「寮生追い出し」問題とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 「寮生追い出し」問題の意味・解説 

「寮生追い出し」問題

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 05:25 UTC 版)

京都大学吉田寮」の記事における「「寮生追い出し」問題」の解説

2017年12月19日京都大学公式ホームページおよび吉田寮住んでいる学生学校メールアドレス吉田寮自治会に対して、「吉田寮生の安全確保についての基本方針」が決定されたと通知した決定され理由として、現棟が築100年上で老朽化が深刻で危険であること、計5回の入寮募集停止にもかかわらず募集行い大学定め総収定員超えたことが挙げられている。 以下は基本方針である。 平成30年1月以降吉田寮への新規入寮認めない平成30年9月末日までに、現在吉田寮入舎している全ての学生は退舎しなければならない。 退舎にあたって平成30年4月時点本学正規学生学籍有する吉田寮生については、希望する者に本学代替宿舎用意し、その代替宿舎現在の寄宿料で居住させる。ただし、代替宿舎での光熱水費については、使用者である寮生負担とする。また、代替宿舎での居住終期は、原則として当該寮生正規としての学籍修業年限大学院生については標準修業年限)の終期とする。 吉田寮現棟老朽化対策については、本学学生福利厚生の一層の充実のために収容定員増加念頭に置きつつ、検討進める。 一方吉田寮自治会反対抗議声明ホームページ記載した。以下が抗議声明概観である。 「基本方針」の策定一方的であり、当事者との合意形成無視している。 吉田寮自治会入退寮者決定権侵害している。 「基本方針」には多数事実誤認散見される。特に寮自治会大学当局これまで現棟補修について議論積み重ねてきたことを無視している。 6月22日奈倉道隆吉田寮出身者組織される21世紀吉田寮活かす寮生の会」が総長山極寿一2018年9月以降吉田寮の旧棟を保存活用するよう求め要請書を提出した京都大学要請書に回答せず、7月27日、同会は改め質問状提出した。また同会の情報開示請求により、日本建築学会近畿支部の「京都大学吉田寮保存活用に関する要望書」および建築史学会の「京都大学学生寄宿舎吉田寮保存活用に関する要望書」について、京都大学学内議論行わず回答もしていないことが判明した6月29日吉田寮自治会大学当局に対して交渉申し入れ7月13日吉田寮自治会川添副学長はじめ大学当局代表者3年ぶりに「話し合い」をした。この話し合い川添副学長要求寮生側が応える形で、非公開かつ少人数実施された。この話し合い通じて大学当局吉田寮自治会は以下について口頭確認した吉田寮自治会文書での確認要求したが、川添副学長は「口頭で十分」と同意しなかった。 過去確約存在しそれで合意はかられていたことを前提とし、内容について今後話し合う。 現棟老朽化対策について吉田寮自治会改修案の3案を今後大学内で検討し寮自治会フィードバックする現棟老朽化対策について、大学専門家交えた話し合い吉田寮自治会し得る現棟耐震調査については、今後検討していく。 現棟老朽化対策について、大学当局吉田寮自治会話し合い継続していく。 西寮使用について大学当局吉田寮自治会協議継続していく。 8月3日吉田寮自治会記者会見開き交渉様子報告した吉田寮自治会によると、吉田寮側は現状できるだけ残した補修など三通りの補修案を提案大学側持ち帰って検討する答えたものの、大学側検討する対策案は示さなかった。また川添副学長は「これは交渉ではない」「君たち合意形成をするつもりはない」「納得して出て行ってほしいが、納得しなくても出て行ってもらう」などと主張したほか、吉田寮自治会副学長との確約大学当局の募停は要請過ぎず今後撤回向けて話し合う」に基づき入寮募集継続していることについて「けしからん」と寮生怒鳴りつけ、「恫喝取っていい」と述べた寮生側は川添副学長態度について「信頼関係培うのは難しい」と懸念示し、「今後話し合い続けたいが、大学当局方針絶対ではない。寮を実際に運営する側の声に耳を傾けてほしい」と主張した8月30日吉田寮自治会大学当局との2度目話し合いをしたが、川添理事今回合意形成応じことなく、「意見聞いた」とだけ言い残して会場から退出した9月4日吉田寮自治会川添理事次回交渉日程提示するよう要求したが、川添理事14日、「吉田寮自治会同様の説明質問繰り返すだけで、今後話し合い建設的なものになることを期待することは困難である」ことや「秋期入寮選考を行う旨を公表」したことを理由吉田寮自治会との交渉拒否した一方吉田寮自治会は「話し合い建設的でない原因大学当局にある」「入寮募集停止協議事項であり、当局一方的に停止決定してならない」と主張して川添理事抗議し早急な話し合い再開要求した9月23日吉田寮有志らが寮の再生考えシンポジウム市民考え吉田寮再生100年プロジェクト」を吉田キャンパス開催した学生地域住民150人が参加し尾池和夫京都造形芸術大学長(もと京大総長)ら13名のコメンテーター公募寄せられ吉田寮再生アイデアについて話し合った2019年4月26日京大側は、退去要請応じ吉田寮住み続けている寮生20人に対し不法占有であるとして明け渡し求め訴訟を、同日付で京都地方裁判所提起した

※この「「寮生追い出し」問題」の解説は、「京都大学吉田寮」の解説の一部です。
「「寮生追い出し」問題」を含む「京都大学吉田寮」の記事については、「京都大学吉田寮」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「「寮生追い出し」問題」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「「寮生追い出し」問題」の関連用語

「寮生追い出し」問題のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



「寮生追い出し」問題のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの京都大学吉田寮 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS