2010年販売型 (2010年 - 2012年)
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「ルノーサムスン・SM5」の記事における「2010年販売型 (2010年 - 2012年)」の解説
ベースは初代ティアナから、2代目ティアナなどと同じくDプラットフォームを採用する3代目ルノー・ラグナに変更。ベースのラグナはハッチバック・ワゴン・クーペなどさまざまなボディが与えられるが、SM5は韓国国内におけるセダン信仰を重視して歴代同様セダンボディのみとし、リヤサスペンションもラグナのトーションビーム式ではなく、2代目やJ32型(2代目)ティアナと同じマルチリンク式を踏襲している。韓国内はもとより世界各国において販売されることを従来型以上に前提とした戦略車種のため、開発には約3年の期間と約3600億ウォンの費用が投じられている。国内同セグメントにおいて絶大な支持を受けているヒュンダイ・ソナタ(YF型)を追撃すべく流麗なスタイリングとしているのが今回の特徴。サイドウインドウに関してはCピラーのシックスライトを廃し、初代に回帰したことでソナタとの違いを明確にしている。ボディサイズについては全幅と全高が増えたものの、全長とホイールベースは逆に短縮された。 エンジンは2代目後期で登場したM4Rを改良した「M4R II」(=CVTC II、障害者仕様はCVTC・LPLi)を採用、これにジヤトコ製6速シーケンシャルモードつきエクストロニックCVTを組み合わせることでスムースな走りを実現。 全車にEBD付きABS、4輪ディスクブレーキ、LEDリヤコンビネーションレンズ、爆発の圧力を2段階に調節することが可能なスマートエアバッグ(2ステージエアバッグ)を標準装備とすることで高品質さと安全性を訴求。また、グレードによりAFSつきバイキセノンヘッドランプ(ディスチャージヘッドランプ、XEはブラックインナータイプ)、インテリジェントスマートカードキーシステム、米・BOSE社と共同開発したオーディオシステム、マッサージ機能つき本皮革&パワーシート、バックセンサー、オートライトシステム、後席独立温度調整式フルオートエアコン、2代目ティアナにも採用されている大型ガラスサンルーフ(フロントはアウタースライド可能)、QM5で採用済の電子式パーキングブレーキ(E-PKB)やジョイスティック方式のナビゲーションシステム「スマートiナビゲーション」、TPMS(タイヤ空気圧警告システム)、アルミ製ボンネットをも装備することで利便性と上質感を両立させた。発売からわずか2か月で約4万台を受注し、これは2009年の6万960台の約3分の2に相当する。グレード別で見るとLEが全体の約40%でREが約26%と続く。 2009年12月1日 - CEOのジャン・マリー・ウェルティジェ自らが2010年はじめに「NEW SM5」として発売することを発表。同時にエクステリアとインテリアの写真ならびにレタリングも公開した。12月22日 - 予約開始とともにグレード・装備・メカニズムの詳細を発表した。 2010年1月18日 - 発表・発売。「Experience more」のキャッチコピーで登場。6月 - 3代目SM5のルノーブランド版となる「ラティテュード」の写真が公開され、2010年末から2011年初頭にかけてアフリカ、トルコ、ロシアなどの高所得者をターゲットに順次発売することを示唆した。同車はヴェルサティスの後継車種である。 9月1日 - 2011モデルに移行。全車にサイド&カーテンエアバッグ&2ステージエアバッグ、アルミボンネットをオプションから標準装備とし、リヤブレーキディスクを大径化。全グレードにおいてヘッドライトがインナーブラック処理されたXE用に統一された。同時に、エンジン制御を最適化して燃費を約3%向上させている。今回の改良ではタクシー仕様である「NEW SM5 TAXI」を追加(同時に2代目と2代目ベースの「SM5 TAXI」は廃止された)。エンジンは障害者仕様と同じ2LのCVTC・LPLiを搭載している。 12月3日 - V6・2.5Lエンジンを搭載した「SM5 2.5」登場。専用装備としてクルーズコントロールを追加。V6エンジンは初代以来の復活であり、エンジンはティアナに搭載されるVQ25DEと基本的に同一であるが、組み合わされるトランスミッションはエクストロニックCVTではなくジヤトコ製6速ATとなる。グレードは「SEプラス 2.5」と「RE 2.5」の2種。 2011年3月2日 - SEをベースに17インチアルミホイールやブラックインテリア、電子式パーキングブレーキなどを追加した「SEブラック」とLEをベースにリヤシートヒーターやリバース連動ドアミラーなどを追加した「LEエクスクルーシブ」を発表・発売。今回の改良を機に「XE(=Xtreme Edition)」は廃止された。9月1日 - 2012モデルに移行。TAXIを除く全車にバイキセノンヘッドランプと後席独立式エアコンとVDCを採用。インパネのウッド部分の面積を拡大。2Lのグレード体系が2010モデルと同じものに戻っている。 2012年1月 - 北部の京畿道坡州市と工場のある南部・釜山間の無給油往復に成功。総走行距離は1,073km。この間の平均燃費は15.5km/Lだった(同モデルのカタログ上の燃費は14.1km/L)。なお、この成功をPRするため「SM5 ECOインプレション」と公式サイト上で紹介されるようになった。6月4日 - 特別仕様「BOSEスペシャルエディション」発売(2.0Lのみ。入れ替わりに「XE」は再びラインアップから落ちている)。SM3の同名の特別仕様と同様、ボーズ製オーディオシステム、「BOSE」エンブレム、ブラックアウトドアミラー、黒と白を基調としたインテリア等を装備、加えて18インチアルミホイールを標準装備とした。
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