8艦6機体制の策定とは? わかりやすく解説

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8艦6機体制の策定(3〜4次防)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 03:18 UTC 版)

護衛艦隊」の記事における「8艦6機体制の策定(3〜4次防)」の解説

DDH「しらね」 DDGあさかぜ第3次防衛力整備計画1967年昭和42年)〜1971年昭和46年)度)において、船団の直衛に必要な護衛艦隻数を8隻、効果的な対潜攻撃実施するために展開する必要のあるヘリコプターの機数を4機、この4機を常時展開可能な状態におくために必要な機数を6機と見積もり、これが基本的な考え方となった1971年昭和46年2月に、第4護衛隊群横須賀)が創設され外航内航の各2個護衛隊群による計4個護衛隊群体制確立された。 編成1971年昭和46年2月1日護衛艦隊旗艦横須賀) - DD-161 あきづき 第1護衛隊群横須賀)群直轄艦(横須賀)- DDG-163 あまつかぜ 第8護衛隊横須賀)- DD-104 いそなみ, DD-106 しきなみ22護衛隊(呉)- DD-116 みねぐも, DD-117 なつぐも, DD-118 むらくも 第2護衛隊群佐世保)群直轄艦(佐世保)- DD-164 たかつき 第1護衛隊(呉) - DD-165 きくづき, DD-166 もちづき21護衛隊佐世保)- DD-113 やまぐも, DD-114 まきぐも, DD-115 あさぐも 第3護衛隊群舞鶴)群直轄艦(舞鶴)- DD-167 ながつき10護衛隊舞鶴) - DD-107 むらさめ, DD-108 ゆうだち, DD-109 はるさめ12護衛隊佐世保)- DD-101 はるかぜ, DD-102 ゆきかぜ 第4護衛隊群横須賀)群直轄艦(横須賀)- DD-162 てるづき 第9護衛隊横須賀)- DD-103 あやなみ, DD-105 うらなみ11護衛隊(呉)- DD-110 たかなみ, DD-111 おおなみ, DD-112 まきなみ 第4次防衛力整備計画1972年昭和47年)〜1977年昭和52年)度)においてはオペレーションズ・リサーチの手法によって、計画はさらに具体化された。この結果護衛艦は8隻が必要であることは間違いないが、仮に直衛線の突破許して船団攻撃されたとき、護衛艦単独では、原子力推進潜水艦を再捕捉することは困難であることが判明した。このとき、ディッピングソナー装備したヘリコプター4機を同時投入できれば、3機がソナーにより敵潜水艦追跡し追い詰めたうえで、1機が魚雷攻撃によってこれを撃破できることから、極めて高い有効性期待できることが導き出された。さらに、この時点長距離対潜兵装として運用されていた無人対潜ヘリコプターよりもさらに遠距離での攻撃が可能であり、船団への攻撃以前に敵潜を捕捉撃破できる公算向上することが確認された。 一方船団対する経空脅威対処するため、縦深を持った対空火網構築模索された。艦対空ミサイルとしては、当時唯一のミサイル護衛艦DDGであったあまつかぜ」(35DDG)に続いてターター・システムが適当であると判断された。また、ターター補助して射程防空射撃行なうために高性能のMk.42 54口径5インチ単装速射砲が必要と考えられたが、予算などの問題から全艦への装備は困難と考えられた。 これらの検討経て護衛隊群戦術単位とし、その編成HSS-2対潜ヘリコプター3機搭載ヘリコプター護衛艦DDH)2隻、ターター・システム搭載ミサイル護衛艦DDG)1隻、対空/多目的護衛艦DDA)1隻、そしてこれらを補佐する対潜護衛艦DDK)4隻による8艦6機体制とする構想策定された。DDHDDGDDA54口径5インチ単装速射砲によって艦隊防空行なうが、DDKについては50口径3インチ連装速射砲による個艦防空能力有する留まることとなっていた。このコンセプトに基づき整備されたのが、はるな型(43DDH)、たちかぜ型(46DDG)、たかつき型(38DDA)、やまぐも型(37DDK)およびみねぐも型(40DDK)であり、4次防中のしらね型(50DDH)の就役により、1981年昭和56年)までに、外航の第1・2護衛隊群は8艦6機体制を実現したが、内航第3・4護衛隊群は、実現目処立っていない状態であった。また4次防の計画段階においては、これらの航空運用能力艦隊防空ミサイル運用能力を1隻で充足しうる艦として8700トンDLH構想もあったが、これは見送られている。 編成1981年昭和56年3月27日護衛艦隊旗艦横須賀) - DD-161 あきづき 第1護衛隊群横須賀)群直轄艦(横須賀)- DD-164 たかつき22護衛隊(呉)- DD-116 みねぐも, DD-117 なつぐも, DD-118 むらくも51護衛隊横須賀)- DDH-142 ひえい, DDH-143 しらね 第61護衛隊横須賀)- DDG-163 あまつかぜ, DDG-169 あさかぜ 第2護衛隊群佐世保)群直轄艦(佐世保)- DDG-168 たちかぜ 第1護衛隊(呉)- DD-165 きくづき, DD-166 もちづき23護衛隊佐世保)- DD-115 あさぐも, DD-119 あおくも, DD-120 あきぐも52護衛隊佐世保)- DDH-141 はるな, DDH-144 くらま 第3護衛隊群舞鶴)群直轄艦(舞鶴)- DD-167 ながつき10護衛隊舞鶴)- DD-107 むらさめ, DD-108 ゆうだち, DD-109 はるさめ21護衛隊佐世保)- DD-113 やまぐも, DD-114 まきぐも, DD-121 ゆうぐも 第4護衛隊群横須賀)群直轄艦(横須賀)- DD-162 てるづき 第9護衛隊横須賀)- DD-103 あやなみ, DD-105 うらなみ35護衛隊大湊)- DE-218 とかち, DE-220 ちとせ, DE-225 のしろ

※この「8艦6機体制の策定(3〜4次防)」の解説は、「護衛艦隊」の解説の一部です。
「8艦6機体制の策定(3〜4次防)」を含む「護衛艦隊」の記事については、「護衛艦隊」の概要を参照ください。

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