「鶴丸」
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鶴丸(新バージョン、下記参照)と社名(英語)のロゴ(左)。なお、鶴丸(鶴の丸)とはもともと家紋の一種で、右のようなものである。 鶴丸とは、日本航空(JAL)所属の旅客機などに描かれている、宮桐四郎原案、ヒサシ・タニ図による日の丸と鶴(タンチョウ)をモチーフにロゴのJALをあしらって作成された、日本航空のシンボルマーク。日本航空の商標として1959年登録。旧社章。 飛行機に描かれた初代鶴丸は、制定された翌年の1959年7月に日本航空のジェット旅客機時代の幕開けに3機のDC-8-32型機、1機のDC-8-33型機(JA8001「富士」JA8002「日光」JA8003「箱根」JA8005「宮島」)で塗装採用された。当初は尾翼ではなく、機体前方の操縦席ガラスと前部ドアの中間に客席の窓の帯塗装とほぼ同じ直径で描かれた(尾翼は小さな日章旗と紺のストライプ)。このマークは機体の塗装のみならず、制服のバッジや各種製作物、広告などにも使用され、世界各国で親しまれた。また、あまりにも象徴的であったため、日本航空自体を指す意味で使われることも多かった。 その後、1970年にボーイング747の導入に合わせて導入された第2代目塗装においては、「鶴丸」マークは垂直尾翼に大きく描かれるなど、さらにその扱いは大きいものとなって使用された。 完全民営化後の1989年に行われた3代目塗装においては、ランドーアソシエイツ社によるデザインの開発中に「鶴丸」マークの廃止も検討されたが、結果として存続されることになった。その際にサイズがそれまでの90パーセントに縮小され、「JAL」ロゴの位置や字体が若干変更された。 「鶴丸」マークは、その後2度に渡る塗装の変更を受けても継続して使用されたものの、日本航空と日本エアシステムの経営統合を受けて2003年に廃止が決定された。 その後、旧・日本航空所属機は重整備の際に順次新塗装「太陽のアーク」に塗り替えられ、国際線は2008年5月30日のJL608便(厦門 - 成田)のボーイング767-300型機、国内線は翌日5月31日のJL138便(伊丹 - 羽田)をもって、約半世紀にわたる「鶴丸」マークは一旦消滅した。 社章が鶴丸になった経緯は、当時の社長がフランス人のデザイナーに依頼した際に、「日本にはこんなに優れたモチーフがありながら、何故外国人の私に依頼するのですか」と日本の「紋帳」を示したことによる。社長は自家の家紋を思い出し、鶴丸に決定した。
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「鶴丸」(2011年以降)
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「日本航空の歴史」の記事における「「鶴丸」(2011年以降)」の解説
2011年1月19日に再度「鶴丸」マークを採用すると発表した。同年4月より、原点からの再出発のアピールとして、機体の塗装を順次塗り替えていく。 新たなマークは、従来の赤いタンチョウがモチーフであることは同様であるが、スピード感を持たせるため翼の切れ込みが深くなり、JALの字体が初代鶴丸に似た太い斜体となった。また、胴体部分は白地に、太字の斜体で『JAPAN AIRLINES 』のロゴを入れたシンプルなカラーリングになった。 実機としては、同社のボーイング767-300ER型機(機体番号:JA654J)に初めて施された。同年2月28日、羽田 - 釧路間のチャーター便に投入された。釧路市は、「鶴丸」のモチーフでもある丹頂鶴の故郷であることに掛けている。テレビCM・ポスター・JALカード・JALマイレージバンクでも、鶴丸マークが見る機会が増えていており、公の場では1989年以来となる。
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「鶴丸」 (1959年 - 2002年、2011年 - 現在)
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「日本航空」の記事における「「鶴丸」 (1959年 - 2002年、2011年 - 現在)」の解説
「鶴丸」の詳細については「日本航空の歴史」を参照 1959年に登場してから旧日本航空(株)の尾翼マークとして長年用いられ、同社のシンボルとしても知られたものの、2002年10月に事業子会社となった(株)日本航空がロゴマークを「The Arc of the Sun」に切り替えたため、名目上廃止された。鶴丸が尾翼に描かれた1989年からの旧塗装機は、機材の塗装更新や売却等により2008年までに消滅している。しかし、2010年1月の経営破綻後、原点回帰の意を込めて2011年4月1日に改めて採用されることになった。新たな鶴丸は初代に似ているが、翼の切れ込みを深くし、「JAL」の文字を太い斜体にしている。ブランドカラーは白、赤(金赤(猩々緋))、黒(墨色)、シルバーで構成した。同時に、日本航空やジャルパック・JALカード・JALマイレージバンクなど、グループ会社の社名ロゴタイプも一新された。 新塗装初号機(ボーイング767-300ERの新造機JA654J)は、同年2月28日に羽田 - 釧路間のチャーターフライトでお披露目され、同年3月2日より羽田 - 北京線で定期路線への就航を開始している。 社章が鶴丸になった経緯は、当時の社長がフランス人のデザイナーに依頼した際に、「日本にはこんなに優れたモチーフがありながら、何故外国人の私に依頼するのですか」と日本の「紋帳」を示したことによる。社長は自家の家紋を思い出し、鶴丸に決定した。
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