「鶴姫伝説」の真偽をめぐる疑義・問題
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「鶴姫 (大三島)」の記事における「「鶴姫伝説」の真偽をめぐる疑義・問題」の解説
上記の通り、「鶴姫伝説」は1966年の小説発表後から平成初めにかけて、観光や各種メディアによる紹介を通じて知名度を高め、関連行事も催されるようになり、大山祇神社所蔵の紺糸裾素懸威胴丸も「女性用の鎧」として知られるようになった。しかし、「鶴姫伝説」の真偽については主に歴史的・史料的観点から、紺糸裾素懸威胴丸を「女性用の鎧」とする言説は甲冑研究の分野から、いずれも否定されている。1988年(昭和63年)時点ではあるが、当の大山祇神社の宮司ですら、鶴姫の伝承にはいまだ確たるものがないと証言しており、郷土史家の喜連川豪規(きれがわ ひでき)も、鶴姫について「鎧が生んだお姫さま」とコメントしている。 小説家の和田竜は、著書『村上海賊の娘』において、主人公の景(村上武吉の娘)が憧れる女性として鶴姫を登場させているが、「鶴姫伝説」については「観光資源なので、大事にしないといけない」と置きつつも「僕は正直、創作だと思ってるんですよね。なので小説の中では幻だ、という書き方をしました」と述べている。
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