しら‐なみ【白波/白▽浪】
白波
白浪
読み方:しらなみ
- 盗人をいふ。後漢書献帝紀云、中平六年冬十月、白波賊寇河東註、薛瑩書曰、黄巾郭泰等起於河西白波谷時謂之白波賊とあるに基づく。〔新古今集〕不偸盗戒、寂然、浮草の一葉なりとも磯がくれ思ひなかけそ沖つ白波。〔伊勢物語〕風吹けば沖つ白波たつた山よはにや君がひとりこゆらん。〔松屋筆記〕六十八、按ずるに盗賊を白波とも緑林ともいへるは、山賊海賊を分けし名目にあらず、おきつ白波立田山の歌は、伊勢物語、古今集、大和物語などに載せ、後の歌にも此を本歌にして、白波を盗賊の事によみたれど、もと沖津白波立田山といはん料の序にて、盗賊の事を思へるにあらず、まさしく盗を白波とよめるは、大蔵卿行宗の歌を古しとし、其説は綺語抄、俊頼口伝などに起れり、緑の林をよめるは、光行が海道記、其説は袖中抄を始とす。
- 賊盗のこと。
- 〔犯〕盗賊のこと。
分類 犯罪者
隠語大辞典は、明治以降の隠語解説文献や辞典、関係記事などをオリジナルのまま収録しているため、不適切な項目が含れていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ。
しらなみ
しらなみと同じ種類の言葉
- しらなみのページへのリンク