8艦8機体制の確立とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 8艦8機体制の確立の意味・解説 

8艦8機体制の確立(ポスト4次防~13中期防)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 03:18 UTC 版)

護衛艦隊」の記事における「8艦8機体制の確立(ポスト4次防~13中期防)」の解説

DD「はつゆき」 DD「せとぎりDDGきりしま」 DD「むらさめ」 しかし、こうして策定された8艦10機体制には、2つの面で問題があった。 整備面の問題。艦の航空設備問題から、汎用護衛艦ではヘリコプター十分な整備行なうことができず、高度な整備ヘリコプター護衛艦依存することになるが、このとき、ヘリコプター護衛艦にはHSS-2BとSH-2Fの両方対応できる整備人員予備部品が必要となり、特に整備員能力面で重大な困難が生ずる。 行政面の問題。2機種ヘリコプター並行して運用することによるコスト増を指摘されたとき、計画続行は困難となりかねない。 これらを踏まえ汎用護衛艦にHSS-2Bを搭載できないか検討されることとなった。この当時、DD級の艦にシーキング搭載した例は世界になく、安全性の問題大い懸念されたが、掃海母艦「はやせ」による実証試験結果汎用護衛艦での運用は可能であるという結論至り搭載機をHSS-2Bに一本化することが決定された。 これを受けてオペレーションズ・リサーチ再実施した結果、HSS-2Bのみを運用する場合合計機数は8機で良いことが判明した艦隊防空にはミサイル護衛艦2隻は必須であり、残る6隻に8機のヘリコプター搭載するならば、3機を搭載するヘリコプター護衛艦1隻と、各1機を搭載する汎用護衛艦5隻が適切であると考えられこれをもって8艦8機体制の方針確立されのである。この8艦8機体制は旧日本海軍時代艦隊整備計画なぞらえて、「八八艦隊」(はちはちかんたい)や「新八八艦隊」とも通称される。この実現のため、汎用護衛艦としてはつゆき型12隻(1982-1987年就役)、あさぎり型8隻(1988-1991就役)、むらさめ型9隻(1996-2002年就役)、たかなみ型5隻(2003-2006年就役)が量産された。これら汎用護衛艦艦砲、短魚雷対潜ミサイル加え対艦ミサイル個艦防空ミサイル装備するものであった。 そして、その戦術単位のうちの1つ常時出撃可能状態に維持するためには4個単位が必要であるとされたことから、4個護衛隊群体制の維持と、編成画一化決定された。また1986年昭和61年)から1987年昭和62年)にかけて、防衛庁当時内の洋上防空体制研究会(洋防研)で行なわれ研究に基づき61中期防よりイージス艦こんごう型)の取得開始された。 1995年平成7年3月16日こんごう型2番艦「きりしま」(02DDG)の就役をもって海上自衛隊は8艦8機体制の4個護衛隊群の整備実現した。それらは、いずれも護衛隊直轄旗艦としてヘリコプター護衛艦有し、またミサイル護衛艦2隻、汎用護衛艦2隻または3隻から編成される3個護衛隊によって編成されていた。 編成1998年平成10年3月20日護衛艦隊旗艦横須賀) - DDG-168 たちかぜ 第1護衛隊群横須賀)群直轄艦(横須賀)- DDH-143 しらね 第1護衛隊横須賀)- DD-101 むらさめ, DD-102 はるさめ 第5護衛隊横須賀)- DD-153 ゆうぎり, DD-154 あまぎり, DD-158 うみぎり61護衛隊横須賀)- DDG-171 はたかぜ, DDG-174 きりしま 第2護衛隊群佐世保)群直轄艦(佐世保)- DDH-144 くらま 第2護衛隊佐世保)- DD-132 あさゆき, DD-133 しまゆき 第6護衛隊佐世保)- DD-151 あさぎり, DD-152 やまぎり, DD-157 さわぎり62護衛隊佐世保)- DDG-170 さわかぜ, DDG-173 こんごう 第3護衛隊群舞鶴)群直轄艦(舞鶴)- DDH-141 はるな 第3護衛隊舞鶴)- DD-124 みねゆき, DD-126 はまゆき 第7護衛隊大湊)- DD-125 さわゆき, DD-155 はまぎり, DD-156 せとぎり63護衛隊舞鶴)- DDG-172 しまかぜ, DDG-175 みょうこう 第4護衛隊群(呉)群直轄艦(呉)- DDH-142 ひえい 第4護衛隊(呉)- DD-127 いそゆき, DD-128 はるゆき, DD-131 せとゆき 第8護衛隊(呉)- DD-129 やまゆき, DD-130 まつゆき64護衛隊佐世保)- DDG-169 あさかぜ, DDG-176 ちょうかい ATS-4201 あづま(呉) ATS-4202 くろべ(呉) AOE-421 さがみ(佐世保) AOE-422 とわだ(呉) AOE-423 ときわ(横須賀) AOE-424 はまな(佐世保

※この「8艦8機体制の確立(ポスト4次防~13中期防)」の解説は、「護衛艦隊」の解説の一部です。
「8艦8機体制の確立(ポスト4次防~13中期防)」を含む「護衛艦隊」の記事については、「護衛艦隊」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「8艦8機体制の確立」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「8艦8機体制の確立」の関連用語

8艦8機体制の確立のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



8艦8機体制の確立のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの護衛艦隊 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS