日産・マーチ 日産・マーチの概要

日産・マーチ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/06 07:48 UTC 版)

日産・マーチ
4代目 2013年6月発売型
概要
別名 日産・マイクラ(海外向け)
製造国 日本(3代目まで)
タイ(4代目より)
販売期間 日本:1982年2022年
海外:1983年 -
ボディ
ボディタイプ 3/5ドアハッチバック
4ドアセダン(台湾のみ)
2ドアオープンカー
5ドアステーションワゴン
駆動方式 前輪駆動
四輪駆動(2代目)
四輪駆動(e-4WD)(3代目 -)
系譜
後継 日本:日産・ノート、および日産・デイズ
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概要

登場当時、日産自動車のラインナップで空白となっていた1000ccクラスを埋める小型車(リッターカー)として開発された。日欧両市場での販売を視野に入れており、欧州などいくつかの地域では「マイクラ」(Micra)の名で販売されている。

2代目モデルは日欧でカー・オブ・ザ・イヤーを同時受賞するなど、高い評価を受けた。日本車としては珍しく、フルモデルチェンジのスパンがかなり長い[注釈 1]のも特徴の一つである。ワンメイクレースが行われるなど、手軽なモータースポーツへの登竜門としての一面も持つ。

2017年に発売された5代目モデルは日本には導入されず、従来の4代目モデルが継続販売されていたが、2022年8月末をもって日本国内での販売を終了しモデル廃止となった[1]

欧州の5代目「マイクラ」は2023年7月に販売を終了した[2]。2024年5月現在、メキシコで4代目モデルが「マーチ」として[3]販売されている。

初代 K10型系(1982年 - 1992年)

日産・マーチ(初代)
K10型系
1982年発売型(欧州仕様)
5ドアハッチバック FC 1985年2月発売型(日本仕様)
概要
販売期間 1982年10月1992年1月
設計統括 伊藤修令
デザイン イタルデザイン・ジウジアーロ
ボディ
ボディタイプ 3ドア/5ドアハッチバック
駆動方式 前輪駆動
パワートレイン
エンジン MA10S型 987cc 直列4気筒 SOHC
MA10ET型 987cc 直列4気筒 SOHC
MA09ERT 930cc 直列4気筒 SOHC
MA10E型 987cc ザウルスJr用直列4気筒インジェクション
MA12S型 1,235cc 直列4気筒
変速機 5速MT / 4速MT
3速AT
車両寸法
ホイールベース 2,300mm
全長 3,785mm
全幅 1,560mm
全高 1,395mm
車両重量 635kg
その他
データモデル 1983年型「3ドア G」
販売終了前月までの新車登録台数の累計 63万6899台[4]
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1981年10月に開催された第24回東京モーターショーに「NX-018」の名で参考出品。長期に渡るプレキャンペーンが展開され、一般公募により「マーチ」[注釈 2]という車名が決定された後、1982年10月に発売された。

イメージタレントには近藤真彦が起用され、キャッチコピーは「マッチのマーチ」「スーパーアイドル」(いずれも前期型)だった。

開発は東京都杉並区桃井にあった旧プリンス自動車工業の荻窪事業所で行われ、同所で開発された最後の車種となった[注釈 3]。開発主管は旧・プリンス自動車出身の伊藤修令が務めた。基本デザインは世界的に著名なデザイナーであるジョルジェット・ジウジアーロが行い、生産に向けて社内でデザイン調整が行われた[5]

日産の新型車生産の歴史において特筆すべきこととして、新工場の建設を行い、その村山第3工場=月産能力2万台(当時)の車体・塗装・組立の各生産工程に当時の世界水準を越える216台の産業用ロボットを導入したこと、また自社系列外への発注を行ったこと、新規取引先を拡大したことが挙げられる。これらの努力によりコストの低減と高品質の確保に成功、従来車と比較してより低い価格を実現した。

後年、伊藤は設計・実験・購買など全ての部署を協力させた石原俊の力は凄かったと述懐している[6]

当初搭載されたエンジンはMA10S 987cc電子キャブレターECC仕様(E-K10)。グレードもE(基本性能に徹し、ビジネスユースに特化したモデル)・L(基本的車種でファミリー若者向実用車)・Sトリップメーターを標準装備し、機能、内装の充実を図ったモデル)・G(最上級モデル)の3ドアハッチバック車4種類だけだったが、後にグレードの拡充が図られ、キャンバストップ車や5ドアハッチバック車、MA10ET 987 cc水冷ターボECCSエンジンを搭載した「ターボ」、MA09ERT930cc空冷式インタークーラーダブル過給機付きECCSエンジンを搭載し、ビスカスLSD標準装備のモータースポーツに対応したR、そのグランドツーリング版のスーパーターボなどの車種も登場した[注釈 4]

主な派生車種は、パイクカーの「Be-1」(BK10型、MA10Sエンジン搭載)・「パオ」(PK10型、MA10Sエンジン搭載)・「フィガロ」(FK10型、MA10ETエンジン搭載)や、レーシングフォーミュラーカーの「ザウルスジュニア」(NSJ-91型、MA10Eエンジン搭載)などが挙げられる。パイクカーの人気は高く、特にBe-1は中古車市場にリセールしたほうが本体購入価格より倍近い値段がつくということで「財テクカー」と呼ばれた。

年表

1978年初頭
日産自動車、リッターカーの開発に着手。
1979年
リッターカー開発プロジェクト「KX計画」を日産自動車の石原俊社長(当時)直轄化の元でスタート。
1981年10月30日 - 11月10日
第24回東京モーターショー(東京都中央区晴海)でFF1000CC乗用車、「NX.018」参考出品。
1981年10月29日 - 1982年1月15日
車名の募集キャンペーンを実施、全国からの応募数は、565万通に及んだ。
1982年3月13日
午後4時に東京都中央区銀座にある日産自動車本社にて、K10型マーチの新車発表記者会見が行われた。この模様は日本テレビ系列(NNN)にて放送された特別番組「輝け!新車争奪スーパークイズ」(司会:関口宏ロイ・ジェームス)においてテレビ生中継生放送)され、「小さなボディーに大きな可能性を秘めた車」「国際販売戦略車種」との発言があった。
1982年10月
K10型マーチ発売。
1983年4月
3ドアハッチバック「G-COLLET」仕様車追加(4MT/3AT車)。
1983年7月
日産50周年記念限定車、50スペシャルII を限定2000台で販売。特別装備として、フロントグリルに50周年記念エンブレム、50周年記念専用デザインキー、ドアミラー(電動リモコン式)、ブロンズガラスシールド、専用ボディカラー、アクセント・ピンストライプ、155SR12サイズのラジアルタイヤなどを採用。
1983年9月
5ドアハッチバック新設定、「FT」・「FC」仕様追加(4MT車にはFT・FC、5MT車にはFT、3AT車にはFT・FCが用意された)、3ドアハッチバック車「G-1」仕様新設定(標準装備としてタコメーターのほか後部がチルト、なおかつ脱着可能な2ウエイ式ガラスサンルーフを設定。※5MT車)。
1983年10月
第25回東京モーターショーにCMで使用したマーチスーパーシルエット(Gr.5)レース仕様を出品。車両はイメージタレントの近藤真彦の為に製作された。なおエンジンはチューンナップされたE15型(1500cc・最高出力160ps)に換装。競技には使用されず、プロモーション(PR)モデルであった[7]
1984年
日産伝統の入門レースカテゴリー、K10型マーチでのワンメークレース「マーチカップ」開催。
1984年2月
タコメーター、および手動式リモコンドアロック(集中ドアロック)を標準装備した5ドアハッチバック車の最上級車種、「FV」仕様車追加(4MT車/5MT車/3AT車)。
1985年2月
マイナーチェンジ。車体の一部変更。「ターボ」MA10ETエンジン搭載車を追加 (5MT/3AT)。コレットの4MT車にスロープストッパーを採用、MT車でも登坂路の坂道発進を容易にする補助装置として、従来のブレーキシステムにプレッシャーホールドバルブを追加設定。MA10Sでは三元触媒に統一。3ドアハッチバック車ではコレット仕様パワーステアリング車を新設定し、S仕様の4MT車・G仕様5MT車・S仕様3AT車が廃止され、5ドアハッチバック車では、FV仕様4MT車・FT仕様5MT車が廃止された。
1986年3月
特別限定車「ターボ・ホワイトセレクト」仕様車発売。
全国限定1500台。特別装備としてボディをホワイトで統一、ブロンズカラーガラスシールド、W・Sマーク入りボディステッカー、W・Sマーク入り3本スポークステアリング、フロントバケットシート、専用フルクロス布地(グレーカラー斜めストライプ)、などを装備。
1986年9月
PUMPS!(パンプス)仕様車の追加。特徴として、メインシート表地の着替え選択が可能。メインシートカラーはシャーベットトーンの7色で、前/後席ワンセット分と着替え用の前席分が標準装備で、しかもセパレートタイプ、別売でシート表皮の購入が可能、色の組み合わせは無限大に近く、ファスナー固定の上、洗濯可能である。
シートカラーバリエーションは、ハーバーブルー、クレープイエロー、ポーラブルー、シェルピンク、コスモグリーン、パンプキンイエロー、ピーコックブルーがあった。
1986年
全日本ラリー選手権Aクラスに参戦しドライバーズチャンピオンを獲得。
1987年
WRC第4戦、第35回サファリラリーにてNRS(ニッサンラリーサービス)がマーチターボ三台体制で参戦。
1987年
草の根モータースポーツ振興のためのワンメイクレース「マーチ・リトルダイナマイトカップ」が始まった。車は参戦者へレンタルマシンで提供される。NISMO製作で、エンジンは全回転域での過給コントロールのため、低域をスーパーチャージャーに、高域をターボチャージャーに受け持たせた画期的な仕様で、排気量987ccにして110psを発生。これを開発ベースとし、後にMA09ERTエンジン(930cc)のマーチRやマーチスーパーターボが市販されるようになった[8]
1987年1月
パイクカー第一弾「Be-1」BK10型、MA10Sエンジン搭載車発売。ただし、キャンバストップは3月発売。
1987年6月26日
同月29日にかけて、WRC第7戦オリンパスラリー(アメリカ)にてマーチターボ中村善治/村瀬晴信組で参戦。16位完走。
1987年8月
「キャンバストップ」仕様車の追加。G-1仕様車の廃止。全車に、パワーステアリングをメーカーオプションで拡大設定(L仕様5MT車を除く)。車体色に新色を大量に採用、内装はトリム・シート生地の変更(ターボ仕様車を含む)。MA10ETエンジンは、空燃費比最適制御によりEGR装置を廃止。
1987年
全日本ラリー選手権Aクラスに参戦しドライバーズチャンピオンを獲得。
1988年1月
3ドアハッチバック車、i.Z(アイ・ズィー)仕様車発売。
パイクカー第2弾、3ドア2ボックス「パオ」PK10型、MA10Sエンジン4MT/3AT搭載車発売。
1988年4月
特別仕様車「ディノス バージョン」発売。
1988年8月
モータースポーツ活動の対応車種、「R」MA09ERT(930cc)ダブルチャージエンジン搭載、5MT仕様車限定発売。主に国内ラリーで活躍。マーチRのデザインは後期型デザインではなく中期型デザインを生産終了まで継続。
1988年
WRC第36回サファリラリーでマーチターボ、JH.ヘイズ/A.Levian組が総合10位A3クラス優勝。
1989年
WRC第2戦、モンテカルロラリーでマーチターボ参戦、ドライバーはP.エクルンド
WRC第4戦、サファリラリーでマーチターボ、L.モーガン/L.マローテ組が女性コンビながら、総合12位、クラス優勝。
WRC第13戦、RACラリーでマーチターボ、P.エクルンド/D.ウィトッグ組で参戦、総合21位、クラス3位。
WRC第6戦、アクロポリスラリー、マーチスーパーターボ、P.エクルンド/B.セデルベルグ組が総合10位、クラス優勝。
MA09ERT搭載のEK10FR型マーチRが全日本ラリー選手権シリーズ優勝(Bクラス: 1001 cc 以上 1600 cc 未満クラス)。
WRC第7戦、ラリー・オブ・ニュージーランドでマーチスーパーターボ、P.デビット/W.ジョーンズ組、グループ.N、総合3位、クラス2位獲得。
1989年1月 後期型
マイナーチェンジ。5ドアハッチバック車i.Z仕様発売。「スーパーターボ」(E-EK10型)5MT/3AT発売。L型5速専用エンジンの廃止。車体の一部変更。コレット・パンプス仕様車にスロープストッパーを標準採用。メーカーオプションとして脱着式ガラスサンルーフの設定をパンプス・コレット・ターボ・スーパーターボに、電動キャンバストップの設定をパンプス・コレット・ターボに、デュアルエキゾーストパイプをRに加え、ターボ・スーパーターボにそれぞれ採用。「L」・「G」・「キャンバストップ」・「FC」仕様車の廃止。
1990年1月
i.Z仕様車・ターボ仕様車一部変更。
1991年
MA10Eエンジン搭載、レーシングフォーミラー車「ザウルスジュニア」登場。ザウルスJrカップ発足。
1991年1月
3/5ドアハッチバック車「i.z-f」仕様車発売。
1991年2月
パイクカー第3弾、2ドアオープントップ「フィガロ」FK10型、MA10ETエンジン(987cc)3AT搭載車発売。
1991年12月[9]
生産終了。以後は在庫対応分の販売のみとなる。
1992年1月
フルモデルチェンジで3/5ドアK11型マーチへ移行によりK10型販売終了。

車種構成

1982年新発売(3ドアHBのみ設定)

  • E (4MT):Easy drive、車の基本性能に徹した車
  • L (4/5MT/3AT):Luxury、マーチの基本的な車種でファミリー・若者向け実用車
  • S (4MT/3AT):Sufficient、機能、内装の充実を図り実用性に富んだラグジュアリーカー
  • G (4/5MT/3AT):Grand、スポーティムードの最高級車でマーチのイメージリーダーカー

1983年4月

  • COLLET (4MT/3AT)追加:ファッショナブルスタイルと豪華装備、ラグジュアリーな3ドアHB

1983年9月

  • 5ドアHB追加:FC (4MT/3AT)、FT (4/5MT/3AT)
  • 3ドアG-1 (5MT)追加:スポーティな3ドアHB

1984年2月

  • 5ドアFV(5MT/3AT)追加:豪華装備の5ドアHB

1985年2月マイナーチェンジ(中期型)

  • 3ドアHB:E、L、G、COLLET、G-1、ターボ
    • Eは旧専用グリルのまま
    • G-1はターボと同形状のリアスポイラー付
    • 3ドアHBの「ターボ」を追加
  • 5ドアHB:FC、FT、FV

1986年9月

  • 「パンプス」追加

1987年8月マイナーチェンジ

  • 3ドアHB:E、L、G、パンプス、コレット、キャンバストップ、ターボ
    • 3ドアキャンバストップを新規追加
    • 3ドアG-1仕様は廃止
  • 5ドアHB:FC、FT、FV

1988年1月

  • 3ドアi.z追加

1989年1月マイナーチェンジ(後期型)

  • 3ドアHB:E/i.Z (4MT/3AT)、パンプス/COLLET/ターボ/スーパーターボ (5MT/3AT)、R(5MT、モータースポーツ専用車両)
  • 5ドアHB:i.Z (4MT/3AT)、FT/FV(5MT/3AT)
    • 3ドア「スーパーターボ」と5ドアi.Z追加。

1991年1月

  • 3/5ドア「i.z-f」追加

限定車

  • アニバーサリーバージョン(マーチ50スペシャル)
    • 1983年6月発売。すべて3ドアで車種記号は9K10GL9(4MT)、K10FL9(5MT)、K10AL9(トルコン付)。
  • ターボ・ホワイトセレクト仕様
    • 1986年4月発売。車種記号は04ZK10FTEH1、04ZK10FTEH1R、04ZK10FTEH1W、 04ZK10ATEH1、04ZK10ATEH1R、04ZK10ATEH1Wの6型式。
  • ハッチバック3ドア1000L
    • 1987年10月発売。関東地区向け限定車。MA10。車種記号 03ZK10BiP(4MT)/03ZK10ABiP(AT)
  • ハッチバック5ドア1000ディノスバージョン
    • 1988年4月発売。車種記号 K10LP2 MA10 AT 5HB・FC・AT
  • ハッチバック5ドア1000 秋田県向(トルコン付)
    • 1988年8月発売。車種記号 04ZK10LAi P MA10 AT 5HB・FC・AT

R

日産・マーチR
概要
販売期間 1988年8月 - 1991年12月
ボディ
乗車定員 2/5名
パワートレイン
エンジン MA09ERT 930cc 直列4気筒 SOHC
変速機 5MT
サスペンション
ストラット式独立懸架
4リンクコイル式
車両寸法
ホイールベース 2,300mm
車両重量 740kg
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Rは、初代マーチの競技車両ベース向けのグレードである。3ドアハッチバックのみの設定であった。

主に全日本ラリー選手権で活躍した。スーパーチャージャーターボチャージャーのツインチャージャー複合過給機システム、ダブルチャージエンジンシステムを日本初搭載し、車両装備によってタイプ1から3までバリエーションが存在した。専用で超クロースレシオの5速MTを装備していた。ビスカスカップリングLSDを標準装備。リアのみ、サスペンションに専用外径(22 mm)スタビライザーを装備。

事後交換を前提としている為に、シート(5ドア車と同型)・タイヤ・ホイールは基本車両となったK10型マーチのベースグレードの安価なパーツが装備されている。内装もセミトリムと簡素である。また、補機類装着スペースの関係から、パワーステアリングが省略されている。

ノーマル車を除いてタイプ1から3までは、乗車定員が2人であった。型式はE-EK10FR。

ラリーパーツ

  • ニスモ製ロールバー(ノーマル車を除く)
  • ニスモ製大型フォグランプ(ノーマル車を除く)
  • ニスモ製マッドガード(フロント・センター・リヤ)(タイプ1・タイプ2に標準装備)
  • ニスモ製専用ステアリングホイール(タイプ1・タイプ2に標準装備)
  • ニスモ製革巻きシフトノブ(タイプ1、タイプ2に標準装備)
  • ニスモ製フルハーネスシートベルト(タイプ1に標準装備)
  • 専用トリコロール大型カラーリング(タイプ1に標準装備。注、それ以外は車体色が♯531白、バンパーは黒)
  • オイルクーラー(ノーマル車はオプション装備、タイプ1, 2まで標準装備)
  • オーテックジャパンオプション(注、オイルクーラー装着の場合、エアコン装着不可)

※「ニスモ製品」はオーテックジャパンにて装備した。

なお、競技専用車両のため、メーカー保証の内容が異なっており、車両登録は無改造のノーマル車を除いて、当時の改造申請に基づき車両の持ち込みで手続きを行う必要があった。

ターボ

日産・マーチターボ
概要
販売期間 1985年2月 - 1991年12月
ボディ
乗車定員 5名
ボディタイプ 3ドアハッチバック
駆動方式 前輪駆動
パワートレイン
エンジン MA10ET 987cc 直列4気筒 SOHC
最高出力 76PS/6,000rpm
(ネット値)
最大トルク 10.8kgm/4,400rpm
(ネット値)
変速機 5MT(フロア)
3AT(ニッサンマチック・フロア)
サスペンション
独立懸架ストラット式
(ネガティブスクラブサス)
スタビライザー付4リンクコイル式
車両寸法
ホイールベース 2,300 mm
全長 1型:3,730 mm
2型:3,735 mm
全幅 1型:1,570 mm
2型:1,560 mm
全高 1型:1,385 mm
2型:1,390 mm
車両重量 1型
710 kg(5MT)
730 kg(3AT)
2型
720 kg(5MT)
740 kg(3AT)
その他
バッテリー容量 12-30 V-Ah
使用燃料・
タンク容量
無鉛レギュラー・40 L
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概要

1985年2月、K10型マーチのマイナーチェンジで「ターボ」を追加。3ドアハッチバックのみの設定で、MA10ET型987 ccターボエンジンを搭載した。K10型は1991年12月に販売終了したが、1992年1月登場の2代目マーチ(K11型)以降の後継車にはターボは設定されていない。駆動系はワンランク上のパルサー用を流用したと伊藤は発言している。[6]

略歴

  • 1985年2月 マイナーチェンジで3ドアハッチバック「ターボ」追加。
  • 1987年8月 マイナーチェンジ。新車種キャンバストップ仕様車の登場にともない「ターボ」の内装や機構など一部変更とパワーステアリング装着車の拡大(メーカーオプション)。
  • 1989年1月 マイナーチェンジでK10マーチシリーズ後期型へ。
  • 1991年2月 同型エンジン搭載のパイクカー第3弾、フィガロ発売。
  • 1991年中期頃 販売終了。

初期型

1985年2月登場。車種記号はK10GFTI (5速MT)、K10GATI (3速AT)。

登場時ふたつの日本初、1000 cc4気筒ターボ、日本初、1000 ccターボ オートマチックと謳われ、キャッチコピーは、"遊iNgターボ"、"I am"、"街の太陽"などがあり、当時のイメージタレント近藤真彦が生き生きと前面に押し出され、ムードを盛り上げていた。

他グレードの燃料供給装置が電子制御キャブレター (ECC)に対して、今まで上級車のみの採用であったマイコン制御による、エンジン集中制御システム(ECCS エックス)の採用、新開発の小型ターボチャージャーにより、最高出力85 ps、最大トルク12.0 kg・mを出した(ノンターボ型は57 ps, 8.0 kg・m)。新設計のUターン型ロングインテークホールドや、4連サイアミーズシリンダーブロックの採用により、低速トルク向上を図り、ダッシュ力を高めている。この出力に合わせて、足回りもファインチューニング、タイヤホイールもサイズアップ、マフラーのデュアルエキゾースト化。外装も専用エアロパーツや、フロントバンパー下に専用丸形ハロゲンフォグランプが採用されていた。

内装も専用メーターフードの採用により、合体ロボ感覚のコクピットを演出していた。向かって左に燃料計、右に水温計を配し、独立シェルに覆われ、メインメーターも、タコメーターがアナログ式、スピードメーターがオレンジのデジタル式としたハイブリッドメーターを採用。専用デザインのステアリング中央には、エンジンの性能曲線グラフを配している。シートも、ハイバックのバケットタイプを採用、ブラックを基調とし、明るめなオレンジのアクセントと新デザインのTURBOの文字を織り込んでいる。

主要装備
  • 大型ハロゲンヘッドランプ
  • 丸形ハロゲンフォグランプ
  • 電動リモコン式ドアミラー
  • ハイブリッドメーターパネル(液晶デジタル式スピードメーター/アナログ式タコメーター)
  • ブースト計
  • 小径三本スポークステアリング
  • フットレスト
  • ガングリップシフトノブ (5MT)
  • バケットシート
  • ターボ専用デザインフロントグリル
  • エアロスポーツバンパー
  • サイドマッドガード(サイドステップ)
  • リアスポイラー
  • デュアルエキゾーストパイプ
  • フルホイールカバー
  • 前輪ベンチレーテッドディスクブレーキ
  • リアスタビライザー
  • 165/70HR12スチールラジアルタイア
オプション
  • ガラスサンルーフ
  • 175/60R13 76Hスチールラジアルタイア&13インチアルミロードホイール(タービンイメージと8ビートの音符をデザインしたZ1タイプのシルバー切削仕上げ、とフィンタイプ、シャンペンゴールドとホワイトカラー2種はメーカーオプション)。
  • AMラジオ
  • AM/FMマルチラジオ付カセットステレオ
ボディカラー/内装色
  • ♯002ホワイト/ブラック
  • ♯013レッド/ブラック
  • ♯826ブラックメタリック/ブラック
  • ♯137ダークブルー&ホワイト/ブラック(特別塗装色、上面ダークブルー、下面ホワイトのツートーン)
  • ターボ専用アクセントストライプ(※外板色がモノトーンの場合とツートーンの場合で、色、形状が異なる)
  • シートはシンカーパイル・平織。
主要諸元

寸法

  • 室内寸法 長×幅×高 [mm]: 1715 ×1305×1145
  • トレッド前/後 [mm]: 1350/1330
  • 最低地上高 [mm]: 150

性能

  • 登坂能力 (tan)θ: 0.62
  • 最小回転半径 (mm): 4.7
  • 燃料消費率 : 10モード(運輸省審査値)km/L(5MT/3AT)、18.8/15.8、60 km/h 定置走行 km/l(5MT/3AT)、30.2/25.6

諸装置

  • クラッチ形式: (MT)乾燥単版ダイアフラム、(AT)トルクコンバーター
  • ステアリングギア方式: ラック&ピニオン
  • 主ブレーキ(前/後): ベンチレーテッドディスク式(セミメタルブレーキパッド)/リーディングトレーリング式
  • 駐車ブレーキ: 機械式後2輪制動
  • タイヤ(前/後): 165/70HR12

ターボ1型「マイナー」

1987年8月、マイナーチェンジ。

ターボの変更点
  • 新形状デザインのステアリングホイールの採用、シートパターン及び表皮材の変更。
  • パワーステアリング装着車の設定(ラインオプション)。
  • MA10ETエンジン搭載車はパワステ追加に伴い、アイドル回転数補正補助の変更と空燃比の最適制御により、EGR装置を廃止。
  • ターボのボディはドア下端にターボストライブを採用、またバックドア上端にターボストライプと同デザインのターボロゴステッカーを装着。
  • ターボ車フルカラー仕様をオプション設定。ドアミラー、サイドマッドガード、ホイールカバー、リヤスポイラー、リアライセンスランプ、及びフルバンパーのフルカラー化を行い、グレードアップ感アップ、イメージアップを図った。
  • 内装は平織り/トリコットから新規に平織りに変更。
ボディカラー/内装色
  • ♯531クリスタルホワイト
  • ♯532ブラックメタリック
  • ♯BG1グレーイッシュグレーメタリック 
  • ♯5G4ブラックメタリック/シルバーメタリックツートーン
  • 内装色はブラックを基調とした。 

後期型

1989年1月マイナーチェンジ。車種記号はK10GFTP(5速MT)、K10GATP(3速AT)。

エンジンはMA10ET、排気量987cc、出力76ps(NET/ネット値)。

概要

1989年1月、K10型マーチのマイナーチェンジ。大まかにはフロントグリルの意匠形状変更、前/後バンパーの形状変更を行った。ターボは、前期型のような派手さは影を潜め、外見上、スーパーターボと同じ、リアスポイラー、デュアルマフラーが付くに留まり、専用チッピングガードの採用、ボディサイドのウレタンモールを廃したのみ、ともすれば、ノーマルグレードとあまり変わらない外見になった。

内装は、K10型マーチのトップガンであるスーパーターボと同じシート、ステアリング、メーターパネル、ドア内張りとなり、スーパーターボ/Rに設定の時計、電圧計、ブースト計の中央別置き三連メーターが取り去られる形になっている。エンジンは、コンパクトで高性能なMA10ET、従来のMA10Sをベースに水冷式ターボチャージャーを装着。燃料装置や点火時期、空燃費などをマイコンでコントロールするECCS(エンジン電子集中制御システム)を採用。燃料噴射システムも各シリンダーが吸入行程に入るのに合わせて順次噴射するシーケンシャルインジェクションを採用し、パワーと経済性を両立させている。

主な標準装備
  • 電動リモコンドアミラー
  • AM/FM電子チューナーラジオ一体式カセットデッキ(ドルビー付き)
  • 本革巻き3本スポークステアリング
  • パワーステアリング
  • フロントローバックバケットシート
  • マッドガード(フロント・リア)
  • リアスタビライザー
  • 165/70R12 77Hラジアルタイヤ
ボディカラー
  • #531クリスタルホワイト
  • #549シルバーメタリック
  • #532ブラックメタリック
  • #TH9トワイライトブルー
内装
  • トリコット(シート表皮メイン部)
オプション
  • ガラスサンルーフ(メーカーオプション)
  • サイドシルプロテクター(メーカーオプション)
  • 電動リモコンキャンバストップ(ワンタッチ機構付き)(メーカーオプション)
  • 175/60R13 76Hラジアルタイヤ(アルミとセット)
  • 13インチアルミロードホイール(シルバー切削仕上げ/ホワイト)
主要諸元

寸法

  • 室内寸法、長×幅×高 [mm]: 1715×1305×1145
  • トレッド前/後 [mm]: 1350/1335
  • 最低地上高 [mm]: 150

性能

  • 最小回転半径[m]: 4.7
  • 燃料消費率 : (10モード運輸省審査値) [km/L]: (5MT)18.0(3AT)14.2、
  • 60km/h定地走行(運輸省届出値) [km/L]: (5MT)28.4(3AT)24.1)

諸装置

  • ステアリングギヤ形式、ラック&ピニオン式
  • 主ブレーキ(前/後)、ベンチレーテッドディスク式/リーディングトレーリング式
  • タイヤ(前/後)、165/70R12

スーパーターボ

日産・マーチスーパーターボ
概要
販売期間 1989年1月 - 1991年12月
ボディ
乗車定員 5名
ボディタイプ 3ドアハッチバック
エンジン位置 フロント
駆動方式 前輪駆動
パワートレイン
エンジン MA09ERT 930cc 直列4気筒 SOHC
変速機 3AT (GAR) /5MT (GFR)
サスペンション
独立懸架ストラット
4リンクコイル
車両寸法
ホイールベース 2,300mm
全長 3,735mm
全幅 1,590mm
全高 1,395mm
車両重量 770kg
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1989年1月発売。K10型マーチに設定されていたホットハッチグレードのひとつである。型式はE-EK10型で車種記号は5MTがEK10GFR、3ATがEK10GARである。

1988年8月に発売された競技専用車の「R」をベースに、1989年1月に発売開始された一般向けモデル。3ドアハッチバックのみ設定。型式はE-EK10。国際モータースポーツ規約の過給係数(1.7倍)、または国内競技の過給係数(1.4倍)を掛けた際に1,600ccクラス内へ収まるよう、ベースとなった自然吸気モデルのMA10S型エンジン (987cc) に比べて排気量をダウンさせ、930ccとなっている。

「R」と同じMA09ERT型エンジンを搭載し、最高出力110ps/6400rpm、最大トルク13.3 kgf·m/s (4800rpm)を発生するエンジンは、量産車には珍しくターボチャージャースーパーチャージャーの2種類の過給機を搭載し、日産は「ダブルチャージ」と呼称していた。これにより低回転域ではスーパーチャージャーによる瞬発力を、高回転域では余裕のある最高出力を得ることに成功しているが、一方で両機器を積んだことでフロントヘビーの原因ともなっている。機構が複雑であるため、故障の際に修理費が高くつくなどの理由により、販売面では成功したとは言えなかった。そのため次期モデルには設定されず1代限りで廃止となった。

5MT車にはビスカスカップリングLSDを標準で搭載するほか、MA10SではECC (EGR) 、電子制御キャブレターによる気化器が採用されていたが、スーパーターボでは全電子化されたEGI(ECCS)制御のインジェクター仕様であった。また、補機類装着スペースの関係から、パワーステアリングが省略されている。

デザインと装備

外観は従来のスポーティイメージのエアロ感覚ではなく、ラリー車の持つコンパクトで力強い新しいスポーティさを表現している。専用フードバルジ、専用フロントグリル、専用大型樹脂バンパー、サイドマッドガード(サイドシルプロテクター)、ルーフスポイラー、フルホイールカバーが特徴的である。

本皮巻き3本スポークステアリング、別置三連メーター(SC作動検知LED付き、ブースト計、電圧計、時計)、回転計付きメーターパネル、フロントローバックバケットシート、F/RスタビライザーΦ26/Φ18、デュアルエキゾーストパイプ、フットレストがスーパーターボ装備アイテムである。

メインオプション

  • ガラスサンルーフ (メーカーオプション)、
  • 13インチアルミロードホイール (シルバー切削・ホワイト)

ボディカラー

  • #532ブラックメタリック
  • #531クリスタルホワイト
  • #TH9トワイライトブルー
  • #FH1アクティブグリーン
  • 内装はブラックを基調として内側をシルバーグレー調とした。

特記

  • ヘッドランプは60/55wのイエローバルブ標準装備
  • リフレクター可動式フォグランプ(55w)は無色バルブ装備
  • 1989年のマーチスーパーターボCM曲はケニー・ロギンスの「デンジャー・ゾーン」(CMでは別アーティストのカバー版を使用)。

2代目 K11型系(1992年 - 2002年)

日産・マーチ(2代目)
K11型系
1992年1月発売型
1999年11月発売型
概要
販売期間 1992年1月 - 2002年3月
ボディ
ボディタイプ 3ドア/5ドアハッチバック
2ドアオープンカー
5ドアステーションワゴン
4ドアノッチバックセダン台湾製)
駆動方式 前輪駆動 / 四輪駆動
パワートレイン
エンジン CG10DE型 997cc 直列4気筒 DOHC
CG13DE型 1,274cc 直列4気筒 DOHC
CGA3DE型 1,348cc 直列4気筒 DOHC(1999年型以降)
変速機 CVT
4速AT
5速MT
車両寸法
ホイールベース 2,360mm
全長 3,720mm
全幅 1,585mm
全高 1,430mm
車両重量 750 - 1,030kg
その他
データモデル 1996年型「コレット」
販売終了前月までの新車登録台数の累計 106万4432台[10]
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1992年1月、初のモデルチェンジを受けて2代目に移行する。ボディ形式は初代に引き続き3ドアと5ドアのハッチバック型、後期型にはワゴン型「マーチBOX」やオープンモデルの「カブリオレ」もラインナップされていた。また、台湾オリジナルモデルとして、3ボックス(ノッチバック)型のセダンや国内仕様のボレロやルンバに似たクラシカルモデル「ベリータ」(VERITA)があった。

1998年には派生モデルとして、初代・Z10型キューブが生まれている。

フルCセグメントクラスのセダンの初代・P10型プリメーラフルBセグメントクラスのハッチバック、およびセダンの4代目・N14型パルサーと同じく、日欧両市場を主要マーケットとして、欧州車と比肩しうる性能や快適性、合理的なパッケージングを実現することを目標として開発された。「安かろう悪かろう」とスタイルを強調した「スモールキャビン」が普通であった当時の日本製コンパクトカーの中では異彩を放つ存在であり、日本におけるコンパクトカー市場の革命児とまで称された[注釈 5]

プラットフォーム及びエンジンは新開発され、1.0/1.3LのCG型エンジンを搭載、5速MT/4速ATに加えて、資本提携で事実上傘下に収めていた富士重工業(現・SUBARU)から供給を受けたN-CVTを組み合わせていた[注釈 5]CVTの採用は日産では初である。なお、マーチBOXにはニーズを考慮してか5MTは一切設定されず4ATかCVTを選択できた。

日本市場での販売実績は、モデルサイクル全般にわたって堅調なもので、マーチに対抗できる商品力を持つ競合車が1995年の5代目トヨタ・スターレット1996年ホンダ・ロゴマツダ・デミオ[注釈 6]1998年ダイハツ・ストーリア/トヨタ・デュエットまで登場しなかったことや、バブル崩壊に伴い、コンパクトカーの経済性が見直されてきたことなどの要因から、登場から4年後の1996年度にはそれまでの記録を更新する142,000台を販売し、ライバル車が新型となってマーチより商品力が向上したものの、マーチの人気は非常に高く好調な販売が晩年まで続いた[注釈 7]。当時の日産は莫大な有利子負債を抱え、深刻な経営状態となっていたが、その時期を支えた車種の一つである。このモデルから、日産で初めて、全店舗併売された。

その後トヨタ・ヴィッツ、ホンダ・フィットスズキ・スイフトなど、競争力の高いコンパクトカーが他社から続々と登場したこともあり、販売台数は若干落ちたものの、2001年製の最終モデルでも月間5,000台程度の安定した販売実績を残している。生産工場はK10型同様村山工場であったが、閉鎖後は追浜工場に移管された。

2代目マーチの基本コンポーネンツを流用して開発された車種も複数ある。1998年に誕生したトールワゴン・初代「キューブ」の他に、レトロ風のメッキグリルを持ち、リアオーバーハングを延長し独立したトランクルームを備え、前後をバンデン・プラ風に仕立てた「コペル・ボニート」(ミヤセ自動車)、「ビュート」(光岡自動車)、エンジンチューン、機能的なエアロパーツを外装に持つトミーカイラ「m13(初代)」(トミタ夢自動車)、クラシカルな外観を持つ「トキオ・プリンセス」(ムーク)や、日産と無印良品とのコラボレーションモデル「Muji Car 1000」も生まれている。

受賞歴

K11型の評価は日本国内外ともに高く、日本カー・オブ・ザ・イヤー(1992)、RJCカー・オブ・ザ・イヤー(1992)をダブル受賞、欧州でも欧州カー・オブ・ザ・イヤー(1993)を日本車としては初めて獲得する快挙を成し遂げた[11]。これら3賞を同時受賞した日本車は1999年登場のヴィッツ(欧州名・ヤリス)まで登場しない。

年表

1992年1月24日
初のフルモデルチェンジ[12]
1992年4月
最廉価グレードの「E」を追加。
1992年8月
英国サンダーランド工場で現地生産を開始。
1993年1月11日
一部改良。装備の充実化や、ボディカラーにモーブグレーグラファイトパールと入れ替わる形で新たにスーパーブラックの追加設定。1.0LエンジンにN・CVTを組み合わせた「B」追加。また、「E」のAT車が廃止された[13]
1993年4月22日
欧州、日本、RJCの各COTY受賞を記念した特別仕様車「V3 AWARD」設定。ボディカラーは黒と赤の2種類のみ。なお、同年6月末までの期間限定販売となる[14]
1993年11月
一部改良により、助手席エアバッグ設定、エアコンの冷媒を新冷媒に変更。1.0Lモデルが全車、タイヤとホイールのサイズがそれぞれ12インチから13インチに変更され、トリップメーターが全車に標準装備[注釈 8]となる。これに伴い「アウトストラーダ」(5ドア専用グレード)、「i・z セーフティグリップパッケージ仕様車」を追加、および「E」を廃止。なお、アウトストラーダとはイタリアの高速道路の意。
1994年3月
台湾市場にて4ドアセダンを発売。5ドアハッチバックをベースに、後部を300 mm伸ばし全長3995 mmとした[15]
1994年12月15日
一部改良。運転席SRSエアバッグを全車標準装備化するなど安全装備を中心とした装備の充実化。「アウトストラーダ」に5速MT車を追加[16]
1995年4月17日
運転補助装置付きモデル「アンシャンテ」がオーテックから発売[17]
1995年12月4日
一部改良。内外装意匠の一部変更のほか、装備の充実化、新色の追加などを行った。また、1.0Lの3ドアに「G」を追加。[18]
1996年6月10日
オーテックジャパンより、レトロ調特別仕様車「タンゴ」を発売[19]
1996年6月26日
特別仕様車「F」設定[20]
1996年10月14日
特別仕様車「D」設定[21]
1996年11月1日
マーチ誕生15周年を記念した特別仕様車「コレット」設定。翌年3月末までの期間限定販売となる[22]
1997年5月26日
マイナーチェンジ。ほぼ全車[注釈 9]にデュアルエアバッグ、ABSを標準化。インパネは助手席エアバッグの装着に伴い形状が変更される。外観の変更点としてグリルがフード一体型に変更された。特別仕様車の「コレット」はカタログモデル化[23]。以後「i・z - f」に代わって主要グレードになる。
1997年8月20日
電動ソフトトップを持つオープンモデル「マーチカブリオレ」が登場[注釈 10][24]
1997年10月14日
丸型ヘッドランプとメッキグリルを持つレトロ調特別仕様車「ボレロ」を設定[25]
1997年12月4日
1960年代英国風テイストの「ジューク[注釈 11]」追加。赤と黒のツートンカラーが特徴[26]
1998年1月20日
「A」および「ジューク」の1.3Lモデルに4速AT車が追加。また、「ジューク」と同様の内装(ブラックの内装色、本革巻き4本スポークステアリングホイール、メーターパネルのレッド加飾、本革・エクセーヌコンビシート、赤色のフロアカーペット)を「A」「コレット」においても「インテリアパック」としてオプション設定した[27]
1998年4月
英国生産モデルに、プジョー製1.5L TUD5型ディーゼルエンジンを搭載[28]
1998年10月[29]
カブリオレ廃止。
1998年11月4日
コレットをベースに専用シートクロスやカラードドアハンドル&ライセンスランプカバーなどを装備した「コレットL」を追加。同日、オーテックジャパンにより丸型ヘッドランプとメッキグリルを備えたレトロ調特別仕様車「ルンバ」を設定[30]
1999年9月
英国生産モデルが、累計生産100万台を達成[31]
1999年11月9日
マイナーチェンジ[32]。1.0L CG10DE型の出力向上、1.3LエンジンのCGA3DE型への変更を実施。無段変速機「Hyper CVT」搭載モデルやマーチとしては初の4WD車も設定された。外観の変更点としては、ヘッドランプのレンズがマルチリフレクター化された点と、テールランプ造形が変更された点が挙げられる。また、リアオーバーハングを延長したステーションワゴン風モデル、WK11型「マーチBOX」も登場した[32]
2000年5月9日
モール類をカラード化した特別仕様車「ホワイトリミテッド」設定[33]。ボディカラーは限定のシルキースノーパールのみが設定された。
2000年10月10日
一部改良、および仕様変更[34]。エンジン改良などを行い「平成12年度排出ガス基準25%低減レベル(G-LEV(☆))」を達成。また、内装を一部変更し、グレード体系も見直し[注釈 12]。同時にコレットをベースに、アウトストラーダと同形状のメッシュグリルやフォグランプ一体型フルカラードバンパーなどを装備した「Mia」(ミア)を追加[34]
2000年12月26日
コレットをベースに、フロント&リアバンパーモールやサイドガードモールを車体色化した女性向け特別仕様車の「カジュアルリミテッド」を設定[35]。同時にオーテックジャパンの手による丸型ヘッドランプが特徴の特別仕様車「ポルカ」を設定[35]
2001年4月18日
仕様変更、およびK11型国内登録累計100万台達成記念車「コレット-f」を発売[36]。フロント・リアのバンパーモール、サイドガードモール、アウトサイドドアハンドル、ライセンスランプカバーを車体色化した。これに伴い「マーチBOX」が廃止。
2001年5月11日
無印良品とのコラボレーションモデル「Muji Car 1000」発売[37]。1000台限定。ベースのマーチよりも簡素なデザインや実用性を重視した仕様・装備が特徴。
2002年2月[38]
生産終了。在庫対応分のみの販売となる。
2002年3月
3代目にフルモデルチェンジして販売終了。
2003年
オーテックジャパンの手によるスペシャルモデル「MID-11」公開。3ドアをベースに、(W)HP12型プリメーラ/プリメーラワゴンに搭載されている可変バルブタイミング機構を備えたSR20VE型エンジンに6速MTを組み合わせ、204ps・21kgf·m/sの性能を発揮した。エンジンはリアシート部分へ横置きしていた。

備考

  • エクステリアデザイン開発では、当時の厚木NTC[注釈 13]デザインセンター[注釈 14]日本ユニシスと共同開発中だった日産初の造形意匠用CADシステムである「STYLO(スタイロ)」が、試用段階ではあったが、初めて造形の初期段階から運用された。
  • 日本国内のグレード名は「マーチ(=行進曲)」という名前にちなんで「G/A/B/E」といった英米式音階表記となっていた。「」は1.3L車、「」は1.0L車をそれぞれ示す。初代後期からの人気グレード「i・z - f」は例外であるが、「f」にフォルテ(強弱記号)を用いることでイメージの統一を図っていた。
  • 台湾裕隆日産汽車ではマーチのハッチバック型が「行進曲」という名前で現地生産されていたほか、このモデルが2007年秋まで継続して生産されていた。
  • フランスでは氷上レース(=アンドロス・トロフィー)を戦うために、A32型セフィーロ用VQ30DEエンジンと4WDシステムをミッドマウントしたスペシャルモデルが開発された事がある。

注釈

  1. ^ なおマーチの場合、次期モデルまでのモデルチェンジまでの期間は、平均して10年。
  2. ^ 「新型車の思想を反映したもの」「商標権上問題の無いもの」「発音しやすく覚えやすい」を前提とした一般公募による第1位は「ポニー」(118,820通)、第2位は「フレンド」(54,152通)、第3位は「ラブリー」(42,929通)、第4位は「シャトル[要曖昧さ回避]」(40,304通)、第5位は「スニーカー」(30,628通)であったが、当時、審査員を務めた岡本太郎坂本九石原裕次郎王貞治などの有名・著名人の多くが第164位の「マーチ」(4,065通)に投票していた。なお、応募総数は565万1318通だった。
    なお1980年代前半において公募ベスト5と名前が共通する車種としてはヒュンダイ・ポニー (1975年 - )とホンダ・シビックシャトル (1983年 - )、類似した名称にはスズキ・ラブ (1982年 - )が存在した。
  3. ^ 自動車の開発拠点としては、1981年11月に神奈川県厚木市に落成した大型研究開発施設「テクニカルセンター」に集約された。ただし、日産はプリンスが中島飛行機時代から荻窪で行っていたロケット開発を引き継いで宇宙航空事業に参入しており、1998年に宇宙航空事業部が群馬県へ移転するまで荻窪事業所は存在していた(その後、宇宙航空事業部は2000年石川島播磨重工業へ部門ごと売却され、現在のIHIエアロスペースとなる)。
  4. ^ 日本国外ではMA12S 1235ccエンジンを搭載した車種や、Micra super(マイクラスーパー)などの独自車両も存在した。
  5. ^ a b K11型マーチが登場した頃のコンパクトカーのATは、概ね上級グレードを除いて3速であり、K11型マーチのステップATが全車ロックアップ付の4速であったことと比べると見劣りがした。
  6. ^ ただし、スターレットやデミオの廉価グレード、ロゴのステップATは3速であり、なおかつスターレットの廉価グレードやロゴの場合、座席がコストダウンされていたため、マーチと比べて見劣りするのが否めなかった。
  7. ^ ほぼ同じ時期に税金の安価な軽トールワゴンが2社から発売されたが、当時の軽自動車は旧規格であり、トールワゴンであっても居住性や動力性能に難点があったため、相対的に維持費の高いコンパクトカーであっても相応の需要があった。
  8. ^ ちなみに1993年10月以前のK11型マーチの場合、「i・Z」以下のグレードにはトリップメーターが装備されていなかった。
  9. ^ コレットおよびi・zに非装着車をオプション設定。
  10. ^ 生産はオープンカーの製造を得意とする高田工業が受託。
  11. ^ 後年、K12型ベースのクロスオーバーSUVの車種名(日産・ジューク)に流用される。
  12. ^ このグレード体系の見直しに伴い、最上級グレードに必ず標準装備されていたタコメーターはK12型にモデルチェンジするまで一時的に廃止された。
  13. ^ 日産テクニカルセンターの略。
  14. ^ 現・デザイン本部。
  15. ^ 当初2000年の発売を目指して「ほぼ」開発は終了していたが、ルノーとプラットフォームの共通化のため発売が大幅に遅れたといわれている。
  16. ^ ルノーとのプラットフォームの共通化に伴い、給油口がこれまでの日産FF車の定位置であった左側からBプラットフォーム標準の右側に変更された。ただし、Vプラットフォームを採用した次期型では再び左に戻されている
  17. ^ それより前に発表された車種は着任前すでに開発が始まっていた。
  18. ^ 日産社内からもノートが登場した。
  19. ^ K12系ベースの新世代に移行した後も、旧型がK11型マーチの中古車をベースに継続生産され、「メイクアップビュート」と名前を変えて販売されている。
  20. ^ フリード・マーチリッツ
  21. ^ なお、日本向け仕様については追浜工場にてPDIが行われる。
  22. ^ ちなみにスポーティー仕様にも関わらず、ベースとなった「X」同様、タコメーターは標準装備されていない。
  23. ^ このほか、「NISMO S」にはNISMOロゴの刻印が入ったタコメーター、および220km/hまで表示されたスピードメーターが付いた2眼式コンビネーションメーターなどが装備される。
  24. ^ 追って、マーチと同じHR12DE(ルノーにおける呼称:XH5)も用意されている。
  25. ^ 海外からの輸送のため、ボレロ同様、ライトやバンパーはレスではなく仮装着の状態である。
  26. ^ 前期型は「G」系でも選択できた。
  27. ^ ノートの2016年11月のマイナーチェンジの際に「プレミアムコロナオレンジパールメタリック」として設定された車体色。キックスは2代目の発売当初から「プレミアムホライズンオレンジパールメタリック」の名称であり、リーフは2020年に、エクストレイルは同年10月の一部仕様向上時に、ノートも同年11月の3代目へのフルモデルチェンジ時に該当色の名称を変更している。

出典

  1. ^ a b c 日産マーチ 40年で幕 国内販売終了 電動車に投資集中」『読売新聞』、2022年8月31日、8面。2022年8月31日閲覧。
  2. ^ a b Nissan Micra. Fin de carrière avant l’arrivée de la version électrique en 2025”. L'argus. 2024年5月9日閲覧。
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  10. ^ デアゴスティーニジャパン週刊日本の名車第43号19ページより。
  11. ^ a b 【連載全15話】第8話 日産マイクラ…「欧州カー・オブ・ザ・イヤー」受賞車特集”. GAZOO. トヨタ自動車株式会社 (2021年5月12日). 2022年1月6日閲覧。
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