魔人ブウ
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魔人ブウ(まじんブウ)とは、鳥山明の漫画『ドラゴンボール』およびそれを原作とするアニメ『ドラゴンボールZ』『ドラゴンボールGT』『ドラゴンボール改』『ドラゴンボール超』に登場する架空のキャラクター。アニメの声優は塩屋浩三。
注釈
- ^ ベジータはこの際悪の心とパワーと限界を超えたパワーをバビディから引き出されていたため。
- ^ アニメでは封印から解かれた後もバビディに「また封じ込められたいのか?!」と脅迫されていたが、建物や列車へ突っ込んでバビディを負傷させようとしたり、遊園地でジェットコースターを追いかけ回している際に意図的にバビディを振り落とそうしており、中でも建物に突っ込む際にブウは怪しげな笑みを浮かべているためこの段階から反逆を企てていたようである。
- ^ ただし、ダメージが大きすぎる場合は回復がやや遅れる。
- ^ アニメでは悟空がベジータに「お前だって気付いているはずだ」と発言している。
- ^ お菓子の形も操ることが可能であり、ブウ(善)とダーブラは本来の姿をモチーフにしたような形のお菓子にされて食べられた。
- ^ サタンがベエのために買ってきたドッグフードを食べた際は「まずい」といって吐き出している。
- ^ 登場当初は「ボク」も使っていた。
- ^ 『ドラゴンボールZ』第246話「バイバイ・バビディ!!魔人ブウ反逆」
- ^ 『ドラゴンボール改』第127話「見え始めた真価 反逆のブウ!」
- ^ アニメではゴテンクスと戦う寸前に自分が襲った船を沈没させた際、海に落ちて溺れていた乗客の男を助けたように見えたが、結局は驚かれたため「嫌いだ」と罵倒して男を殺害する。
- ^ 自分が目を治した盲目の少年から褒められた直後、ご機嫌な様子で町一つ破壊していた。
- ^ アニメでは互いに自分が魔人ブウだと主張し合ったり、技が通用しなかっただけでなく、パンチ数発をかわされただけで息切れする描写が追加された。また、それまでと違い攻撃を受けた時に顔を歪める様子が描かれるなど、急激な弱体化を示唆する演出で描かれた。
- ^ アニメでは、悟空の元気玉のアシストおよびサタンに身動きの取れないベジータを救出させるため自らブウ(純粋)に向かっていった。なおその際、駆け寄って来たサタンをはね退けた。
- ^ ただし、ベジットだけは飴玉に変えられても自我も戦闘力も失わず、小さな飴玉の姿のまま舞空術で自在に飛び回ってブウを翻弄し、体当たりで弾丸のようにブウの体を貫通するなどしたため、苦慮したブウに元の姿に戻されている。飴玉にされている時のベジット当人いわく「おまえの相手は世界一強いアメ玉だぞ?」。また、『GT』ではチョコレートに変えられたサタンが意識を保っていた。
- ^ アニメではベジータのことも覚えていた。
- ^ アニメでは体内で悟空とベジータと戦うシーンが描かれたが、その際にブウ(善)への被害を避けていたことをベジータに気付かれる。
- ^ 原作・アニメ本編ではすでにブウ(無邪気)がバビディを殺害しているため、この形態では対面していない。
- ^ 偽悟飯はショートケーキ、偽ピッコロはシュークリーム、偽ゴテンクスはチョコレートケーキに変化した。
- ^ ゲーム『カカロット』では足蹴りで弾かれた。
- ^ アニメでは悟飯にとどめを刺そうとした際、止めようとするサタンとベエに対し、僅かだが動きを止めながらも、彼らを始末しようとした。
- ^ アニメでは吸収前ブウも原作とは異なり5本指である。鼻に関しては、ベジットとの戦いで鼻血を出した際、ベジットから「前みたいに鼻がないほうが良かったんじゃないか?」と皮肉を言われた。『Z』では「みっともないから拭けよ」に台詞が変更されたが、『改』では原作と同じ台詞となった。
- ^ アニメ版では元気玉を押し返して悟空を倒す寸前まで追い詰めたが、ポルンガの願いによって体力を回復された悟空に再び押し返され消滅するという最期を辿った。また悟空の最後の台詞も原作より長めになっている。
- ^ 原作では老界王神がポタラで合体したキビト神が悟空に加勢しようと意気込んだのに対し「行っても吸収されるのがオチじゃ」と窘められるシーンがある。
出典
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- ^ 原作38巻446話
- ^ ベエの時はサタンが成敗し、一命を取り留めたことで分離はしなかったが、サタンが撃たれて瀕死になったタイミングで分離した。
- ^ 鳥山明「其之四百六十一 こいつが魔人ブウ!?」『DRAGON BALL 第39巻』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、1994年12月7日、ISBN 4-08-851498-X、22頁。
- ^ a b 鳥山明「其之四百六十一 こいつが魔人ブウ!?」『DRAGON BALL 第39巻』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、1994年12月7日、ISBN 4-08-851498-X、24頁。
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- ^ 鳥山明「其之四百八十二 いよいよ完成!超(スーパー)フュージョン!!」『DRAGON BALL 第40巻』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、1995年3月8日、ISBN 4-08-851499-8、144頁。読んだサタンは涙を流していた。
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- ^ 『ドラゴンボールZ』第278話「ブウ来襲!!界王神界で決着だ」
- ^ 『ドラゴンボール改』第151話「最後の頂上決戦!界王神界で決着だ!!」
- ^ 『ドラゴンボールZ』第279話「未来をつかめ!!宇宙をかけた大決戦」
- ^ a b 『ドラゴンボール改』第152話「頑張れカカロット!お前がNo.1だ!!」
- ^ 『ドラゴンボールZ』第280話「ベジータ脱帽!!悟空おまえがNo.1だ」
- ^ 『ドラゴンボールZ』第281話「耐え抜けベジータ!!命がけの1分間」
- ^ 『ドラゴンボール改』第153話「勝負は1分間 ベジータ命懸けの時間稼ぎ!」
- ^ 『ドラゴンボールZ』第284話「最後の希望!!作るぜでっかい元気玉」
- ^ 『ドラゴンボール改』第155話「オラに元気を分けてくれ!作るぜでっかい元気玉!!」
- ^ 『ドラゴンボールZ』第285話「超感激!!できたぜみんなの元気玉」
- ^ 『ドラゴンボール改』第156話「世界の救世主はおまえだ!みんなの元気玉完成!!」
- ^ 『ドラゴンボールZ』DVD #47 同梱冊子「DRAGON BALL Z FACT FILE 47」【CHARACTERS FILE 094:魔人ブウ(純粋)】
- ^ 渡辺彰則編「ALL BATTLES 完全戦闘リスト」『ドラゴンボール大全集 2巻』集英社、1995年8月9日、ISBN 4-08-782752-6、242頁。
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- ^ 『鳥山明○作劇場『改』 其之壱』188頁。『漫道コバヤシ』#002「映画『ドラゴンボールZ神と神』公開記念 出でよ神龍!!鳥山先生アンケートに答えておくれーーー!!!!!SP」2013年3月24日放送。
- ^ 「神龍通信 第1号 歴代担当者座談会第一回」『ドラゴンボール大全集 1巻』別冊付録。
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魔人ブウ(ミスター・ブウ)
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「ネコマジン」の記事における「魔人ブウ(ミスター・ブウ)」の解説
『ドラゴンボール』から登場。地球の反対側にあるサタンシティから散歩しにやってきた。ネコマジンZが強いと少年から聞いてネコマジンZと戦いたくなる。少年はネコマジンZに似ていると評する。
※この「魔人ブウ(ミスター・ブウ)」の解説は、「ネコマジン」の解説の一部です。
「魔人ブウ(ミスター・ブウ)」を含む「ネコマジン」の記事については、「ネコマジン」の概要を参照ください。
魔人ブウ (戦闘中の画面では「ブウ」と表記)
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「ドラゴンボールZ 超武闘伝3」の記事における「魔人ブウ (戦闘中の画面では「ブウ」と表記)」の解説
魔人ブウ(無邪気)。動きはやや緩慢で体格のわりに技のリーチも短めだが、距離に関わらず力押しが可能なキャラクター。相手との距離が離れた場合、画面に見えず(レーダーには映る)高速で着弾する衝撃波で近付かせない原作を再現した戦い方が可能になっている。なお対戦前のデモでバビディが登場する。
※この「魔人ブウ (戦闘中の画面では「ブウ」と表記)」の解説は、「ドラゴンボールZ 超武闘伝3」の解説の一部です。
「魔人ブウ (戦闘中の画面では「ブウ」と表記)」を含む「ドラゴンボールZ 超武闘伝3」の記事については、「ドラゴンボールZ 超武闘伝3」の概要を参照ください。
魔人ブウ(声:塩屋浩三)
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「ドラゴンボールZ 舞空闘劇」の記事における「魔人ブウ(声:塩屋浩三)」の解説
※この「魔人ブウ(声:塩屋浩三)」の解説は、「ドラゴンボールZ 舞空闘劇」の解説の一部です。
「魔人ブウ(声:塩屋浩三)」を含む「ドラゴンボールZ 舞空闘劇」の記事については、「ドラゴンボールZ 舞空闘劇」の概要を参照ください。
魔人ブウ
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「融合 (ドラゴンボール)」の記事における「魔人ブウ」の解説
「魔人ブウ」も参照 魔人ブウは、吸収を行う際、基本的には自分自身の肉片で対象者を包み込み、その体内に取り込む。吸収された対象者は、ブウの体内の肉の繭のようなものの中で保管されている。それを引きちぎられると、吸収によって生じた変化は解除される。例外の方法として、ブウ(純粋悪)がブウ(善)をチョコレートに変えて食べたことで吸収が成立し、ブウ(悪)へと変化した。しかし、孫悟空やベジータにブウ(善)を引きちぎられたことで、理性を失い真の姿であるブウ(純粋)の姿に戻った。ブウ(悪)いわくブウ(善)は「とくべつあつかい」とのこと。 アニメ『ドラゴンボールGT』では、ブウ(純粋)の生まれ変わりであるウーブが、前世における自身の分身であったミスター・ブウと一体化し、ブウの力を吸収して「スーパーウーブ」へとパワーアップした。なお、ウーブがベースではあるものの、ブウ自身の意思や人格も消失したわけではなく、作中にて意識内でウーブに語りかけるシーンがある。
※この「魔人ブウ」の解説は、「融合 (ドラゴンボール)」の解説の一部です。
「魔人ブウ」を含む「融合 (ドラゴンボール)」の記事については、「融合 (ドラゴンボール)」の概要を参照ください。
魔人ブウ(無邪気⇒善)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/14 03:13 UTC 版)
作中において最初に登場したブウ。非常に太った体型をしている。目は普段は線一本で描かれていてにこやかだが、怒ったり相手の猛攻を受けるなど感情が高まると、鋭い目付きになる時がある。ブウの中でも最も穏やかであり、子供のような無邪気さも持った制御しやすい性格となっている。だが、ブウ(純粋悪)と分離するまでは、善悪の判断力は乏しく、純粋に「遊び」として殺戮および破壊行為を楽しむ。また「フランダースのイヌ」のような悲しい話を聞くと喜ぶ感覚も持っていた。菓子類が大好きで、爆破以外の方法で人を殺す際にはチョコレートや飴玉、クッキーなどのお菓子に変えて食べることが多く、猛毒が入った菓子も問題なく食べる。アニメではチョコを食べて満腹になった際は、チョコに気弾を放つといった手段も取っている。なお、睡眠時間はわずか5秒ほどでよく寝たことになる。『ドラゴンボール超』では1年に1回冬眠のように眠ることがあり、深く眠りこんだら2か月は起きないとされる。原作における台詞は、その大半がひらがなとカタカナの表記で占められている。一人称は「オレ」。自分で自宅を建てたことがある。建材は人間を魔法で変化させた粘土。完成した家にはお風呂やトイレも設置している。また、他者の肉体の治療や物体浮遊など、魔術めいた能力も持つ。 ビビディにとってブウ(純粋)は全く制御ができない失敗作であったが、南の界王神を吸収した後からさらに、温和で優しい性格だった大界王神を吸収し、パワーを減らしてまで手に入れた心を持ったこの形態に変化したことで、ようやく制御可能となった。ビビディに「人殺しは楽しいこと」と教えられ、それに沿って自分が楽しむために破壊と殺戮を繰り返していたが、それでもビビディは移動するときや休む際にはブウを一旦封印しなければならないほど、手を焼く性格である。 作中にて悟空たちと戦ったブウの中でこそ戦闘力は最も低いが、それでもバビディに洗脳され、自身の潜めているパワーを限界を超えて引き出されたベジータでさえ全く歯が立たないほどの強さであり、超サイヤ人3に変身した悟空とも互角の戦いを繰り広げた。界王神界でその様子を感知していた悟飯も悟空なら勝てるのではと思っていたが、東の界王神からは「それでも難しい」と言われた。その戦闘後ピッコロから、あのまま戦闘を続けていたら倒せたのでは?と聞かれた際には、「たぶん勝つのは無理」と答えていた。だが後に、界王神界での魔人ブウ(純粋)との最終決戦に臨む際に悟空は「今だから言うけど、本当は超サイヤ人3で倒せていた。だけど、これからの地球のためにも若い世代になんとかしてほしかった」とフルパワーで戦っていなかったことを告白している。 前述のように「遊び」として破壊や人を殺す行為を行ったものの、作中にてミスター・サタンや子犬のベエ、盲目の少年のように自身が気に入った者、もしくは自身に好意を見せた者に危害を加えることはなかったほか、他者に好かれたり、「かっこいい」と言われると嬉しがる様子も見せている。サタンに説得されたことでビビディに教えられた破壊や殺戮が間違った行為であることを学び、それらを止めることを誓うが、魔人ブウの混乱に乗じて人々を殺害していた2人組によってベエやサタンを傷つけられ激怒したことがきっかけとなり、ブウの持っていた善悪の心の内の悪の心が分離し、善と純粋悪のブウ同士の戦いが始まる。ブウ(善)は分離した際に力の大半をブウ(純粋悪)に奪われており苦戦を強いられ、相手をチョコレートにしようと光線を放つが跳ね返され、逆に自分がチョコレートにされてブウ(純粋悪)に食べられる。しかし、通常のお菓子として食べられた者と違って特別扱いされ、死亡せずに吸収されてブウ(悪)の体内で眠りにつくことになる。 その後、ブウ(悪)の体内に侵入することに成功した悟空とベジータに発見され、ベジータによってブウ(悪)から引き剥がされるが、外に連れ出されずに体内に置いていかれた。界王神界でブウ(純粋)がサタンに危害を加えようとした際にブウ(純粋)の体内でリミッターとなり、体外に吐き出され再度分離。その後サタンを守るためにブウ(純粋)と戦い、悟空たちの時間稼ぎに貢献。結果的には地球を救うのに一役買う形となり、ブウ(純粋)戦後、瀕死になって倒れていたところをサタンや悟空の頼みでデンデに回復してもらい、一緒に地球に戻る。 その後はサタン宅に身を隠し、ドラゴンボールで人々の記憶から「魔人ブウ」の記憶を消してもらったため、以後は「ミスター・ブウ」としてサタンやベエと生活するようになる。アニメでは、アイスを買うためのお金欲しさに拳法の達人との試合に圧勝して賞金を手にしたほか、宝石店強盗を行った前述の拳法の達人と手下を降伏させており、これによってグレートサイヤマン1号と2号(悟飯とビーデル)の活躍は減った。また、カプセルコーポレーションでのパーティーにも参加し、ベジータに食べ物を分けてもらっている。天下一武道会では、サタンと戦う挑戦者を決めるトーナメントで勝ち残り、八百長でサタンに負ける役目を担っている。 ブウを演じた塩屋はこの形態を「わがままな3歳児」をイメージして演じたと語る。 連載終了後に発売された完全版公式ガイド『ドラゴンボール フォーエバー』の人気投票では第8位を獲得。なお、「魔人ブウ」名義ではあるが、紹介されていたのはこの形態のみだった。
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魔人ブウ(純粋悪)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/14 03:13 UTC 版)
ブウ(無邪気)から分離した悪の心(邪心)が、もう一人のブウとして誕生した存在。服装はブウ(無邪気⇒善)と同じく大界王神の影響が残っており、原作では全く声を出さず喋らず無口だった。アニメではわずかだが言葉も話せることから善悪の見境すら持たないブウ(純粋)よりは理性がある模様。非常に痩せ細った体型をしており顔は縦に長く、肌の色も薄黒い。ベジータからは「ガリガリのヤツ」と呼ばれていた。 分離した際にパワーの大部分がこの形態の側に移ったため、分離する前の人格を持っているブウ(善)より強い。サタンを撃った男を殺した後、ブウ(善)を吸収してブウ(悪)に変化した。原作では一言も話していないが、アニメではブウ(善)と自分がブウであることを主張し合っていた。ベジータがやられたように腹の肉で縛り上げられたがあっさりと引き千切った上に、肉を吸い込んで食べた。他の形態のブウと比較して、基本は無口である。アニメでの一人称は「オレ」。 その後、吸収したブウ(善)はベジータに引き剥がされるが、ベジータの推測とは異なり、この形態に戻ることはなく本来の姿であるブウ(純粋)へと変化していった。
※この「魔人ブウ(純粋悪)」の解説は、「魔人ブウ」の解説の一部です。
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魔人ブウ(悪)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/14 03:13 UTC 版)
ブウ(無邪気)が、ブウ(純粋悪)とブウ(善)に分離し、ブウ(純粋悪)がブウ(善)を吸収して変化した形態。長身かつ筋肉質な体型でブウ(無邪気)より戦闘向きな体格になり、衣装部分も上半身は剥き出しになっている。これは後述のブウ(純粋)の格好と同様のものとなっている。原作では指の形がミトンのように繋がっているが、アニメでは5本指になっている。性格も残忍かつ短気でプライドが高く、自分より強い者の存在を許さない。孫悟天とトランクスのフュージョンが完了するまでちゃんと待っていたり、子供のゴテンクスの他愛もない罠に引っかかるなど、単純な一面もある。遊びとして人類を好き放題に蹂躙したブウ(無邪気)とは異なり弱者には興味がなく、人類絶滅を餌に時間稼ぎを図ろうとしたピッコロの思惑に乗りながらも、遊び心を出すこともなく絶滅させた。この状態では気を感じる能力も身につけているが、止まっている相手を感じ取ることだけにとどまり、気を感じながら相手の動きを読むことはできていない。また気の性質も他のブウとは違い、戦闘力が表面に現れているようで悟空は積極的に戦いを挑もうとはしなかった。ブウ(無邪気⇒善)と同様に原作においての台詞は、その大半がひらがなとカタカナの表記で占められているほか、鼻は存在せず、触覚が嗅覚の代わりとなっている。アニメでは首を鳴らす癖がある。一人称は「オレ」。 その強さは超サイヤ人のゴテンクスを上回るも、超サイヤ人3になったゴテンクスには一方的に押されていたが、超サイヤ人3のエネルギー切れとフュージョンの時間切れにより敗北を逃れる。その弟らの窮地に駆けつけた、老界王神に潜在能力を解放された孫悟飯とも対戦したが、その力の前に圧倒される。悟空はベジータと共にブウの体内で吸収された仲間を引き剥がした際に「オラたちにはとてもかなわない強さ」と発言し、ブウ自身も同様の趣旨の発言をしている。アニメでは、悟空とベジータが合体から分離した後、自身の体内での戦いが描かれ、2人を圧倒していた。 吸収したブウ(善)の記憶を引き継ぎ、ブウ(無邪気)が戦った悟空や悟飯、ゴテンクスのことを覚えており、過去の自分に起こったこととして話した。その他に、ブウ(無邪気)と仲良くなったミスター・サタンとベエのことも忘れてはおらず、悪人を殺害後にサタンの目の前に現れた際には何も危害を加えずその場を去り、地球人を皆殺しにした時もサタンとベエのみ攻撃の対象から外しており、天界に現れたときにはピッコロにビーデルがサタンの娘であることを教えられたことで決闘の待ち時間を延ばすと、悪の部分をベースとした形態ながらも、サタンとベエへの温情は残っていた。また、この形態もブウ(無邪気⇒善)と同じく菓子類が大好きで、ピッコロが精神と時の部屋の出入り口を破壊し、もう二度と部屋から出られないことを説明した際にはお菓子を食べられないことにショックを受けていたが、とてつもない気の力で次元の壁に穴を開け、「こんなところにいるのは嫌だ‼︎」と言いながら精神と時の部屋から逃げて行き、神殿にいたブルマやヤムチャ達を始め(デンデを除き)全員お菓子(チョコ)にして食べた。 気を感じ取る能力を獲得したことで界王神界にいる悟飯の強さを感じ取り、その者を倒すための手段として、ゴテンクスとピッコロを利用することを思いつき、悟飯との二度目の対決ではゴテンクスとピッコロを吸収し、力と頭脳の両面を強化。悟飯を圧倒し、ゴテンクスのフュージョンが解けたことで弱体化しながらも、今度は悟飯を吸収して、さらなるパワーアップを果たす。 同じ合体戦士のベジットとの戦いでは圧倒的に打ちのめされ、最後の手段として吸収するも、ベジットの策だったために逆に体内への侵入を許し、先に吸収していた悟飯たちを解放され、彼らを吸収する前の状態に戻る。意識を体内に集中して、悟空とベジータの前に現れ、彼らがもう合体できないことを知ると再び優位に立つが、ベジータが弱体化を狙ってブウ(善)を引き剥がそうとすると、「オレがオレじゃなくなる」と取り乱しながら止めようとするが間に合わず、ブウ(善)を引き剥がされた影響で、苦しみながらブウ(純粋)へと変化していった。
※この「魔人ブウ(悪)」の解説は、「魔人ブウ」の解説の一部です。
「魔人ブウ(悪)」を含む「魔人ブウ」の記事については、「魔人ブウ」の概要を参照ください。
魔人ブウ(純粋)
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魔導師ビビディが作り出した当初の純粋体となる真の姿。ビビディすら手に負えない邪悪そのものの存在。ブウ(悪)もこの姿に戻ることは「オレがオレじゃなくなる」と恐れていた。2人の界王神を吸収したことでパワーを減らしてまで手に入れた「心」を再び失った状態。見た目は子供のような小柄な体型をしているが、力を抑える理性や自制心が全くないため、純粋に破壊と殺戮を楽しむ悪そのものの存在である。これまでのブウと違って言葉を話すこともできず、わめき声や笑い声を出すだけである。ブウ(悪)ですら持ち合わせていたミスター・サタンへの温情もこの形態ではなくなった。本能に忠実に動き、行動基準は獣や子供に近いが、ある程度の知性は持ち合わせている。敵を前にして平気で居眠りしていたり、奇声を上げながらゴリラのように胸を叩くドラミングを行ったり、サタンをあえて軽く殴り、いたぶって面白がったり、ブウ(善)を攻撃して嘲笑を浮かべるなど、相手をからかう一面も見せた。戦いにおいては地面や背後から奇襲攻撃を仕掛けるといった戦略的な部分も持ち、アニメでは悟空が特大の元気玉を完成させた際には、動けないベジータを盾にして悟空を攻撃している。 その小柄な姿と他の形態と同じく気が読み辛い性質が相まって、実際戦闘する前には悟空らも当初は過小評価しており、「あれならなんとかなるかも」と言っていたが、その実際の戦闘力は「想像以上」の強さを誇る。悟空に一目で「あんなの跳ね返せねぇ」と逃げるしかないと判断させるほどの光弾を一瞬で作り出したり、フルパワーの超サイヤ人3の悟空を追い詰め、超サイヤ人2のベジータや分離したブウ(善)を圧倒するなどした。アニメでは、界王神界での最終決戦の前に周囲の星や大界王星にも瞬間移動し、パイクーハンやオリブーに圧勝。さらには大界王星をも破壊しようとするが、悟空とベジータがブウをおびき出すために界王神界で気を高めたことから、大界王星破壊を中断し、界王神界に向かった。原作では悟空は開戦と同時に超サイヤ人3のフルパワーで戦うが、アニメではまず超サイヤ人2で戦い、お互いにその実力を探り合った後に超サイヤ人3のフルパワーで戦うといった展開に改変された。 悟空との対決では、序盤こそフルパワーの超サイヤ人3と互角の勝負を繰り広げているように見えたが、全力の悟空に対して魔人ブウ(純粋)は戯れるように戦闘しており、瞬時に全快できる再生能力と予想を超える戦闘能力で、結果的に悟空を追い込み、アニメ版では悟空を気絶させ勝利している。悟空は、時間をかけて気を貯め続けることだけに専念できればブウを完全に消し飛ばして再生不能にできると想定していたが、生きた状態での超サイヤ人3のエネルギー消費と、ブウからの戦闘ダメージが想像以上だったためそこまで気を高めることはできなかった。時間稼ぎで戦うベジータを圧倒し、挑発してきたサタンにも攻撃を加えようとした際、体の中のブウ(善)により拒否反応を起こし、ブウ(善)を口から排出。今度はブウ同士の戦いを繰り広げるが、ブウ(善)すらも追い詰めていった。ナメック星のドラゴンボールの力で復活した全地球人やあの世の閻魔大王たちの元気を限界ギリギリまで集めた、悟空の超特大の元気玉を見たときに焦りの表情を見せながらも、悟空が放った元気玉を押し返しかけるが、ナメック星のドラゴンボールの力で満身創痍だった悟空の体力が全快したことで元気玉を押し返されて敗北し、完全に消滅した。アニメ版では元気玉を押し返して悟空を倒す寸前まで追い詰めたが、ポルンガの願いによって体力を回復された悟空に再び押し返され消滅するという最期を辿った。また悟空の最後の台詞も原作より長めになっている。その後、再び闘いたいという悟空の願いを聞いていた閻魔大王により、地球人のウーブとして転生。純粋な悪であるためにあの世で簡単に浄化され、すぐにウーブに生まれ変わることができた。賃金を稼ぐために参加した第28回天下一武道会で悟空と出会い対決しその後、悟空の新たな弟子に迎え入れられることとなった。 すべての魔人ブウの形態を知る界王神が、2人の界王神を吸収したことによって、パワーを減らしてまで手に入れた心を再び失った「最初の一番厄介な魔人ブウ」であることを認めている(アニメでは「一番厄介でパワーのある魔人ブウ」とも発言している)。また、アニメでは実際闘ってみた後に悟空も「パワー、スピード、回復力、すべてにおいて今までのブウとは段違い」、「オラが今まで闘ってきた中の誰よりも強い」と発言し、ベジータも「最強の魔人」と評している。ナレーションでも「スーパー元気玉でしか葬り去ることはできない」、「純粋悪にして絶対最強の究極魔人」と解説されている。各種書籍では「宇宙最強の敵」、「最も初期の純粋魔人ブウに変化。が、その力はより強力に!」、「驚くべき最強パワーを持つ」、「パワーアップしたブウ」、「魔人最強の姿」などと紹介されている。初見の悟空らの想像を遥かに凌ぐ実力を誇るが、それでも悟空の発言からベジットにまでは及ばない模様。 劇中で使うことはなかったが、魔人ブウが善と悪で分離した際、大界王神が備えていた神力(神の気)とそれに伴う特殊能力が、魔人ブウの純粋体の側に引き継がれていたことが漫画版『ドラゴンボール超』にて判明した。この神力は魔人ブウ(純粋)が悟空の特大の元気玉で滅ぼされたと同時に消滅していたことも明かされた。しかし、魔人ブウの純粋体の生まれ変わりであるウーブに神力の素養は引き継がれていた。なお、悟空たちはこの形態が本来のブウの姿であり、界王神たちを吸収してブウが変身したことは知らなかった。
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