PACIFICA国内モデル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/28 00:43 UTC 版)
「ヤマハ・PACIFICA」の記事における「PACIFICA国内モデル」の解説
1990年10月 921 - PACIFICAブランドの日本第1号モデル。1991年03月 912J 同年12月 912JM・921M 発売。Warmoth製ネックを採用しネックジョイントは極限までハイポジションカットがされている、PUはDiMarzio製(OEM)でYAMAHA独自の型番が付けられているが、中身はシングルがHS-2(YAMAHA名:YGDS-1W & YGDS-1B, 末尾のWは白ボビン、Bは黒)とハムバッキングがPAF-Pro(YAMAHA名:YGDH-1B)である。921はHSH、912JはSSHのPU配列(いずれもピックガードマウント)、トレモロユニットに前期モデルはRockin'Magic ProII、後期モデルはRockin'Magic ProIIIを搭載。912JM・921Mは上記「モデル命名法則」に掲載されているように、メイプル指板モデル、Mが付かないモデルはローズウッド指板で、ネックは薄いシンシェイプ、シリーズ中最もボディーが薄い。1995年販売終了 '95年以降はセミオーダーのみで生産していた。 1990年?月 912 - 50本しか生産されなかった海外向けモデルで、日本国内では少数しか流通しなかった。912Jとの大きな違いは、ブリッジがシンクロタイプと言う事である。ただし904シリーズのブリッジ(Original Vintage Custom)とは違い、アームの取り付けと、アーム本体がRockin'Magic ProII、IIIと同じ物(フェンダーのようなねじ込み式ではなく、アームを差し込んでから外れ止めを手で回して閉める方式)を採用しているのが違いであり大きな特長でもある。 ヘッドのロゴも通常の物とは違う個体が多いのも特徴でロゴは上からクリア塗装されている(912Jはロゴに光沢が無い)。ボディー・ネック形状、材質は912Jと同じだが、フレットはミディアム。希少価値はあるものの、特にプレミアなどは付いていない。 1991年12月 25T - 1991年にヤマハのエレキギター生産25周年を記念して20本限定発売されたモデル。スルーネック、セミホロウボディ、アーチドトップと、他のPACIFICAにはない特徴が数多く見られる。ヘッドには25th.Anniversaryの文字があり、プレミアム感を演出している。同時に25周年記念モデルとして、SG-25SとSG-25Tが各50本限定発売された。25周年記念モデル3種は価格非公開での発売であった。 1992年11月 CUSTOM - 最上位モデル。メイプルトップ、マホガニーバックのボディを採用し、ボルトオンネックはPACIFICAシリーズで最も薄いスーパーシンシェイプを採用している。ボディーの材質だけ見ればレスポール系のキャラクターを有するように見えるが全く別のキャラクターのサウンドである。ピックアップはDiMarzio製をダイレクトマウントし、ヤマハオリジナルのYAMAHA Rockin'Magic ProIIIを装備。発売当初はSTEVIE SALASモデルとしていた時期もある。ハードケース付属2004年販売終了 セミオーダーシステムではオリジナルと違う材質の指板やボディーも選べた。 1993年07月 904・904M・904SF・904MSF - 912に対し、リアのハムバッキングの代わりにダブルシングルPUやヴィンテージトレモロユニット(Original Vintage Custom)を採用したヴィンテージ色の強いモデル。912・921シリーズのピックガードとは互換性が無い。904M・904SF 1997年廃盤 904MSF 2004年廃盤 904 2005年販売終了 セミオーダーシステムではオリジナルと違う材質の指板やボディーも選べた。 1995年10月 604W - ミドルクラスの普及版モデルで、904シリーズに続き、型番3桁目が『4』は上記「モデル命名法則」に掲載されているように、4シングルピックアップ仕様で、リアPUがダブルシングルPUになっている。全体的には後に発売されたUSA2に似ているが、全く別物である。 600シリーズ用新設計ボディーとネック、ブリッジにWilkinsonタイプ(Wilkinson VS-100G by GOTOH)を採用した最初のモデル。2004年販売終了 1995年10月 312 - エントリーモデルの豪華版で、ゴールドパーツ、トランスルーセントカラーなどを纏う112の上位機種。このモデルにも12弦をはじめ、多くのバリエーションが用意された。この300番台モデルは、PACIFICAの特徴的なピックガードではなく、ストラトキャスター風のピックガードを採用している。2004年販売終了 1996年05月 312H - エントリーモデルの豪華版で、312のHigh Definition Finish仕様。2004年販売終了 1996年10月 USA2 - セイモア・ダンカン製PUやウィルキンソン製トレモロユニット、Warmoth製のボディ及びネックなど、海外の有名パーツを投入したアメリカ製上位モデル。2003年販売終了 1996年10月 721DH - ミドルクラスの豪華仕様で、キルティッドメイプル転写(High Definition Finish)加工がされている。上級モデルに搭載されているRockin'Magic ProIIIトレモロユニットを搭載し、CUSTOMの普及版としての性格も持つ。1998年販売終了 1996年10月 721J - 921を思わせるミドルクラスで、上級モデルに搭載されているRockin'Magic ProIIIトレモロユニットを採用している。921の普及版としての性格も持つ。1998年販売終了 1996年10月 721JH - 721JのHigh Definition Finish仕様。1998年販売終了 1996年10月 604WH - 604WのHigh Definition Finish仕様。1998年販売終了 1996年10月 303-12 - 限定400本の12弦仕様。アルダーボディー1997年度限定生産 1997年05月 821DX - RGX,MGの路線を継承すると同時にCUSTOMの普及版としての性格も持つハードロック指向モデル。DiMarzio製ピックアップ搭載、アルダーボディにHDフィニッシュ採用。1997年度限定生産 1997年05月 812WX - 604WHのアップグレードバージョンでUSA2の普及版としての性格も持つモデル。Seymour Duncan製ピックアップを搭載し、ハードウェアはゴールドパーツ、アルダーボディ。1998年販売終了 1997年11-12月 112M・112C - 限定エントリーモデル、PACIFICAの特徴的なピックガードではなく、ストラトキャスター風のピックガードを採用している。 1998年04月 302S - シングルカッタウェイボディ(代表的な物としてレスポールがあるが、本機はテレキャスターに近いボディースタイル)を採用したマイク・スターンモデルの普及版。ゴールドパーツ、パールホワイトピックガード、2シングルPU、ローズウッド指板。1998年販売終了 1998年12月 821D - 821DXの量産モデル。スペックはほぼ同等だが、HDフィニッシュに代わり、トラ目が出た薄い木材(スペックシートによると「エキゾチックウッド」)をラミネートしている。2004年販売終了 1999年?月 311MS - シングルカッタウェイボディで302Sの後継機。アルダー+アッシュ(トップ)ボディー、クロームパーツ、ブラック3Plyピックガード、リアシングルPU、フロントハムバッキング、メイプル指板と、マイク・スターンモデルに近い雰囲気に仕上げられている。ただし、こちらの"MS"はあくまで命名法則に従っての名称である。 2000年04月 303-12II - 303-12の後継機で限定モデル、12弦仕様。アルダー+アッシュ(トップ)ボディー、ブラック3Plyピックガード。2000年度限定生産 2000年12月10TH・10THV - PACIFICA生誕10周年記念の限定モデル。フィギュアドメイプル・トップ+バスウッド・バックボディー、バーズアイメイプル・ネック、ウッドピックガードが装備されるゴージャスなルックスで、10THはUSA2をベースデザインにしている。ブリッジの違いによる2機種が発売された。 2004年12月 612V - アルダー材+フレイムメイプルトップ、リアハムにセイモア・ダンカンSH-4(JBモデル)を搭載。ロック式ペグを採用し、ブリッジはYAMAHAオリジナルの2点支柱一体成型ユニットR1000V。2008年販売終了 2012年3月 510V - ピックアップはセイモア・ダンカン製リアハムバッキングのみ(コイルタップ可能)で、ウィルキンソン製トレモロブリッジ搭載。
※この「PACIFICA国内モデル」の解説は、「ヤマハ・PACIFICA」の解説の一部です。
「PACIFICA国内モデル」を含む「ヤマハ・PACIFICA」の記事については、「ヤマハ・PACIFICA」の概要を参照ください。
- PACIFICA国内モデルのページへのリンク