魔人ブウ
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補足
原作では「元気玉」によって倒された唯一の悪役でもある。
本編ではこの名前を言葉遊び扱いされており、ミスター・サタンは「オナラブウ」とシャレを言い[66]、アニメでも悟空から「オナラみたいな名前」と言われた。
作者の鳥山は「もし、もうひとつの『ドラゴンボール』を描くとしたら、サタンとブウのギャグマンガにしたい」と語っている[67]。また、鳥山はお気に入りのバトル2位[68]と、好きなベストバトル5の4位に「魔人ブウ(悪)VSゴテンクス」を挙げている[69]。「この頃わりとのって描いてました[68]」、「ギャグマンガのノリで、変な必殺技を考えたりして(笑)[70]」、「シリアスな闘いより、こういうバカバカしい闘いの方がずっと好き」、「こういう『しょーもなさ』が描いていて楽しい」[69]と鳥山は語っている。鳥山は連載中に「ブウというキャラが勝手に動き出し始めた。ひょっとしたら凄いキャラに成長するかも」とコメントしていた[71][72][73]。
アニメでブウを演じた塩屋浩三は、ブウを演じるまでもグルドなど多くのキャラクターを作中内で演じていた。そのため、「普段の仕事の延長で役を振られたようだった」と語っている[13]。またサタンとの絡みが印象に残っていることもあげており、『ドラゴンボール改』にて再演する際、「この作品は、ミスターサタンと魔人ブウの「友情物語」だと思っているんです」とコメントしている[74]。
鳥山明は「完全体セルのようなカッコいい系のキャラクターは好きではなく描きたくなかった」という理由で、作品の最後を締めくくる敵キャラクターを自分の描きたかった見た目のキャラクターとして、太った「魔人ブウ」をデザインした[75]。また、ブウのモデルは鳥山明の三代目担当編集者の武田冬門であるという説があったが[76]、鳥山自身は「あまり意識した覚えは無い。根本にはあるかもしれないけど、無意識に反映させていたのかもしれない」と語っている[77]。
注釈
- ^ ベジータはこの際悪の心とパワーと限界を超えたパワーをバビディから引き出されていたため。
- ^ アニメでは封印から解かれた後もバビディに「また封じ込められたいのか?!」と脅迫されていたが、建物や列車へ突っ込んでバビディを負傷させようとしたり、遊園地でジェットコースターを追いかけ回している際に意図的にバビディを振り落とそうしており、中でも建物に突っ込む際にブウは怪しげな笑みを浮かべているためこの段階から反逆を企てていたようである。
- ^ ただし、ダメージが大きすぎる場合は回復がやや遅れる。
- ^ アニメでは悟空がベジータに「お前だって気付いているはずだ」と発言している。
- ^ お菓子の形も操ることが可能であり、ブウ(善)とダーブラは本来の姿をモチーフにしたような形のお菓子にされて食べられた。
- ^ サタンがベエのために買ってきたドッグフードを食べた際は「まずい」といって吐き出している。
- ^ 登場当初は「ボク」も使っていた。
- ^ 『ドラゴンボールZ』第246話「バイバイ・バビディ!!魔人ブウ反逆」
- ^ 『ドラゴンボール改』第127話「見え始めた真価 反逆のブウ!」
- ^ アニメではゴテンクスと戦う寸前に自分が襲った船を沈没させた際、海に落ちて溺れていた乗客の男を助けたように見えたが、結局は驚かれたため「嫌いだ」と罵倒して男を殺害する。
- ^ 自分が目を治した盲目の少年から褒められた直後、ご機嫌な様子で町一つ破壊していた。
- ^ アニメでは互いに自分が魔人ブウだと主張し合ったり、技が通用しなかっただけでなく、パンチ数発をかわされただけで息切れする描写が追加された。また、それまでと違い攻撃を受けた時に顔を歪める様子が描かれるなど、急激な弱体化を示唆する演出で描かれた。
- ^ アニメでは、悟空の元気玉のアシストおよびサタンに身動きの取れないベジータを救出させるため自らブウ(純粋)に向かっていった。なおその際、駆け寄って来たサタンをはね退けた。
- ^ ただし、ベジットだけは飴玉に変えられても自我も戦闘力も失わず、小さな飴玉の姿のまま舞空術で自在に飛び回ってブウを翻弄し、体当たりで弾丸のようにブウの体を貫通するなどしたため、苦慮したブウに元の姿に戻されている。飴玉にされている時のベジット当人いわく「おまえの相手は世界一強いアメ玉だぞ?」。また、『GT』ではチョコレートに変えられたサタンが意識を保っていた。
- ^ アニメでは体内で悟空とベジータと戦うシーンが描かれたが、その際にブウ(善)への被害を避けていたことをベジータに気付かれる。
- ^ アニメではベジータのことも覚えていた。
- ^ 原作・アニメ本編ではすでにブウ(無邪気)がバビディを殺害しているため、この形態では対面していない。
- ^ 偽悟飯はショートケーキ、偽ピッコロはシュークリーム、偽ゴテンクスはチョコレートケーキに変化した。
- ^ ゲーム『カカロット』では足蹴りで弾かれた。
- ^ アニメでは悟飯にとどめを刺そうとした際、止めようとするサタンとベエに対し、僅かだが動きを止めながらも、彼らを始末しようとした。
- ^ アニメでは吸収前ブウも原作とは異なり5本指である。鼻に関しては、ベジットとの戦いで鼻血を出した際、ベジットから「前みたいに鼻がないほうが良かったんじゃないか?」と皮肉を言われた。『Z』では「みっともないから拭けよ」に台詞が変更されたが、『改』では原作と同じ台詞となった。
- ^ アニメ版では元気玉を押し返して悟空を倒す寸前まで追い詰めたが、ポルンガの願いによって体力を回復された悟空に再び押し返され消滅するという最期を辿った。また悟空の最後の台詞も原作より長めになっている。
- ^ 原作では老界王神がポタラで合体したキビト神が悟空に加勢しようと意気込んだのに対し「行っても吸収されるのがオチじゃ」と窘められるシーンがある。
出典
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- ^ FOREVER 2004, pp. 159, 「capsule column 5 キャラ名の由来を知りたい!」
- ^ 原作38巻446話
- ^ ベエの時はサタンが悪人を成敗し、一命を取り留めたことで分離はしなかったが、直後にサタンが撃たれて瀕死になったタイミングで分離した。
- ^ 鳥山明「其之四百六十一 こいつが魔人ブウ!?」『DRAGON BALL 第39巻』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、1994年12月7日、ISBN 4-08-851498-X、22頁。
- ^ a b 鳥山明「其之四百六十一 こいつが魔人ブウ!?」『DRAGON BALL 第39巻』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、1994年12月7日、ISBN 4-08-851498-X、24頁。
- ^ a b 鳥山明「其之五百十 ベジータとカカロット」『DRAGON BALL 第42巻』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、1995年8月4日、ISBN 4-08-851090-9、116頁。
- ^ 界王神界にいた悟飯の存在や、地球消滅後にキビト神に救われた悟空たちの存在も感知していた。
- ^ 鳥山明「其之四百八十二 いよいよ完成!超(スーパー)フュージョン!!」『DRAGON BALL 第40巻』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、1995年3月8日、ISBN 4-08-851499-8、144頁。読んだサタンは涙を流していた。
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- ^ 鳥山明、とよたろう「其之三十一 集まれ超戦士たち!」『DRAGON BALL超 第6巻』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、2018年6月9日、ISBN 978-4-08-881501-5、140頁。
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- ^ 『ドラゴンボールZ』第281話「耐え抜けベジータ!!命がけの1分間」
- ^ 『ドラゴンボール改』第153話「勝負は1分間 ベジータ命懸けの時間稼ぎ!」
- ^ 『ドラゴンボールZ』第284話「最後の希望!!作るぜでっかい元気玉」
- ^ 『ドラゴンボール改』第155話「オラに元気を分けてくれ!作るぜでっかい元気玉!!」
- ^ 『ドラゴンボールZ』第285話「超感激!!できたぜみんなの元気玉」
- ^ 『ドラゴンボール改』第156話「世界の救世主はおまえだ!みんなの元気玉完成!!」
- ^ 『ドラゴンボールZ』DVD #47 同梱冊子「DRAGON BALL Z FACT FILE 47」【CHARACTERS FILE 094:魔人ブウ(純粋)】
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- ^ 「神龍通信 第1号 歴代担当者座談会第一回」『ドラゴンボール大全集 1巻』別冊付録。
- ^ FOREVER 2004, pp. 149, 「鳥山明WITHDRAGON BALL」
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