フォトモンタージュ フォトモンタージュの権利問題

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フォトモンタージュ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/11/29 11:49 UTC 版)

フォトモンタージュの権利問題

フォトモンタージュにおいては、材料となる写真に存在する権利が問題になることがある。

米国においては、米国憲法修正第1条(いわゆる「言論の自由」条項)により、製作者の意志が肖像権よりも優先されるとし、2002年4月17日に連邦最高裁によって、「コラージュを禁止することはパロディを認めないことであり、思想・言論の自由を侵すものである」「著作権法の引用に適合する」との判断が下された。

このため現在アメリカでは、有名人のみならず政治家などのコラージュが作られている。特に反戦を訴えるアメリカの人々により、アフガン戦争イラク戦争の際に作成された、ブッシュ大統領オサマ・ビンラディンサッダーム・フセインとの卑猥シーン等をコラージュで造った反戦目的のものが有名である。

日本では、昭和天皇コラージュ訴訟事件の1審判決1998年12月16日富山地裁)で示されたように、表現の自由による肖像権侵害を無条件に認める考えは少なく、一定の要件を求めることが多い(上述判例では(1)本人の同意(2)公的存在の法理の2つを例として挙げている他、作成された作品の材料となった人物について名誉毀損など不利益がないかを検討している)。そのため、アメリカに比べて、表現の自由より肖像権を優先する傾向があるのではという指摘がある。

また、作品の著作権侵害問題ではマッド・アマノと写真家 白川義員の間で裁判で争われた「パロディ事件」などがある。

近年では、フリー写真素材サイト「ぱくたそ」上で写真作家のカズキヒロが権利関係に問題の生じないオリジナルかつアート性の高いフォトモンタージュ作品を大量にリリース[2][3]しており、そのフォトモンタージュ作品のみでビジュアルが構成された書籍が講談社から出版[4]されるなど社会的な反響を呼んでいる。


  1. ^ Inc., Sony Marketing (Japan). “幻想的な夏景色 ~フォトモンタージュの世界~ | 月刊「旅する大人のソニー」 | ソニー | ソニー” (日本語). ソニー製品情報・ソニーストア. 2018年4月20日閲覧。
  2. ^ “フォトモンタージュ | ぱくたそ-フリー素材・無料写真ダウンロード” (日本語). ぱくたそ-フリー素材・無料写真ダウンロード. https://www.pakutaso.com/bg/photomontage/ 2018年4月20日閲覧。 
  3. ^ “フォトモンタージュとは” (日本語). ぱくたそ-フリー写真素材・無料ダウンロード. https://www.pakutaso.com/whatphotomontage.html 2018年4月22日閲覧。 
  4. ^ “邪道ってなんだろう? #あたりまえポエム で人気の「フォトモンタージュ」カメラマン・カズキヒロさんインタビュー | ぱくたそ公式ブログ” (日本語). ぱくたそ-フリー素材・無料写真ダウンロード. https://www.pakutaso.com/blog/kazukihirointerview.html 2018年4月19日閲覧。 


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