2008年会期のその他の事項
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「スティーブ・ベッシャー」の記事における「2008年会期のその他の事項」の解説
ベッシャーは会期が終わった後で、エネルギー生産に関する課題に取り組み始めた。2008年4月、州の環境と大衆保護キャビネットを分割して、新しくエネルギーと環境キャビネットを結成すると発表した。この動きは基本的にベッシャーの前任者アーニー・フレッチャーが行った環境、大衆保護、労働のキャビネットの統合を逆行させたものだった。その年後半、ベッシャーは州で初の包括的エネルギー計画と呼ぶものを公表した。この計画は太陽光、風力、バイオマスによる発電の拡大と、石炭ガス化や二酸化炭素貯留のような投機的事業を要求するものだった。この計画は原子力の利用を探索することも求めていたが、核反応容器の建設に関する禁止を止めることを提唱する以外は停止させた。 ベッシャーはフランクリン市にZAPの電気自動車製造工場を誘致することを期待し、2008年8月にケンタッキー州の多くの道路で低速自動車の走行を許可する行政命令を出した。またその会社に4,800万ドルの優遇税制も提案しており、約束された4,000人分の雇用創出と一体だった。しかし、提案された工場建設が中断され、主要投資者であるGEキャピタルがプロジェクトから撤退した。ZAP当局は工場建設の意図を継続したが、GEからの1億2,500万ドルの投資に代わるものが無ければ、他の州の提案を検討するとも言っていた。 ベッシャーはブラッド・カウジルを高等教育委員会の会長として雇用することについて、委員会と衝突した。ベッシャーは州法により委員会はその会長について全国的な調査を行うよう求められ、経験のある者を雇用し、高等教育の評判を確立する必要があると言った。レキシントン市の弁護士かつ元州知事フレッチャーの州予算支配人だったカウジルはその地位について資格付けされてはおらず、委員会は全国的な調査を行わずに雇用した。民主党員の検事総長ジャック・コンウェイは、その雇用は州法の下で合法であるという拘束力の無い意見を出した。カウジルはベッシャーと法廷闘争をするよりも辞任する道を選んだ。ベッシャーは委員全員に辞任を求めるか、委員会そのものを廃止して新しいものに換えるか検討していたベッシャーは、カウジルの判断を賞賛した。民主党下院予算委員会議長のハリー・モバリーは、カウジルが「委員会を正しい方向に導いた」と言い、「ブラッドが恒久的な地位に就けたら私は満足しただろうが、知事がカウジルの辞任で演じた役割を批判はしない」と付け加えた。上院議長のデイビッド・ウィリアムズはこの件に関するベッシャーの干渉を「不幸なこと」と呼んだ。 2008年9月、ベッシャー政権はケンタッキー州民がギャンブルのウェブサイトにアクセスするのを止めるために、ギャンブルに関連するドメイン名141個を支配しようとした。ベッシャーはそのサイトが州内では違法で規制されないギャンブル操作をしており、州の競馬産業に無税の競合を与えていると主張した。その年後半、フランクリン郡判事が、ベッシャーにはドメイン名を支配する権限があると判断したが、ケンタッキー州控訴裁判所は控訴されたその裁定を逆転させた。ベッシャーはケンタッキー州最高裁判所に上訴し、その根拠の一部として、ウェブサイトのオーナーはギャンブル協会とプレーヤー集団によって代表されていることを挙げ、ベッシャーはこの件に法的な立場は無いと言った。2010年、ケンタッキー州最高裁判所はベッシャーの意見に同意し、ウェブサイトのオーナー自身が裁判所に出廷するよう命令した。2010年8月時点でこの事件はまだ審理中である。
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