LPHの誕生とLHALHDへの発展とは? わかりやすく解説

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LPHの誕生とLHA・LHDへの発展

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 07:21 UTC 版)

強襲揚陸艦」の記事における「LPHの誕生とLHA・LHDへの発展」の解説

CH-53搭載したイオー・ジマウェルドック門扉開放したベロー・ウッド」 「ヘリコプター揚陸艦」も参照 ヘリコプター発達受けてアメリカ海兵隊では水陸両用作戦でのヘリボーン戦術活用について模索していた。海軍もその洋上拠点となるヘリ空母について検討しており、当初攻撃輸送艦APA)に航空母艦としての機能組み合わせたものとして、APA-Mと仮称されていた。実験的に護衛空母セティス・ベイ」を改装したのち、まずは1958年度から1966年度にかけ、ヘリコプター揚陸艦LPH)としてイオー・ジマ級7隻が建造された。また、これと並行してヘリコプター運用能力妥協しつつ、上陸用舟艇運用能力強化したドック型輸送揚陸艦LPD)の計画進められ1959年度よりローリー級建造開始された。 APA-M試案段階では上陸用舟艇のためのウェルドック設けられていたが、LPHLPD揚陸輸送艦 (LPA) と貨物揚陸艦LKA)のように補完しあって運用させればよいと判断され実際に建造されイオー・ジマ級では削除された。だが、その後の再検討により、このままでは艦隊としての重装備揚陸能力不足することが判明したことから、イオー・ジマ級最後2隻にウェルドック追加することも検討されたものの、結局は最終7番艦にLCVP 2隻のためのボートダビットを追加するに留まった。 この情勢踏まえ海軍作戦部長から委託され将来揚陸艦について研究していた海軍分析センター (CNA) では、LPHLPD統合した新型艦としてLHA (Landing helicopter assault) を検討するようになった。これに基づいて1969年度から建造されたのがタラワ級であり、LPHとLSDに加えてLKA揚陸指揮艦LCC)の各機能兼備し充実した能力備えイオー・ジマ級よりもかなり大型化してエセックス級航空母艦凌ぐ大型艦となった1960年代末から1970年代アメリカ海軍は、STOVL方式軽空母である制海艦SCS)を検討していたが、強襲揚陸艦はそのための実験にも供された。まずは1972年から1974年にかけ、イオー・ジマ級の1隻である「グアム英語版)」に海兵隊のAV-8A攻撃機海軍SH-3ヘリコプター搭載してSCS評価試験が行われた。その後SCS計画頓挫したが、強襲揚陸艦SCSとして用いるための研究継続されており、1981年演習ではタラワ級「ナッソー」に19機のAV-8Aを搭載して運用試験が行われたほか、湾岸戦争の際には、同艦にAV-8B 20機を搭載してハリアー空母としての作戦行動実施された。 これらの実績踏まえタラワ級に続くワスプ級では垂直/短距離離着陸機LCAC-1級エア・クッション型揚陸艇運用合わせ設計改訂された。また、ウェルドック廃止する代わりとして、さらに航空運用機能を強化した発展型としてアメリカ級も建造されF-35B20搭載しての「ライトニング空母としての運用検討されているものの、このような揚陸能力弱体化海兵隊には不評であり、3番以降ではウェルドック復活することになった歴代強襲揚陸艦との比較LHA アメリカフライトILHA アメリカフライト0LHD ワスプ級8番艦LHD ワスプ級1-7番LHA タラワ級(最終状態)LPH イオー・ジマ級(最終状態)船体満載排水量50,000 t以上 45,570 t 41,335 t 40,650 t 39,300 t 18,300 t 全長257.3 m 254.2 m 180.4 m 最大幅32.3 m 42.7 m 38.4 m 31.7 m 機関方式CODLOG 蒸気タービン 出力70,000 hp 72,000 hp 77,000 hp 22,000 hp 速力22ノット 24ノット 23ノット 兵装砲熕- 25mm単装機関砲×2 - 3基 76mm連装×2ファランクス 20mmCIWS×2 - 3基 12.7mm連装機銃×3 - 8基 - ミサイルESSM 8連装発射機×2シースパロー 8連装発射機×2基 - シースパロー 8連装発射機×2RAM 21連装発射機×2航空運用機搭載機AV-8Bなら24機、F-35Bなら20AV-8Bなら20AV-8なら12MV-22Bなら42CH-46なら38CH-46なら20飛行甲板全通STOVL対応) 航空燃料不明 3,813 t 1,960 t 約1,200 t 輸送揚陸機能舟艇LCACなら2隻 なし LCACなら3隻LCM(6)なら12LCACなら1隻LCM(6)なら20隻 なし(7番艦のみLCVP×2隻) 上陸部隊1個大隊揚陸チーム (約1,900名) 同型艦数9隻予定 2隻 1隻 7隻(1隻退役) 5隻(退役) 7隻(退役

※この「LPHの誕生とLHA・LHDへの発展」の解説は、「強襲揚陸艦」の解説の一部です。
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