サ行変格活用 サ行変格活用の概要

サ行変格活用

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/21 15:40 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
日本語動詞の活用の種類
文語 口語
四段活用
ナ行変格活用
ラ行変格活用
下一段活用
五段活用
下二段活用 下一段活用
上一段活用
上二段活用
上一段活用
カ行変格活用
サ行変格活用

サ行変格活用の動詞としては、「する」(文語では「す」)とその複合語がある。文語の「おはす」もサ行変格活用である。

口語(現代語)のサ変動詞の語尾変化は、原則としてサ変動詞「する」と同じである。 ただし、語幹が音読み漢字一字かつ促音で終わる場合や、語尾が「ずる」の場合など、例外がある。

母語話者を対象にした日本語教育においては、動詞活用を区分するうえで、サ行変格活用とカ行変格活用を合わせて「グループ3」と呼ぶことがある。

サ変動詞の構成

サ変動詞の多くは、漢語名詞に「する」が付いた複合語である。 この他、外来語語幹とするもの(例:「キャッチする」)、 和語の名詞+「する」の形のもの(例:「早起きする」)、擬態語副詞に「する」が付いた形のもの(例:「はっきりする」「どきどきする」)がある。 「達する」「全うする」など、「する」の前の部分(語幹)が単独では単語として使われない形のものもある。

歴史的には、形容詞連用形と「す」を複合した「重くす」「全くす」なども見られたが、現在の口語では「全うする」など語形の変化した形を除けば用いられない。

「する」を付けることでサ変動詞となる名詞は、古くは動作性の名詞だけであったが、 近年は「煙草する」「お茶する」「学生する」「OLする」「青春する」「グルメする」「科学する」のように物や身分や抽象理念を表す名詞に「する」の付いた形も用いられるようになってきている(規範的な言い方として認められるところまでは行っておらず、揺れている用法と言っていいだろう)。

コンピュータの漢字変換ソフトウェアでは、後ろに「する」を続けることができる動作性の名詞を「サ変名詞」「ザ変名詞」などに分類し、ユーザによる辞書登録時もこれらを指定できるものがある。

基本的なサ行変格活用

口語

文語

  • 未然形: せ
  • 連用形: し
  • 終止形: す
  • 連体形: する
  • 已然形: すれ
  • 命令形: せよ

語尾が濁音の場合

「論ずる」「重んずる」のように、語尾が濁音となっているサ変動詞もある。ザ行で活用することになるが、この場合もサ行変格活用と呼ばれる。

これらの語では、サ変型の活用形(上記 #基本的なサ行変格活用 の1音目を濁音化したもの)の他に、 ザ行上一段活用の活用形も使われている(例えば、「論ずる」に対する「論じる」)[2][3][注 1]


出典

  1. ^ 清音の「する」には五段活用に類似した未然形「さ」があるが、濁音の場合これに相当する形「-ざ」があるのかは不明。 『岩波国語辞典』(第七版 新版、2011年)では、「-さ」はサ変の基本的な活用形とは認めておらず(付録の活用表)、サ変の清音の場合「せられる」「せさせる」が縮まって「される」「させる」になるとしている(濁音の場合は言及なし)。
  2. ^ 「接しさせる」「発しさせる」など。『日本語文法大辞典』「サ行変格活用」(山口明穂、2001年、明治書院)は、語幹が一字漢語かつ促音で終わる場合、上一段の形になるケースがあるとする。
  1. ^ デジタル大辞泉. “られる” (日本語). コトバンク. 2021年2月19日閲覧。 デジタル大辞泉. “させる” (日本語). コトバンク. 2021年2月19日閲覧。
  2. ^ a b 「サ行変格活用動詞」 『日本語大事典』 朝倉書店、2014年。ISBN 978-4-254-51034-8 
  3. ^ a b 田野村 忠温 (2001), “サ変動詞の活用のゆれについて : 電子資料に基づく分析”, 日本語科学 (国立国語研究所) 9, doi:10.15084/00002053 
  4. ^ 「語の形態と音韻」『日本語百科大事典 縮刷版』金田一春彦 ほか編、大修館書店、1995年、265--266頁。ISBN 4469012440
  5. ^ 「られる」 『新明解国語辞典 第七版』 三省堂、2011年。 


「サ行変格活用」の続きの解説一覧




サ行変格活用と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「サ行変格活用」の関連用語

サ行変格活用のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



サ行変格活用のページの著作権
Weblio 辞書情報提供元は参加元一覧にて確認できます。

  
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのサ行変格活用 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2021 GRAS Group, Inc.RSS