前期モデル(37F)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/17 02:14 UTC 版)
「ヤマハ・DT」の記事における「前期モデル(37F)」の解説
DT200Rは1984年に発売された。初代(車種コード37F)は「ウィークエンド・モトクロッサー」として125ccの使い易さと250ccの力強さを備え登場し、YPVS(YAMAHA POWER VALVE SYSTEM)やYEIS(YAMAHA ENERGY INDUCTION SYSTEM)といった吸排気系システムを装備した195cc水冷2スト単気筒エンジンは30psを発揮した。足回りにはリンク式モノクロスサスやアルミスイングアームを採用し210mmのホイールトラベルを確保し、乾燥重量99kgでフロントブレーキがディスク式、リアブレーキがドラム式。当時のエンデューロレースでは圧倒的な強さを示し、大人気になった。 1985年にマイナーチェンジを受け(車種コード1TG)、エンジンの燃焼室形状や圧縮比を変更し32psに出力向上され、スプリング強化やクラッチ容量アップなども行われた。YPVSの特性、エキパイやキャブのセッティングも変更され、さらに1速のみギヤレシオの変更でスムーズなシフトアップが可能となった。またエンジンオイル消費量の低減化や、ハンドル形状の変更、フロントブレーキには小型マスターシリンダーが採用され、リアブレーキのレバーカムシャフトをアルミ鍛造化しレバー比を変更し、リアショックのリザーバータンクがアルミ化されるなど、細かな点が改良された。 1987年のマイナーチェンジ(車種コード2LR)では、市販モトクロッサーYZシリーズに合わせたカラーとグラフィックを採用。キー付きタンクキャップ採用、エンジンガードがパイプ製へ、ナックルガードが装備された。
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