットの家を空き家勘違いして報告しにくると、ピグレット勇気出してオウルにその家を譲り以降プーいっしょの家に住むことに決める。 一方中盤第5章には、クリストファー・ロビン成長しつつあることを示唆するエピソード置かれている。ここでは森の仲間たちは、クリストファー・ロビンの家の前に張られていた謎の張り紙困惑するが、後日正しく綴られ張り紙が貼られたことによって、クリストファー・ロビン午前中勉強をしに出かけているのだということ判明する。やがてクリストファー・ロビンとの別れが近づいていることを感じ取った森の仲間たちは、第10章において会議開きクリストファー・ロビンにあてた別れ挨拶として「決議文」を作って彼に渡し、そして彼がそれを読んでいる間に次々と立ち去っていく。残されプークリストファー・ロビン連れ立って魔法の場所である「ギャレオンくぼ地」に行き、そこでクリストファー・ロビンプー世の中様々なことを話しあう。騎士の話引かれプーは、彼に頼んで自分騎士叙してもらう。それからクリストファー・ロビンプーに、自分はもう「なにもしない」をすることができなくなってしまったと告げる。そしてこの場所で再会することを誓いあうと、ふたりはまたどこかへと出かけていく。 ままぐるみという設定で、挿絵でも体表体毛ではなく布地のようにのっぺり描かれている。 くまのプーさんWinnie-the-Pooh) のんびりやのテディベア好物ハチミツで、家にハチミツ入れた壺を溜め込んでおり、11時の「ちょっとひとくち」の時間楽しみにしている。頭はあまり良くなく、字の読み書きもあまりできないが、詩をつくるのが好きで自作の詩をよく口ずさむ。 家の表札には「サンダースさん」と、以前住んでいたとされる人の名前書かれているサンダース本名と書かれたものがあるが誤訳ピグレットコブタ/コプタ、Piglet/Piglit) プー親友で、体が小さくて気の弱い子豚好物ドングリまんなかにあるブナの木の、そのまんなかにある家に住んでいる。家の近くに"TRESPASSERS WILL BE PROSECUTED"(直訳すると「侵入者訴追される」で、「通り抜け禁止」の意)と書かれた立札から字が脱落して"TRESPASSERS W"となったものが立っており、ピグレット自身はこれが自分祖父の名前"Trespassers William"(直訳すると「侵入者ウィリアム」、石井桃子による日本語訳では「トオリヌケ キンジロウ」)だと思っている。 イーヨー (Eeyore) 暗くてひねくれものロバ周りのものに処世訓をたれるのを好む。のすみの湿っぽい場所にいたが、プーピグレットによって新たに家が建て直されてからは「プー横丁」と名づけられた場所に住むようになるアザミ好物ティガー(Tigger) ラビット若手親友で、ある日突然にやってきた虎の子供。きかん気(はねっかえり)が強く仲間一部から少し厄介がられている。体は大きいが実際ルー同じくらい幼くルーいっしょにカンガ面倒を見られることになる。麦芽エキス好物ラビットRabbitティガー若手親友で、砂地土手の穴に住んでいる利口者ウサギ計画たてたり指図したりすることを好む様々な種類動物からなるたくさんの親戚がいる。 カンガ(Kanga) いつの間に住みつくようになったカンガルー母子子供ルーはまだ幼くやんちゃな性格ルー(Roo) 母親カンガはのちにティガーの面倒もいっしょに見るようになるクリストファー・ロビンChristopher Robinのはずれの高台住んでいる少年。字の読み書きができ、いつも名案思いつくので森の仲間たちからたよりにされている。彼自身も特にプーのことを気にかけてよく面倒をみている。 オウルフクロ/クフロ、Owl/Wol) 百エーカー住んでいるフクロウ難し言葉好んで話す。難しい字の読み書きが(ある程度)できるので森の仲間たちから尊敬されている。

※この「『プー横丁にたった家』」の解説は、「クマのプーさん」の解説の一部です。
「『プー横丁にたった家』」を含む「クマのプーさん」の記事については、「クマのプーさん」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「『プー横丁にたった家』」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「『プー横丁にたった家』」の関連用語

『プー横丁にたった家』のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



『プー横丁にたった家』のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのクマのプーさん (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS