廊下 廊下の概要

廊下

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/30 05:19 UTC 版)

法隆寺の回廊
渡り廊下(西教寺

廊下(ろうか、英: corridor、米: hallway)は、建物の内部・外部に存在する通路。「廊」は差し掛け屋根が連続しており屋根の下が空洞のようになっている空間を意味する[1]

形態

片廊下と中廊下

廊下の基本形は片廊下と中廊下の二種類である[1]。これらを複合化して構成した複廊下もある[1]

片廊下
片廊下は廊下の片側にのみ部屋が設置されている場合である[1]。各部屋の日照、採光、通風、眺望などを均一にでき、通路も外気に接しているため快適に保つことができる[1]
中廊下
中廊下は廊下の両側に部屋が設置されている場合である[1]。延べ面積に占める通路面積が小さくなり部屋相互の動線距離も短くできる[1]

渡り廊下

主に建物間を接続するための廊下を渡り廊下と呼ぶ。

回廊

建物・中庭を取り囲むように造られたものは回廊クロイスターと呼ばれる。回廊は多くの宗教建築にみられる[1]

歴史

西洋建築史

古代ギリシャのアテネの住宅には廊下ですべての部屋を並列に連結させる建築様式(パスタス式)がみられた[2]

日本建築史

寝殿造の渡殿(2つの建物をつなぐ)は、幅が広く取られており、仕切りを区切ったりを敷いたりして部屋の代わりとすることがあった。左右に壁のない渡殿は透渡殿と呼ばれた。また、建物のまわりの廊下は簀子(すのこ)と呼ばれた。

出典

  1. ^ a b c d e f g h 鈴木賢一「小学校の廊下の多様化と融合:建築空間のプランニングに関する考察」『芸術工学への誘い』第1巻、1997年2月、145-165頁、ISSN 2185-0429 
  2. ^ 堀賀貴「古代ギリシャ・ローマ都市住宅における上部空間に関する研究」『日本建築学会計画系論文集』第59巻第456号、日本建築学会、1994年、247-253頁、doi:10.3130/aija.59.247ISSN 1340-4210NAID 110004653692 

関連項目





廊下と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「廊下」の関連用語

廊下のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



廊下のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの廊下 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS